[画像追加] 情報漏えいを防止−トレンドマイクロがWebアクセスを自由自在に制限する企業向けフィルタリングソフトをリリース

　トレンドマイクロは、企業向けWebアクセスセキュリティ「InterScan WebManager 3.1」をリリースした。販売開始は12月17日より。標準価格は、30アカウントで238,000円。教育機関向けには割安なアカデミック価格となり、30アカウントで142,000円。いずれもライセンス数に応じて割引価格が適用されるボリュームディスカウント制。

「InterScan WebManager 3.1」の概要を説明するプロダクトマネージャの岡野健人氏

　情報漏えいの危険性や、個人情報保護法などのインターネット関連の法律の整備を受けて、これまで小学校や中学校などで導入されてきたURLフィルタリングが企業にも導入されつつある。トレンドマイクロでは、フィルタリング市場が今後大きく成長するとして、Webアクセスセキュリティの新バージョン「InterScan WebManager 3.1」を発表した。今回のバージョンアップでは、InterScan WebManagerを導入している企業のシステム管理者に製品への要望や満足度などをアンケート調査を行っている。

InterScan WebManager 3.1のパッケージ

　「InterScan WebManager 3.1」の主な新機能は、「情報漏えい防止機能」「規制カテゴリの階層化と細分化（76カテゴリ）」「グループ管理機能の強化」「LDAP/Active Directryとの3階層自動同期」「管理コンソールのセキュリティ強化」「ログ分析ツールの強化」の6点。また、このバージョンからオープンプラットフォームに移行となる。

　特に強化されたのは「規制カテゴリの階層化と細分化」だ。メインカテゴリの下にあらたにサブカテゴリを設定することで、規制対象となるジャンルを従来よりはるかに細かく設定できるようになった。また、アクセス制限する設定項目にもあらたに「書き込み規制」が追加された。「書き込み規制」はWeb閲覧は可能だが書き込みはできないという制限だ。この制限は、情報収集のために掲示板を閲覧したいという従業員の要望と、書き込むことによって情報漏えいを防止したいとう企業側の要望を両方とも満たすためのものである。

　「グループ管理機能の強化」ではこれまで2階層だったグループ分類を実際の組織の構造に合わせ3階層化しているほか、グループ認証機能を追加した。また、LDAPのグループ管理を利用していれば自動的に連携を図ることも可能だ。さらに、管理画面へのアクセスコントロール機能とセキュアアクセス機能により、不正な攻撃を防ぐことができる。

　「InterScan WebManager 3.1」と「Trend Micro InterScan VirusWall エンタープライズエディション」をセットにした「メールとWebアクセスの情報漏えい対策キャンペーン」を実施する。キャンペーン期間は「InterScan WebManager 3.1」発売日の12月17日から2004年3月31日まで。参考キャンペーン価格は30アカウントで409,800円（ボリュームディスカウント制）。


写真左からフィルタリング設定画面、フィルタリングルール：メッセージ設定画面、グループ管理：ユーザー設定画面クリックすると拡大します

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