ウェブコンテンツ、動画視聴の壁はプレイヤーの存在?(後編) | RBB TODAY
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ウェブコンテンツ、動画視聴の壁はプレイヤーの存在?(後編)

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Java配信環境はプラットホームの垣根も超える

 Java VMが動く環境であれば、ユビキャストのJava動画プラットホームは利用者にプレイヤーの存在を意識させることがない。結果的に、動画を再生できるユーザが増える。これがユビキャストのサービスコンセプトだ。

 実際、ユビキャストプラットホームで配信されている動画ページにアクセスすると、そのメリットはすぐに実感できる。Javaアプレットで動作するため、ウェブブラウザの中でもきれいに再生できる。また、目次機能で目的のシーンにジャンプしたときもすぐに再生が始まる。さらに、これまでのJavaアプレットペースのプレイヤーというと、画質に難があるものもあったが、ユビキャストプラットホームはMPEG4をベースとしているため、画像の品質も高くコントロールされている。こうしたいくつもの要素が、最終的に動画を再生できる環境の敷居まで下げている。「Pentium IIで400MHz程度から十分に再生できる」と呉氏はいう。

ごく普通のPCであれば動作する。それがユビキャストの強み


 このハードウェアパワーが低い環境でも動作するということは、もっとちがったメリットにもつながっていく。それは、より多くのPC環境で動作するということはもちろんである。しかし、求める環境の敷居が低いということは、十分にパワーのあるPDAでもストリーミング視聴ができるようになるだろう。また、これから登場するであろうネットワーク対応家電でも、Java VMが搭載されていればその上でストリーミングが見られるようになる。

動画配信はもっと身近なもの。手軽に配信できるようにならないといけない

 ユビキャストは、現在新サービスのリリースに向けて動いている。「今月中にリリースしたい」と呉氏が語る新サービスは、ubicast 3 Producerというもので、オーサリング回りを強化し手軽に動画配信を提供できるようにするものだ。簡単にいってしまえば、取り込みからエンコード、そして配信までコントロールするローカルアプリケーションである。完成した映像さえあれば、ワンクリックでエンコードして公開まで持ち込める。ECサイトであれば、ウェブカムの前で店長が熱く語り、ボタンをクリックするだけで、いま語った動画がエンコードされてサーバ上にアップロードされる。

 サーバ上にアップロードされたストリーミングデータは、ウェブブラウザを使ってシーンジャンプや再生コントロールが設定できる。これまでのように、設定を変更するたびにアップロード操作をして確認してというややこしい作業もなくなるわけだ。

リリース間近のソフトウェア。エンコーディングから配信までの煩雑な作業を単純にする


 「動画配信はまだまだ一部の人たちのもの。もっと手軽に動画配信ができる環境を整えることで、動画配信自体の市場が広がる」という呉氏は、誰もが手軽にというコンセプトのubicast 3 Producerを見せてくれた。なお、このビジネスモデルはまだ確定したものはない。あくまでも既存のビジネス同様にエンタープライズタイプとして販売していく予定という。

動画に合わせて特定URL表示設定は、ブラウザ画面から設定


 こうした手軽な動画配信システムの登場は、今後のストリーミング環境に変化をもたらす可能性がある。いずれにしても、まずは、プレイヤーを意識しないストリーミング環境をエンドユーザがどうとらえるのかにかかってくる。その動画品質、使い勝手、インターフェイスを多くのユーザが受け入れる傾向が出てくるのであれば、今後ストリーミング配信はさまざまな場所で使われることになるかもしれない。
《公家幸洋》
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