赤字約1000億円でも今の勧誘スタイルは変えない! —ソフトバンク3月期決算 | RBB TODAY

赤字約1000億円でも今の勧誘スタイルは変えない! —ソフトバンク3月期決算

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赤字約1000億円でも今の勧誘スタイルは変えない! —ソフトバンク3月期決算
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 ソフトバンクは9日、2003年3月期の決算説明会をおこなった。それによると、ブロードバンドインフラ事業(Yahoo!BBなど)以外のほとんどの事業が黒字であった一方、ブロードバンド事業が1000億円近い赤字であったという。

 連結ベースでは、ブロードバンドインフラ事業は400億円の売り上げであったが、営業利益としては962億円の赤字だった。ソフトバンクBB(旧BBテクノロジー)単体については、売上高332億円、営業利益は△922億円であった。

旧BBT(02/4〜12月)+SBB(03/1〜3月)
売上高 332億円
売上原価
営業経費
変動費 △160億円
固定費 △464億円
顧客獲得並びに
初期設定費
△630億円
営業利益 △922億円

 赤字の最大の要因は、630億円という顧客獲得費用だ。2002年度下期は一人あたり3万7千円程度かかっており、現在の粗利(1人・月 約2000円)からすると、もとをとるのに18ヶ月程度かかる計算となる。これについてソフトバンク側では、1人のユーザに対してサービス提供を提供する期間を65〜100ヶ月と見ており、18ヶ月が過ぎればあとは黒字でまわると説明する。

 また、この顧客獲得コストを押し上げていると言われるモデム配布式の勧誘については、このコストを外部から調達することで対処し、当分は路上勧誘を継続する方針だという。費用の調達は「モデム流動化スキーム」(証券化的な手法により、レンタルモデム1台あたり3万円程度の資金を投資家から集める)によっておこなうということで、これによりキャッシュフローを改善できるという。(もっとも、流動化しても最終的な「支払い」が先送りされるだけでコストがかかっていることにはかわりはないのだが、確かに当面の費用は抑えられる)

損益見通し。中央が2003年5月で、2003年6月には獲得費用を除いた黒字化が見えたという

 なお、顧客一人あたりの売り上げ(ARPU)を上げる方策として、高付加価値タイプの新サービス提供も予定されているが、このうちBBケーブルTVについては年末の全国展開を待って積極的なプロモーションを行う計画だ。

 費用をかけての顧客獲得をやめればすぐにでもブロードバンド事業は黒字化するとしているが、2004年3月末の目標ユーザ数として400万以上という数字を掲げるソフトバンクは、まだまだ今の拡大路線を止めるつもりはなさそうだ。
《RBB TODAY》

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