ADSLの期待はずれ感を解消?遠距離ADSLユーザは低料金メニューをチェック! | RBB TODAY

ADSLの期待はずれ感を解消?遠距離ADSLユーザは低料金メニューをチェック!

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 今年に入ってから、いくつかの事業者が「速度抑えめ、料金安め」というサービスメニューの新規提供をおこなっている。

 こうした低速・低料金メニュー(語感が悪いので、「上限速度ありサービス」と呼ぶことにしよう)はADSLの開始当初には多く見られたものだが、最近はすっかり影を潜めていたサービスである。しかし、アッカ・ネットワークスが3月より一部提携ISP(TikiTiki / hi-ho / BIGLOBE)向けに提供し始め、関西ブロードバンド(h555.net)も提供を発表した。

 こうした、新世代(?)の上限速度ありサービスは、速度が出ていない遠距離ユーザにとって、月額料金を節約するチャンスとなっている。

 ADSLの原理的な制約として、電話線の長さ(線路長)が長くなると、下り速度が低下してくる、というのがある。これは、信号のうち高周波部分が減衰して届かなくなるのが原因で、モデム起動時にネゴシエーションでどの周波数帯が使えるか確認してから通信するため、遠距離ユーザのモデムは、高周波部分を最初から捨てて通信していることになる。こうした遠距離のユーザは、たとえ下りのリンク速度が1Mbpsしか出なくても、8Mbpsサービスの料金を払う必要があったわけで、人によっては不満の原因ともなっていた。

 アッカやh555.netの上限速度ありサービスが特徴的なのは、G.992.2(1.5Mbps / 512kbps)ではなく、G.992.1(8Mbps〜 / 1Mbps)のモデムを使っている点。

 速度制限があるとはいえ下りの制限は、アッカの場合が1Mbps、h555.netが1.5Mbpsまたは3Mbpsで日常用には十分だし、どちらも上り速度には制約をかけていないので最大1Mbpsのまま。つまり、遠距離などが原因で、サービスメニュー本来のスピードを大幅に下回っているユーザにとっては、上限速度が設定される以外の制約がまったくない(1Mbps前後で通信しているユーザは、実質的には何の制約もない)、というわけだ。しかも速度制限はBAS(アグリゲータ)等で設定されモデムのリンク速度とは無関係なので、1Mbpsでリンクできている人なら1Mbpsがフルに出ることが期待でき、期待はずれ感を味わわされるおそれも少ない。

 今年後半には、20MbpsオーバーのADSLも登場するといわれているが、基本的には高周波側に帯域を拡大して通信速度をアップする仕組みであり、12Mサービス以上に距離の影響が大きく、遠距離ユーザにはあまり恩恵はないものと予想される。低速でしかリンクできないなら、思い切って「上限速度あり」で割り切ってみるのも選択肢かもしれない。
《RBB TODAY》

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