報告書のとりまとめ、最後の最後でようやく合意 —DSL作業班第10回 | RBB TODAY

報告書のとりまとめ、最後の最後でようやく合意 —DSL作業班第10回

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報告書のとりまとめ、最後の最後でようやく合意 —DSL作業班第10回
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DSL作業班第7回
 これからのスペクトル管理のありかたを検討するDSL作業班の第10回会合が総務省で開かれた。今回は、事務局のとりまとめた報告書案についての議論がなされた。

 前回までの議論の中で出ていた「遠距離については特例的にスペクトル管理の対象外とする」という措置について、中距離のうちから遠距離向けプロトコルを使用したいのでそれほど遠くないうちから“対象外”として欲しいという意見と、他のプロトコルによるサービスが多数ある距離まで“対象外”にすることは遠距離になるほど大きくなる「干渉」の特徴からしても受け入れ難いとする意見が出された。

 また、今年後半にも導入が噂されているダブルスペクトル方式(2.2MHzまでの周波数を使用するタイプ)の“超高速”ADSLについては、アマチュア無線に影響を及ぼさないよう、ノッチバンドによって一部周波数帯(1.81〜2.0MHz帯)のPSDを下げた状態で各事業者がサービスを開始する、という方向で同意がなされた(ITU-TがVDSLで規定したマスクと同様の規定)。

 このほか、スペクトル管理標準が定まったのちの「まったく新しいプロトコルを投入までの手順」についてソフトバンクBBの孫社長から要望が出された。計算上「保護される伝送方式」に影響を与えないものは、計算間違いなどがなければNTTなどへのデータの提出だけで他社や他団体の承認などはなしにフィールドに導入できるようにしたいという要望で、これについては、手続きについての多少の議論は残ったものの、おおむね合意に至ったようだ。(影響があるものは、距離制限したり、他事業者と協議の上で妥協点をさぐることになる)

 今回になってようやく「報告書」の体裁にまとまった文書に対して、各部に各社から意見が噴出、8時間近くにわたる長丁場となったが、最終的にはおおむね合意に至ったことで、今後は、具体的なスペクトル管理標準の改定作業や、事業者間での「保護される伝送方式」の合意形成、ダブルスペクトル方式をはじめとする新プロトコルの評価など、前向きな作業が始められるものと思われる。
《RBB TODAY》

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