野村総合研究所、情報通信利用に関する実態調査の結果を発表。ADSL回線利用者の急増、IP電話へのニーズ高し | RBB TODAY

野村総合研究所、情報通信利用に関する実態調査の結果を発表。ADSL回線利用者の急増、IP電話へのニーズ高し

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 野村総合研究所は、情報通信利用についての実態調査結果を発表した。

 この調査は、1997年3月から半年ごとに実施している定点観測調査の第12回目で、今年の9月に全国の15〜69歳の男女2,400人を抽出して調査が行われた(有効回答数1,703)。調査内容は通信、放送、コンピュータなどの情報通信機器と関連サービスの利用実態や動向についてである。

 ブロードバンドに関する項目では、自宅からのインターネット利用率が前年にくらべ7.8ポイント上昇して42.5%。性別に見ると、男性は学校や職場と自宅の両方でよく利用しており、30代、40代では「自宅のみ」利用がそれぞれ22%、19%と少数。女性はこれが逆転し、30代、40代では「自宅のみ」がそれぞれ50%、66%と多数を占める。また、60代のインターネット利用が男性で31%女性で14%と、高齢層においては男女間の利用率で2倍のひらきがあることが見てとれる。

 月平均利用時間も前年同期の調査から4.9時間増え17.2時間と大幅に増加。月平均利用時間の内容について見ると、ブロードバンド導入ずみユーザの月平均利用時間が24.7時間であるのに対し、ブロードバンド未導入(利用したい)ユーザは月平均14.0時間、ブロードバンド未導入(利用したくない)ユーザでは月平均8.9時間と、ブロードバンド導入ずみユーザの利用時間が他にくらべ約2倍長くなっている。

 アクセス回線については、15〜59歳層の37.1%がブロードバンドを利用。うち、CATVが同年3月調査にくらべ1.4ポイント減少。ADSLは前年同期とくらべ5.6倍、同年3月とくらべても2倍近い伸びを見せている。FTTHについても絶対数はまだ少ない(2.1%)ものの同年3月にくらべ5倍の伸びを見せた。

 無線LANについては、4割程度が利用を希望しているが、そのための費用を支払ってまで利用したい層は全体の5%程度。無線LANのサービス事業者が他のインターネット接続事業者と提携し、オプションサービスの一環として無線LANアクセスを提供する動きもうなづける。無線LANアクセスポイントの設置場所については、圧倒的に喫茶店・カフェが多く、約6割が設置を希望。ついで、公民館や図書館などの公共施設が上がっているが、ファストフード店の29.8%を抜いて「自動車内」が30%におよんでいる点が興味深い。まだ正確には無線LANの性格が理解されていないということだろうか? ほかに、新幹線などの長距離列車内、駅、レストランなどが25%程度でリストアップされている。

 昨今の流行り言葉になりつつあるIP電話については、ブロードバンド利用者の5割がすでに利用しているか、あるいは将来的に利用を希望しているという。さらに、ブロードバンド未導入(利用したい)。ユーザの約4割強がIP電話の利用を希望している。IP電話を利用したくない理由については、「電話そのものを利用しない」「ADSLは必要ない」「パソコンで電話をするのは面倒」など、IP電話自体以外の要因によるもので、IP電話へのニーズが高まっていることが見てとれる。
《RBB TODAY》

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