IIJのCDN戦略。著名人が自作の番組を配信し、双方向アミューズメントの場に。PoDが全面的にブロデュース | RBB TODAY
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IIJのCDN戦略。著名人が自作の番組を配信し、双方向アミューズメントの場に。PoDが全面的にブロデュース

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 8月8日のニュース記事で記憶に新しいが、IIJのCDN戦略がようやく動きだした。bb.exiteに次ぐサイトはCafe Creatorsで、明日17日よりプレオープンとなる。また、Cafe CreatorsはNTTのフレッツ網ユーザ向けにIIJがCDN JAPANのアカウントを発行する初のケースになる。これまでIIJのCDNは、IIJ利用者やHSMN提携ISPに向けて高品位コンテンツが流されていたが、Cafe Creatorsはフレッツ網経由でCDN JAPANネットワーク網にアクセスするアカウントを取得できる。つまり、フレッツ網を利用している利用者ならば、ログインアカウントをCDN JAPANのものにすることで、CDN JAPAN網内に直接乗り入れられ、高品位コンテンツを視聴できる。このため、Cafe Creatorsの投入により、IIJはフレッツ網利用ユーザに1Mbpsのコンテンツを提供する環境を整えたといえる。なお、CDN JAPAN網外利用者には512kbpsのコンテンツが用意される。

 Cafe Creatorsのコンセプトは、テレビや映画で活躍する著名人やアーティストが自ら情報を作って発進する場所で、インターネットの双方向性を生かした新たな試みがいろいろと投入されるサイトとなる。プレオープン時には、モーションキャプチャを使った3DCGアニメーションの「プラトニック・チェーン」、視聴者の身の回りのニュース映像を公募して公開する「愛の投稿ニュース」、秋元康氏がプロデュースし、吉野紗香が主演する推理サスペンス連続ドラマの「クラウエンの鳥籠」の3コンテンツが用意される。なお、本格オープンは10月1日で、本格オープン以降は、1週間に1本の割合で新たなコンテンツを投入し、インタクティブ面を追求するとともに、斬新なアイデアを盛り込んだ実験サイトとしての位置づけをしていく。10月1日以降は、秘蔵のVTRを復刻する試みや、ストリーミングを使った利用者参加番組が投入される予定でいる。



 Cafe Creatorsの投入により、IIJは新たにCDNビジネスの基礎を構築したことになる。ISPサービス事業者がコンテンツビジネスに取り組む手腕が問われるが、Cafe Creators自体はプロデュース・オン・デマンド(PoD)のプロデュースによるもの。技術部分とコンテンツ部分が明確に区別されたビジネススキームであり、プロデュースのPoDとISPサービスのIIJというそれぞれの得意分野を生かしたサイトとなる。
《RBB TODAY》
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