富士通研、HDDを抜き取られても情報漏えいを防止できる技術を開発

2009年10月19日(月) 13時00分
データ消去の仕組みの画像
データ消去の仕組み
自動データ消去機能を実現した安全USBメモリの画像
自動データ消去機能を実現した安全USBメモリ
 富士通研究所は19日、PCなどに内蔵されたハードディスクドライブの抜き取りによる情報漏えい対策として、世界初となる技術を発表した。

 抜き取ったHDDを不正なPCに接続しようとした場合に、接続したPCの認証を行い、HDD内のデータの消去やアクセスの制限を行う技術とのこと。これにより、PCからHDDを抜き取られた場合の情報漏えいの危険性を、大幅に軽減することが可能となる。

 PC内のデータ保護においては、IDの利用、データの暗号化といったアクセス制限を行うことで情報漏えいを防止する技術が多数開発・利用されている。また外部メディアへのコピーにおいて、富士通研究所では一定時間が過ぎると自動的にデータが消える安全なUSBメモリを開発、2009年4月17日に発表している。ただし、データそのものはHDDに残るため、PCからHDDを抜き取って別の不正なPCに接続することで、悪意のある第三者によってHDD内の情報を読み取られる恐れがあるというのが現状だ。

 富士通研究所では、HDDが接続されているPCを認証しておき、それ以外のPCで、そのHDDを接続して利用しようとした場合に、HDD内のデータを自動的に消去する技術を、世界で初めて開発。本技術は、セキュアなHDDを実現するために、Trusted Computing Group(TCG)が策定した業界標準の「Opal Security Subsystem Class(Opal SSC)」仕様に対応したHDDに対して、接続されたPCの認証とデータの自動消去を行う機能を、ソフトウェアとして追加することで実現した。Opal SSC仕様では、ユーザーが利用するOSを起動する前に認証処理を行うアプリケーションを実行することが可能となっている。そこで今回あらたに、接続されたPCの認証を行うアプリケーションを開発、このアプリケーションをOpal SSC仕様にもとづいて実行することで、あらかじめ認証されたPCではないと判断された場合、データの消去、あるいはOSやデータへのアクセスを制限しパソコンの起動を中止する。

 業界標準仕様のHDDをベースにしているため、専用のハードウェアを必要としない。また、OS起動前に自動的に認証処理が行われるため、利用者は本機能を意識する必要はなく、操作性を損ねることもないという。富士通では今年度中に技術の完成度を高め、2010年度中の実用化を目指す。なお技術の詳細は、10月26日〜28日、富山県富山市で開催される「コンピュータセキュリティシンポジウム2009」で発表される予定。
《冨岡晶》
注目の情報[PR]

注目ニュース

IIJ、「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」のコンプライアンス機能を強化

 IIJは13日、SaaS型のWebセキュリティ対策サービス「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」に、社内の認証サーバとの連携を実現する「認証サーバ連携オプション」を追加した。

【IT資格を考える(Vol.2)】セキュリティスペシャリストへの基礎資格「CCNA Security」

 「シスコ技術者認定」に新設された「CCNA Security」は、これからのネットワークに欠かせないセキュリティに関する基礎的なスキルを証明する資格として、業界の注目が高まっている。

NECとウイングアーク テクノロジーズ、帳票出力最適化ソリューションを発売 〜 印刷運用コストを最大87%削減

 日本電気とウイングアークテクノロジーズは10日、コスト削減と可用性/セキュリティ向上を実現する帳票出力最適化ソリューションを共同で開発、販売を開始した。

日本ユニシス、印刷セキュリティ強化・印刷コスト削減の利用型ICTサービスを提供

 日本ユニシスは3日、ネットワークプリンターソリューションの運用を統合的に行う「iSECUREプリント管理サービス」の販売を開始した。

富士通、「認証印刷ソリューション」を提供開始 〜 紙からの情報漏えい防止と印刷のコストダウンを実現

 富士通は26日、安心安全ソリューション「SafetyValue(セーフティバリュー)」のあらたなラインナップとして「認証印刷ソリューション」の提供を開始した。

日本HP、デュアルコアCPUを搭載した実売6万円台のビジネスノートPC

 日本HPは20日、ノートPC「HP Compaq 610 Notebook PC」を発表。同日から発売を開始した。価格は65,100円。

NRI、自動分析でメール「誤送信」を防止する技術を開発 〜 添付ファイルの内容チェックも

 野村総合研究所(NRI)は31日、電子メールの送受信履歴を機械学習で自動分析することで、誤送信を事前に検出して防止する技術を発表した。

NEC、J-SOX法1年を踏まえ「RSA enVision powered by Express5800」を活用した統合ログ管理を強化

 NECは28日、統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision powered by Express5800」を活用した統合ログ管理ラインアップの強化を行うことを発表した。

NTTソフトウェア、携帯電話で社内従業員の状況を即時に把握できる「ProgOffice2.0」を発表

 NTTソフトウェアは24日、従来のモバイルセントレックスソリューションを大幅に機能強化し、新たなソリューション「ProgOffice2.0」として発表した。

日本HP、認証・検疫ソリューション最新版「HP Quarantine System version 3.1」を発表 〜 情報漏えい対策を実装

 日本ヒューレット・パッカードは21日、認証・検疫ソリューション製品の最新バージョン「HP Quarantine System version 3.1」を発表した。

【連載・シンクライアントソリューション(Vol.1)】新世代型シンクライアントの紹介〜何故、今シンクライアントなのか?〜

 最近になってインターネットや、コンピュータ雑誌の記事に「シンクライアント」という言葉が目立つようになってきた。サーバーの仮想化ブームも一段落し、今またクライアントPCソリューションとして「シンクライ...

キヤノンITソリューションズ、情報漏えい対策を強化した「WEBGUARDIAN」新版などを発表

 キヤノンITソリューションズとNECソフトは23日、Webやメールからの情報漏えいを防止するセキュリティ管理ソフト「WEBGUARDIAN」「GUARDIANWALL」最新版を発表した。

日本HP、生保業界向けに情報漏えい防止ソリューションの販売を開始

 日本ヒューレット・パッカードは18日、生命保険業界向けに、シマンテックの情報漏えい防止ソリューション「Symantec Data Loss Prevention(DLP)」とDLPの導入サービスの提...

BIGLOBE、ALSOK・ソリトンと情報漏えい対策サービスで提携 〜 SaaS型「PC監視サービス」を提供

 NECビッグローブは17日、綜合警備保障(ALSOK)ならびにソリトンシステムズと提携し、PCの操作ログ監視により中小規模企業の情報漏えい対策を行うSaaS型の「BIGLOBE PC監視サービス」の...

IIJ-Tech、統合メールセキュリティ「iiMail Suite」を発表 — 競合製品より3〜5割廉価に

 アイアイジェイテクノロジー(IIJ-Tech)は3日、統合メールセキュリティソリューション「iiMail Suite(イーメール スイート)」を発表した。7月1日より提供開始する。

「私はWinny使ったことありません!」就職活動にも使える、検査証を発行するツールが登場

 ネットエージェントは2日、WinnyなどのP2Pファイル共有ソフトを使用していないことを「検査証」と言う形で証明するアカデミック向け新製品「P2Pファイル共有ソフト検査証発行 支援ツール」を発売した...

トレンドマイクロ、法人向けセキュリティ「侵入防御ファイアウォール1.1」「Trend Micro Mobile Security 5.1」発売

 トレンドマイクロは28日、クライアントPC向けのセキュリティ強化製品「侵入防御ファイアウォール1.1」と、企業で利用するスマートフォンのセキュリティ対策製品「Trend Micro Mobile S...

日立ソフト、電子メールの誤送信・参照を防止する「MaCoTo」を機能強化

 日立ソフトは13日、メール送信・参照前に警告を行い電子メールの誤送信・参照を抑止する「MaCoTo(マコト)」の機能強化を発表した。

データ復旧、業界初のHDDの無料回収サービス開始

 データ復旧は8日、不要なHDDを情報漏えいを防止して回収するサービス「ハードディスク回収サービス」を開始した。料金は無料。

富士通、PCの電力消費やCO2排出を抑える「Systemwalker DesktopシリーズV14g」2製品を新発売

 富士通は8日、パソコンの資産管理・情報漏えい対策ソフトウェア「Systemwalker Desktopシリーズ」に、環境負荷低減を支援する新商品を追加、販売を開始した。

富士通とウィルコム、電源オフでも遠隔操作できるノートPCの紛失・盗難対策ソリューションを開発

 富士通、富士通研究所、ウィルコムは7日、法人顧客を対象に、ウィルコムのPHSネットワークを利用した新たなノートPC向けセキュリティソリューションを開発したと発表した。

いよいよゴールデンウィーク!でもその前に…JPCERT/CCがセキュリティ注意喚起

 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は24日、「長期休暇を控えて」と題する文書を公開、ゴールデンウィークの開始に先駆けセキュリティに関する注意喚起を行っている。

互いのキャラクターの手をかざし合いプロフィールを交換——メールやブログ、SNSなどに対応のデジタル名刺

 フォーカルポイントコンピュータは17日、スイス生まれでストラップ型USBコネクタタイプのデジタル名刺「POKEN(ポーケン)」を発表。5月上旬より販売する。価格は2,480円。19種類のキャラクター...

NEC、御殿場市教育委員会へ「仮想PC型シンクライアントシステム」を納入

 NECは31日、御殿場市教育委員会へ仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を納入し、本格稼働を開始したことを発表した。

日立電サ、SaaS型「安心バックアップサービス」を法人向けに販売開始

 日立電子サービスは10日、クライアントPCのユーザデータをデータセンタにて自動でバックアップするSaaS型サービス「安心バックアップサービス」の販売を開始した。

KCCS、低価格なサイトの脆弱性診断サービス「Web健康診断」の提供を開始

 京セラコミュニケーションシステムは26日、インターネットに公開されているWebサイトに対し、主要な脆弱性を検査する診断サービス「Web健康診断」の提供を開始した。

NTT Com、HDDを丸ごと乱数化する「Drive Protector Advance」提供開始

 NTT Comは19日、PCのHDDを丸ごと乱数化する持ち出しPC向けソリューション「Drive Protector Advance(DPA)」を発表した。20日より提供開始となる。

ディアイティ、「ファイル流出監視サービス」がShareにも対応 〜 ファイル流出を監視

 ディアイティは29日、従来のWinnyを対象とした「ファイル流出監視サービス」に、Shareネットワーク監視を加えた「Winny/Shareファイル流出監視サービス」を2月1日より開始すると発表した...

ドコモ、企業利用の携帯電話を直接制御できる「ビジネスmoperaコマンドダイレクト」提供開始

 NTTドコモは28日、ユーザの企業設備から企業で利用の携帯電話を直接制御できる組み込み型サービス「ビジネスmoperaコマンドダイレクト」を30日から提供開始すると発表した。

特集

RSS

特集・連載

ブロードバンド/無線LANスポット検索

ブロードバンド検索
-

ピックアップフォト