
暗号資産の防衛線「リボーク」を知る人は4割弱|運用実態調査|株式会社Clabo
株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産投資経験者746名を対象に「リボーク(Approve取消)の認知度およびセキュリティ対策に関する実態調査」を実施しました。
調査の結果、暗号資産の資産保護に不可欠な防衛策である「リボーク」を正しく理解・実行できていない投資家が全体の61.1%に達することが判明しました。
「知っていて定期的に実施」している層はわずか12.7%に留まり、知識として認知していても実際の行動に移せていない投資家が非常に多い実情が浮き彫りになっています。
特に投資経験3年未満の層や取引所メインの運用者において、セキュリティ意識の欠如が顕著に見られました。
本レポートでは、保有額が10万円を超えるタイミングで認知率が急上昇する傾向や、ハードウェアウォレット利用者の高い防衛本能を詳しく解説しています。
スマートコントラクトを介したハッキング被害が深刻化する中で、ユーザーがいかにセキュリティを「習慣化」し、自己責任で資産を守り抜くべきか、その具体的な課題と対策を提示いたします。
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■ 調査内容
リボーク認知度の全体像 ── 61.1%が実質未対策

暗号資産の防衛線「リボーク」を知る人は4割弱|運用実態調査|株式会社Clabo
暗号資産運用の利便性を高めるスマートコントラクトですが、その裏側にある特有のセキュリティリスクを見過ごしている投資家は少なくありません。
特に、一度許可したApprove(承認)を取り消す「リボーク」という概念は、多くのユーザーにとって依然として高い壁となっています。
本調査を通じて、暗号資産投資家のリボークに対する認知度と、実際のセキュリティ対策状況を徹底解剖しました。
認知度分布は未認知が過半数
暗号資産投資家のリボークに対する認知状況は、二極化どころか「未認知層」が大きな割合を占める結果となりました。
「知らない」と回答した層は全体の30.4%に達します。
そこに「聞いたことはある」と答えた層を加えると、実に6割を超す人々が防衛手段としてのリボークを正しく理解できていないのが実態です。
投資を始めたばかりの新規参入者にとって、リボークという技術的な専門用語は馴染みにくい側面があります。
一方、一定の経験を持つ層であってもウォレットのセキュリティ設定に無頓着なケースは少なくありません。
この認知の低さは、今後の市場におけるセキュリティ啓発の大きな課題といえるでしょう。
実質的な未対策率が浮き彫りに
今回の調査データで特に深刻なのは、実質的にリボーク対策を行えていない層の多さです。
「知らない(30.4%)」と「聞いたことはある(30.7%)」を合算すると、61.1%もの投資家が、適切な防御策を講じていない可能性が高いことがわかります。
多くの投資家は「自分の保有資産をウォレットに入れておけば安心だ」と感じているかもしれません。
しかし、過去にDAppsなどで承認した権限が残っていれば、暗号資産を抜き取られるリスクは常に存在します。
この6割という数字は、決して軽視できるものではありません。
万が一の際、最後の手立てであるリボークが機能していない状況は、投資家自身の資産を無防備な状態に晒し続けているのと同じだからです。
定期的な実施は少数派
一方で、リボークの重要性を理解し、実際に定期的なケアを行っている投資家はごくわずかです。
「知っていて定期的に実施」している層は12.7%に留まり、約8人に1人という低い比率に過ぎません。
特筆すべきは、「知っているがやっていない」と答えた層が23.1%も存在することです。
リボークの必要性や暗号資産のリスクを認識しているにもかかわらず、手間の煩わしさや、「自分は大丈夫」という油断から行動に移せていない人が一定数いることが推測されます。
セキュリティ対策は、知っていることと実行することの間に大きな隔たりがあります。
認知を広げるだけでなく、いかにして暗号資産の安全管理を習慣化させるかが、投資家自身に求められる重要なスキルとなっていくはずです。
認知と行動の間にある大きな断層
定期実施は全体の12.7%にとどまる
暗号資産投資においてリボークの重要性を知ることは、資産を守るための最重要課題といえるでしょう。
しかし、その認知が必ずしも即時の行動に結びつくわけではありません。
調査結果を見ると、暗号資産投資家全体のうち、リボークを「知っていて定期的に実施」している層はわずか12.7%にとどまっています。
一方で、「知っているがやっていない」と回答した23.1%の層を含めると、知識として理解している層の中でも、行動に移している投資家は半数にも満たない計算になります。
この数字は、暗号資産を扱う多くの投資家にとって、認知と行動の間に高いハードルが存在することを物語っています。
知識としてリスクを理解することと、それを実務レベルで習慣化することの間には、決して埋めがたいギャップが存在しているのです。
正しい知識を持つだけでは、万全な防御が完成しないことを強く示唆しています。
理想的な状態は、すべての投資家がリスクを正しく理解し、定期的な対策を講じることでしょう。
しかし、現状は、まだセキュリティ意識の発展段階にあることを物語っています。
リボークの必要性を広めるだけでなく、具体的な対策手順の簡略化が、今後の暗号資産市場には求められているはずです。
対策を保留する2割超の背景
特筆すべきは、「リボークは知っているが、まだ何もやっていない」と答えた層が23.1%も存在することです。
これは、リスクの存在を認識しながらも、あえて対策を見送っている投資家が5人に1人以上いるという事実を示しています。
では、彼らの行動を阻害している心理や環境要因は何なのでしょうか。
考えられる最大の要因として、リボーク時に発生するガス代や、ツール操作に対する心理的ハードルが挙げられます。
暗号資産投資において、資産を守るためのコストをどう捉えるかは個人の自由といえます。
しかし、万が一の被害額を考慮すれば、この「対策保留」という選択はあまりに危険な賭けといわざるを得ません。
「自分は攻撃の対象にはならない」という根拠のない安心感が、この層の判断を鈍らせている可能性は否定できません。
暗号資産という未知の領域に挑む以上、こうした慢心は資産を失う最大のリスク要因となり得ます。
自らの手で資産を守るという強い意識が、いまこそ投資家には求められています。
セキュリティ意識の深化へ
今回の調査は、暗号資産投資家のセキュリティに対する現状を如実に浮き彫りにしました。
意識が高いと見なされがちな投資家であっても、リボークへの対応には確かな温度差があります。
この意識の差を埋め、全体のセキュリティ意識を深化させていくことこそが、現在の暗号資産市場で最も必要とされているのです。
私たちは、リボークの手順を単なる技術的な作業としてではなく、資産運用の必須ルーティンとして認識しましょう。
定期的な承認取り消しは、玄関の鍵をかけるのと同じくらい自然な所作であるべきです。
そうした意識の改革なしに、暗号資産の真の普及と安定的な運用は成し得ないでしょう。
今後、暗号資産の運用を継続する上で、リボークに対する向き合い方は、投資家のリテラシーを測る重要な物差しとなります。
高いリテラシーを持ち、適切に資産を守る投資家が増えることこそが、業界全体の信頼性向上に繋がります。
いまこそ、私たちは知識を行動に移し、守りを固めるべき時なのです。
経験3年で定期実施が急増する認知断層

暗号資産の防衛線「リボーク」を知る人は4割弱|運用実態調査|株式会社Clabo
暗号資産の運用において、投資経験の蓄積はそのままリスク管理のレベルアップに直結するのでしょうか。
本調査では、投資経験年数とリボークの認知・実施状況をクロス分析し、投資家がどのような経緯でセキュリティ意識を高めていくのかを明らかにしました。
経験年数で明確になる防衛意識の差
暗号資産の投資経験が浅い層ほど、リボークという言葉自体を知らない割合が高いという結果が浮き彫りとなりました。
特に1年未満の投資家では、38.7%が「知らない」と回答しており、まだ情報の入り口に立ったばかりであることがわかります。
一方、経験を重ねるごとに「知らない」という回答率は一定の範囲に収束する傾向を見せています。
しかし、ここで注目すべきは経験の長さが必ずしも全層の知識向上を意味しないという点です。
投資期間が短くとも、暗号資産の最新情報に敏感なユーザーであれば、早期にセキュリティ対策を講じることも十分に可能です。
結局のところ、経験年数はあくまで一つの目安に過ぎません。
自身の資産を守る意識をどれだけ主体的に高められるかが、暗号資産投資家としての成長を左右する最大の要因といえるでしょう。
3年を境にリボーク実行率が跳ね上がる
投資経験が3年未満の層に目を向けると、リボークの定期実施率は8%台という低い水準で横ばいとなっています。
これに対し、3年以上の経験を持つ層では実施率が24%を超えて急上昇しており、明確な断層が存在することが確認できました。
おそらく、この3年という期間は、多くの暗号資産投資家にとって一つのターニングポイントなのでしょう。
実際にハッキング被害のニュースを耳にしたり、周囲でトラブルを経験したりすることで、危機感が現実味を帯びてくる時期なのかもしれません。
失敗から学ぶことは多いですが、資産を失ってからでは遅いという教訓が、この数字には如実に表れています。
この層における意識改革のきっかけを、未経験者へいかに早く提供できるかが今後の課題です。
安全な環境を維持するためには、経験年数という月日に頼らず、先人の失敗を自らの知恵へと変換する姿勢が不可欠なのです。
ベテランでも拭えぬ未認知の実態
驚くべきことに、5年以上の長きにわたり暗号資産市場に身を置くベテラン投資家においても、31.6%がリボークを「知らない」と回答しています。
経験が長いからといって、セキュリティに関する知識が網羅されているわけではないという厳しい現実です。
これは、投資家が過去の成功体験や、従来の慣習に固執している証左といえるかもしれません。
暗号資産市場は技術の進歩が極めて速く、昨日までの常識が通用しない世界です。
常にアップデートを怠れば、ベテランであっても脆弱性を抱えたまま投資を続けることになりかねません。
自身のポートフォリオを守るためにも、一度立ち止まってセキュリティ設定を見直す必要があります。
「自分は長くやっているから大丈夫」という過信を捨て、最新の防御策を取り入れる柔軟な姿勢こそが、暗号資産を長く運用する秘訣といえるでしょう。
- ウォレット利用環境で認知度に2.6倍の格差
- 保有額で認知率に倍の差 ── 資産規模とセキュリティ意識
- まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
■ 調査概要
調査実施日:2026年4月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:国内在住の男女(暗号資産に投資している人、投資したことのある人)
有効回答数:746名
実施機関:株式会社Clabo
■ 調査設問項目
- 暗号資産(仮想通貨)の投資経験はありますか?
- 暗号資産への投資経験年数はどのくらいですか?
- 保有している暗号資産の総額はどのくらいですか?
- どのウォレットを利用していますか?
- リボーク(Approve取消)を知っていますか?実施していますか?
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■ 暗号資産投資に関する免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、いかなる投資勧誘や助言を構成するものではありません。暗号資産投資には高いリスクが存在し、投資判断は自己責任で行ってください。本レポートの内容の正確性、完全性、有用性について、いかなる保証も提供いたしません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の判断で行い、必要に応じて専門家の助言を求めてください。
また、株式会社Claboではウォレットの復旧を始めとする、セキュリティ対策、保全手順、暗号資産に対する相談を承っております。
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調査主体:株式会社Clabo
公式レポート:https://www.clabo-inc.co.jp/media/articles/crypto-revoke-security-awareness-survey
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000178703.html
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■ 会社概要
株式会社Clabo
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー16階
代表取締役:上野 育真
設立:2025年7月
X(旧Twitter):https://x.com/clabo_inc
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