株式会社Awarefy(本社:東京都新宿区、代表取締役 CEO:小川 晋一郎、以下「アウェアファイ」)および、アウェアファイが運営する「こころの総合研究所」(所長:高階 光梨、以下「こころ総研」)は、日本在住の対話型生成AI利用経験者約1,000名を対象に実施した「対話型生成AIと人との関係性に関する調査(2026年2月)」の分析結果を公開いたします。
対話型生成AI(以下、AI)の利用頻度や相談利用ニーズの増加に伴い、AIは利用者にとって、情報収集ツールとしての役割を超え、「身近な頼り先」としての役割も包含しつつあることが明らかになりました。本レポートでは、利用状況・利用ニーズ・依存への自覚について、2025年8月に実施した当社調査と比較しながら、半年間の変化についてお伝えします。

調査結果サマリー
- AIの利用頻度が増加:毎日利用する人が21.2%→30.9%へ増加し、「半年前と比較して利用頻度・時間が増えた」と答えた人は61.9%に達した。- 情緒的・心理的サポートとしての相談利用ニーズが拡大:「相談にのって欲しい」(33.0%→42.8%)、「話し相手になって欲しい」(18.1%→24.7%)、「心の支えになって欲しい」(11.6%→18.5%)と、相談利用ニーズがいずれも増加。
- 「気軽に相談できる相手」はAIが最多。2位が親友、3位が配偶者、母(同数)。
- 依存の自覚が高まる:「AIが使えなくなったら不安」と感じる人が43.7%→49.4%、「依存しているかもしれないと感じたことがある」人が27.5%→37.1%と増加。
調査概要
本レポートは、アウェアファイ こころの総合研究所(AMRI)が実施した「対話型生成AIと人との関係性に関する調査(2026年2月)」の結果を報告するものです。2025年8月に実施した前回調査と比較することで、半年間のAI利用のトレンドの変化を捉えることを目的としています。本調査は、対話型生成AI利用経験のある日本国内在住者に対して実施しました。回答を得られた1,010件のうち、品質基準に満たない152件を除外した858件を解析対象としています。なお本調査は、2025年8月に実施した調査と同じ条件で実施しておりますが、回答者は新たに募集しており、同一調査対象への追跡調査ではありません。
調査結果
AIの利用状況:日常インフラ化が加速AIを週1回以上利用する人は86.5%(前回81.2%)に達し、毎日利用する人は21.2%から30.9%へと約10ポイント増加しました。

また、「半年前と比べて利用頻度・時間が増えた」と答えた人は61.9%にのぼりました。
契約形態については個人での無料利用が82.5%と大多数を占めており、生活コストをかけずに利用できる「日常的なパートナー」として定着しつつある実態が浮かび上がります。
「情報収集」から「相談利用」へのニーズの広まり
「あなたが対話型生成AIに話しかけるとき、何を求めていると感じますか?」という質問への回答は、「自分が知らないことを教えて欲しい(79.5%)」「アイデアを出して欲しい(65.0%)」といった情報収集・整理のニーズが半年前と変わらず上位を占めています。しかし注目すべきは、半年間での「相談相手」としてのニーズの増加です。

具体的には、「相談にのって欲しい(33.0%→42.8%)」、「話し相手になって欲しい(18.1%→24.7%)」、「心の支えになって欲しい(11.6%→18.5%)」と、シーン問わず「相談相手」としてのニーズを問う項目への回答で、いずれも5ポイント以上の増加が見られました。このような変化は、半年間で「情緒的・心理的なサポート」を求める人が増えたことを表している可能性が考えられます。
さらに、「心の支えになって欲しい」と回答した人を対象に、どのような心の支えを求めているかを尋ねました。その結果、「心理カウンセラーのようになって欲しい」という期待は前回・今回ともに約12%で、AIに対して高度な専門的サポートを期待する層が一定数存在することが示されています。
相談利用ニーズ拡大の背景に、「気兼ねなく・いつでも・いくらでも話せる」
AIの魅力として最も多く挙げられたのは「知識量・リサーチ力」でしたが、「相手がAIなので気兼ねなく話せること」「いつでも・いくらでも話せること」といった要素も上位に挙がり、こうしたAIならではの特性が相談利用ニーズの高まりと深く関連していると考えられます。
また、AIを使い始めてから「ネガティブな気持ちを言葉に整理できるようになった」「自分の思いを吐き出せるようになった」「少し安心感を感じられるようになった」という肯定的な変化を感じている人がいる一方、「疑り深くなった」「AIの言動に対してイライラする時間が増えた」という否定的な変化を感じる人も存在します。
<AIを使い始めてからのポジティブな変化>
・調べものや文章作成がスムーズになって、気持ちに余裕が生まれた。困った時にすぐ相談出来る相手がいるような安心感が少し増えた。(50代女性)
・気軽に相談が出来て悩み事を抱え込まなくなり、前向きな気持ちで生活できるようになった。(40代男性)
・逃げ場の1つのような場所になり、安心感を感じるようになった。(20代女性)
<AIを使い始めてからのネガティブな変化>
・AIの言動に対しイライラする時間が増えた。(30代男性)
・不安な時にAIに吐き出すことで落ち着くことができるので心の安定には繋がっていると思うが、絶対に否定しないところが人間味がなく、間違った情報もあるので良い影響ばかりではない。(20代女性)
・ネット検索でも最上位にAIの検索結果が出てくることから、ろくに情報源を調べないままその結果を鵜呑みにしてしまうことが増えたと思う。(40代男性)
AIは人間関係の「代替」ではなく「新たな資源」
「対話型生成AI」に対して「気軽に相談できる」と回答した人の割合は87.9%で、前回(87.1%)に引き続き、非常に多くの人がAIを身近な相談相手だと感じていることが明らかになりました。気軽に相談できる相手として最も回答が多かったのは「対話型生成AI」、ついで親友(前回と同じく2位;50.2%→ 45.6%)、さらに母親(前回と同じく3位;45.6%→42.5%)と配偶者(前回4位42.6%→42.5%)が同数で続きました。最も回答が多かった「対話型生成AI」は、2位の「親友」と比較して40ポイント以上の差が示され、半年前よりも5ポイント以上差が広がっていることが明らかになりました。

2025年8月、そして2026年2月の二度の調査から見えてきたことは、「AIへの相談のしやすさ」は一貫して高い一方で、「人全体への相談のしやすさ」は半年経っても大きく変化はしていないという点です。

なお、各項目で「該当しない」を選択した人を除いて比べたとしても、89.8%の人がAIに相談しやすいと感じており、人と比較して「非常に気軽に相談できる」「気軽に相談できる」と答える割合が明らかに高い状況が継続しています。一方で、人に対して相談しやすいと答えた回答の割合は34.3%で、前回からの変化はマイナス1.9%程度に留まっています。
見過ごせない心理面への影響:「依存の自覚」が増加
AIの利用が日常化するに伴って、こころの健康の観点から見過ごせない変化も生じています。
「対話型生成AIがもし明日から使えなくなったらどれくらい不安になるか」という質問に対し、中程度以上の不安があると回答した人の割合は43.7%(2025年8月)から49.4%(2026年2月)へと約5ポイント増加しました。また、「AIに依存しているかもしれないと感じた瞬間がある」と回答した人は27.5%から37.1%へと約10ポイント増加しています。

利用頻度ごとに分析すると、週1回以上利用している人の41.9%が「依存しているかもしれないと感じた瞬間がある」と答えたのに対し、週1回未満の利用者では5.7%にとどまり、依存の自覚の程度には利用頻度が関係している可能性が示唆されました。
また具体的な「依存を感じた瞬間」としては、「嫌なことがあった時に第一にAIに話そうと思った時」「困り事があった時、考える前に相談している時」「頭がわーっとなった時に落ち着くまでずっと問答している時」などの回答が寄せられました。
「AIへの依存の不安」をどう捉えるか - 利用実態とAIへの相談利用ニーズからの考察(こころ総研 所長/主席研究員 高階光梨、研究員 武井友紀)
AIに求めるものに、質的変化が対話型生成AIサービスの代表格である、『ChatGPT』への「#keep4o」運動*が起きた2025年8月から半年。AI利用は、一部の熱心なアーリーアダプターから、より広い層へと浸透しました。SNSやスマートフォンが普及した時代の変化と類似する部分もありながら、「自分の言葉にいつでもいくらでも応答してくれる存在」との関係や、その存在によって私たちが受ける影響は、これまでとは異なる未知の領域を含んでいます。私たちはその変化を丁寧に観察し、予想をはるかに超えるようなリスクや問題が生じていないかを継続的に確認していく必要があります。
この半年間で、すでにAIを使っていた人はさらに使うように、そして、これまでAIを使っていなかった人が使い始めるようになりました。それに伴い、人々がAIに求めることも質的に変化しはじめています。具体的には、AIを仕事や調査のためのツール・道具として使うという感覚から、「相手・他者」として頼るという感覚に、ニーズが広がっているということです。
「AIに何を求めるか」「AIをどのような存在だと認識しているか」といったありさまとその変化は、AIが私たちにもたらす心理社会的な影響を左右する要素になり得ます。
*「#keep4o」運動:2025年8月、『ChatGPT』を提供するOpenAI社が、新モデル「GPT-5」の提供開始に伴い、従来のモデル「GPT-4o」を使用できない状態にした際、世界中のユーザーから「ChatGPTのキャラクターや応答のトーンが変わってしまい、これまで積み上げてきた関係性を奪われた」といった声が上がり、X上で「#keep4o」のハッシュタグとともに「GPT-4o」の継続利用を求める運動が広がった。AIに対するユーザーの感情的な結びつきの強さが顕在化した出来事として注目された。
「依存しているかも?」の感覚をどう読み解くか
「AIがなくなったら不安」と感じる人や「依存しているかもしれないと感じたことがある」人の割合が、半年前と比較して増えていることもわかりました。こうした「AIに依存しているかも」という感覚は、私たちに動揺や不安をもたらすものですが、自分の変化や利用状況を適切に捉えられている証と捉えることもできるかもしれません。
今あらたに生まれつつあるこの感覚が、「生活や健康を阻害するリスク」として実態化してしまうものなのか、そうでない場合その線引きはどこにあるのか、引き続き考察を深めていくことが大切です。
AIは人の代わり? それとも新たな「頼り先」?
今回の調査において、特に注目すべきは「AIへの相談しやすさが高い水準を維持する一方で、人への相談のしやすさはほとんど変化していない」という点です。
情報収集やアイデアの整理など、AIに求めることはさまざまですが、AIの利用が拡大していること、AIが私たちにとって「気軽に話せる相手」としての存在を確立していることは、今回の調査全体からみて明らかです。他方で、こうしてAIの浸透が進む中でも、人への相談のハードルは大きく変動していないということは、AI利用の拡大が人への相談を代替・阻害している状況にはないのではないか、ということが、現時点での私たちの見立てです。
AIを使うことで「人に全く相談できなくなる」「過度に寄りかかる」状態になるのであれば注意が必要です。しかしそうでなければ、「これまでになかった身近な相談相手を得た」ということであると考えられます。つまりAIの登場によって、人は物理的・心理的な障壁の低い新たなサポート資源を手にした、と捉えることもできます。 以前の発表*でも、精神的健康度が高い人ほどAIと人の両方をうまく活用していることが示されています。もし、AIの普及に伴い、人への相談のしやすさや相談頻度に減少がみられた場合、それは「生活や健康を阻害するリスク」につながるサインとして受け止める必要があるでしょう。
本レポートでは、AIの利用頻度の拡大、ニーズの変化、AIと人への相談しやすさの推移、そしてそれらが心理面に与える影響という観点から、半年間の変化を捉えてきました。一定の傾向は見えてきましたが、「AIに依存しているかもしれない」という不安をどう解釈すべきか(自分の利用状況を冷静に自覚できている健全なサインなのか、それとも生活や健康を阻害するリスクの表れなのか)までは、まだ明らかではありません。これを見極めるには、AIと人との間で実際にどのような感情のやりとりがなされ、どのような背景で相談が行われているのかにまで踏み込む必要があります。
今後も私たちこころ総研は、調査・情報提供を通じて、より多くの方が適切にAIを活用できる社会の実現に取り組んでいきます。「AIか人か」ではなく、「頼り先の多様性がこころを守る」という視点を大切に、社会を巻き込んだ議論と実践を続けていきます。
*あなたの「頼り先」いくつ言えますか?新生活を前に知っておきたい、メンタルヘルスの重要指標【AIと人との関係性調査 2026年春】(2026年3月12日公開)
調査対象者の詳細
対象エリア:全国
対象者条件:18歳以上、日本国内在住者、生成AIの利用経験がある者
サンプル
・サンプル数:1,010
・分析対象者数:IMC項目に適切に回答した858名(85.0%)を分析対象とした
・性別:女性 525名(61.19%)、男性 318名(37.06%)、回答しない 15名(1.75%)
・年齢:平均年齢は40.08歳(SD =11.24)
調査手法:インターネット調査等 ※アウェアファイユーザーを対象とした調査ではありません
調査期間:2026年2月17日~2月24日
実施主体:株式会社Awarefy「アウェアファイこころの総合研究所」
※参考リンク
「AIが"最も身近な相談相手"に。ポジティブな変化の裏に、依存や不安も--対話型生成AIの使用実態を調査」(2025年8月15日公開)
「AIに「心の支え」を求める人の6割が依存を自覚。孤独や不安に寄り添うサービス設計にひそむ、見過ごせないリスクが明らかに。」(2025年10月8日公開)
「AIが「誰よりも相談しやすい相手」に。不可逆に広がる「こころの支え」としてのAIと共に歩む、新たな支援のかたちとは」(2025年11月12日公開)
「【2025年秋冬最新調査】未成年の35.6%が対話型生成AIを利用、子どものAI利用が進む一方で保護者の12.5%が「怖い」経験を報告」(2025年12月2日公開)
「あなたの「頼り先」いくつ言えますか?新生活を前に知っておきたい、メンタルヘルスの重要指標【AIと人との関係性調査 2026年春】」(2026年3月12日公開)
■AIメンタルパートナー「アウェアファイ」

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AIなどのテクノロジーに、科学的なエビデンスのある「認知行動療法」等に基づくアプローチをかけあわせたスマートフォンアプリです。これまで100万人以上の方をサポートしてきました。AIキャラクター「ファイさん」との対話機能や、自分の心のコンディションをふりかえる機能、マインドフルネス瞑想に取り組める音声ガイドや課題別の学習コースなど、メンタルヘルスケアに役立つコンテンツが300種以上揃っています。
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■ 株式会社Awarefy(アウェアファイ)

私たちは、最先端AIテクノロジーに、科学的なエビデンスのある「認知行動療法」等に基づくアプローチをかけあわせたAIメンタルパートナー「アウェアファイ」アプリの開発・運営を中心とした事業を展開しています。人々が自分の“大切にしたいこと”と向き合える社会を実現すべく、アプリの機能拡充にとどまらず、復職・職場復帰を目指す方をサポートする施設「アウェアファイ リワーク」の運営など、メンタルヘルスケアの領域での貢献を目指します。
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