医療データ標準化のYuimedi、MEDIS標準病名マスター全件のOMOPコンセプト変換を評価
株式会社Yuimedi(本社:東京都中央区、代表取締役:グライムス英美里、以下「Yuimedi」)は、日本国内で広く利用されているMEDIS標準病名マスターを対象に、ICD-10コードを介して、医療データの国際標準規格であるOMOP CDM(以下「OMOP」)の標準コンセプトへのマッピングの適用可能性を検証した研究成果をまとめ、『医療情報学』45巻6号に学術論文として掲載されました。
本研究では、MEDIS標準病名マスターに収載された全27,564件の傷病名を対象に、Observational Health Data Sciences and Informatics(以下「OHDSI」)が管理しているボキャブラリデータを用いて機械的にマッピングを行い、99.2%という高い変換到達率を確認しました。一方で、国内独自のICD-10拡張表現や、コード付与の構造に起因する変換不能例も一定数存在することが明らかとなり、それらを構造的に分類・整理した点が本研究の大きな特徴です。
■ 本研究の主な成果
本研究では、以下の点を明らかにしました。
- ICD-10コードを介したOMOP標準コンセプトへの機械的マッピングにより、99.2%の傷病名で変換が成立
- 変換不能となった約0.8%の傷病名について、構造的な要因分類を以下のとおり整理
- - 補助数字付きICD-10コード
- - 補助アルファベット付きICD-10コード
- - ICD-10コード未付与
- 各分類に対して、実務上取り得るマッピング方針を具体例とともに整理
これにより、単なる変換率の提示にとどまらず、どうすれば再現性・自動化精度を高められるのかという、実務上の課題に対する実践的な指針を示しました。
■ Yuimediの強み
YuimediはOMOPへのデータ変換、とりわけ医療用語・コード体系の扱いに関する実務ノウハウを強みとしています。
本研究で示したアプローチは、日本固有のコード運用や粒度の違いといった実務上の制約を前提としつつ、変換過程の透明性と再現性を重視したOMOP変換の実現を目指す、Yuimediの姿勢を反映したものです。
■ 今後の展望
Yuimediは、本研究で得られた知見をもとに、日本国内におけるRWD標準化の推進に引き続き取り組んでいきます。
日本の医療データは質・網羅性の面で国際的にも高い価値を有する一方、医療用語やコード体系の違いが障壁となり、国際標準に基づく研究活用が十分に進んでいないという課題があります。Yuimediは、こうした課題に対し、OMOPへの変換技術を中核とした技術的支援を提供することで、日本の医療データが世界水準で利活用される環境整備に貢献します。
■ 本論文の詳細を解説するWebカンファレンスの御案内
OHDSIの日本コミュニティである「OHDSI Japan」では、定期的にWebカンファレンスを開催しています。4月に開催予定のイブニングカンファレンスにおいて、本論文の内容をわかりやすく解説いたします。
開催情報が決まり次第、OHDSI Japanコミュニティ参加者へ随時御案内いたします。参加費は無料ですので御関心のある方は下記URLより御登録ください。
コミュニティ参加登録URL: https://odjpn.doorkeeper.jp
【掲載誌『医療情報学』の概要】
一般社団法人日本医療情報学会が発行する学術誌である『医療情報学』は、医療データの利活用、医療情報システム、臨床現場における情報活用など、医療と情報技術の接点に関する研究成果を広く取り扱っています。医療情報学領域における研究動向や、実務に資する知見を発信しています。
オンライン・ジャーナル: https://www.jami.jp/document/online-journal
【OMOP CDMについて】
OMOP CDM(Observational Medical Outcomes Partnership Common Data Model)は、OHDSIが公開する共通データモデルです。RWD解析を目的として設計されたデータ形式であり、標準化された用語体系を備えているため世界の医療用語を統合して扱える点が特徴です。これらの特徴により、各国のRWDを共通のデータ表現に統一できます。また、データベースに格納しやすいよう正規化されている点も観察研究に適した特徴のひとつです。
【会社概要】
会社名:株式会社Yuimedi
事業内容:医療データ標準化BPaaS、医療データ利活用ネットワークの構築
代表取締役:グライムス英美里
創業:2020年11月
URL:https://yuimedi.com/omop
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