「孤独・孤立」は新たな経営リスク。対策推進法を受け、企業が取り組むべき人的資本経営とは?内閣府採択事業のセミナー開催レポートを公開。 - PR TIMES|RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「孤独・孤立」は新たな経営リスク。対策推進法を受け、企業が取り組むべき人的資本経営とは?内閣府採択事業のセミナー開催レポートを公開。

2024年4月施行された「孤独・孤立対策推進法」を受けて、企業が押さえておきたい孤独・孤立が与える影響や課題に取り組むヒントが満載のセミナーを開催しました。




NPO法人SKY(所在地:大阪府大阪市)は、2025年11月12日、内閣府「地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査」の採択事業として無料のオンラインセミナーを開催、企業において経営や人事・労務に携わる方や地方自治体の方等36名の参加者を得て盛況のうちに終了いたしました。
本稿では、当日のセミナーの内容をご報告いたします。

セミナー概要

【開催概要】
イベント名:「孤独・孤立が企業価値を高める ~人的資本経営支援セミナー~」
開催日時:2025年11月12日13:00~14:30
開催形式:オンラインセミナー(Zoom)
参加費:無料
参加者:36名
主催:NPO法人SKY
(内閣府令和7年度「地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査」採択事業)



【プログラム】【第一部(13:00-14:00):孤独・孤立対策が企業価値を高める~人的資本経営支援セミナー~】
講師:浦 光博(うら みつひろ)氏  追手門学院大学 教授
JST-RISTEX(科学技術振興機構・社会技術研究開発センター)研究プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)総括。専門は社会心理学、集団力学、産業・組織心理学

【第二部(14:00-14:30):実例紹介「男のセカンドキャリア塾」】
紹介者:水崎由美子 NPO法人SKY 代表理事



孤独・孤立が人に及ぼす影響

第一部では、科学技術振興機構・社会技術研究開発センターにて社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築の研究を総括している、追手門学院大学教授の浦光博氏から、孤独・孤立に関する最新の知見と研究をご教示いただきました。


オンラインセミナー風景

約1時間にわたり行われたセミナーでは、最新の研究データからウェルビーイング経営と企業価値の相関のエビデンスや孤立・孤独が及ぼす影響についてご説明頂きました。また、実際に職場で起こり得る「孤独・孤立」の状況や企業に及ぼすリスク、企業がすぐに実践できる対策などをご提案頂きました。

セミナー後の質疑応答では、「声を上げられない/自身で気付きづらい孤独・孤立リスクの高い方」へのアプローチ方法について質問が上がり、講師からはこれまでの研究や実績から実践的な手法をアドバイスする場面もありました。

NPO法人SKYが実施する「孤独・孤立対策」モデル事業を実例紹介

第二部では、「孤独・孤立対策」のモデル事業として現在NPO法人SKYが3年間に渡り実施している「男のセカンドキャリア塾」を実例としてご紹介しました。


オンラインセミナー実例紹介風景

現在も行われている「男のセカンドキャリア塾」の6つの内容をご紹介しました。「内省」「セカンドキャリア」「コミュニケーション」「料理教室」「地域との繋がり」「新しい趣味に出会う」の6項目のワークショップをそれぞれご紹介し、その目的や参加者への影響や企業への有益な影響を提示しました。
特に企業から地域への役割変化をスムーズに行うためのスキル習得や会社以外の「つながり」を実感することを目的としており、企業が直接的に介入することが困難である「個人」や「私生活」にへのアプローチとして、NPO団体の活用を提案しました。

また、実際のセミナー参加者のインタビューもご紹介しました。


参加者インタビュー 50代男性

アンケート結果

参加者から頂いたアンケートの結果をご紹介します。

セミナーで特に印象に残った内容・気づき

・実際に研究や活動をされている講師の皆様からのお話を伺うことで、多様な居場所の必要性、どのように情報を届け、つなげるか、ということについてヒントを頂戴しました。ありがとうございました。
・孤独・孤立はスティグマを持っておりそれが余計に孤独・孤立を深めていくという話が印象に残りました。
・日本はメンバーシップ型とジョブ型が混在していることで、孤独感が起こりやすいことがとても理解できました。また、後半のSKY主催の『男のセカンドキャリア塾』がとても興味深く面白かったです。過去、人事で定年前の説明会を考えていましたが、当時はまだ意識が低かったので、これからこのようなキャリア・ライフイメージを考える人が増えればいいなと思います。

「男のセカンドキャリア塾」のようなプログラムを企業研修・福祉厚生・人事育成の一環として導入することに対して、あなたはどの程度意義を感じますか?





上記で「ある程度・非常に意義を感じる」と答えられた方は、どのようなメリットが期待できると思いますか?(複数回答可)




一方で、導入にあたって懸念・ハードルと感じる点は何ですか?(複数選択可)




今回得た内容を、今後どのように活かしたいと思いますか?

・ウェルビーイング経営のエビデンスとして、新規施策提案時に活用させていただきたいです。
・職場内の居場所づくりの提案や、地域の方のご相談・イベント企画としても、キャリアイメージについて考えていただけるようなご提案やこちらのキャリア塾のご紹介含め、情報発信できればと思います。
・先ずは同年代の友人との共有

今後の取り組み

今後企業が取り組むべきは人的資本経営であり、その中心には「人=従業員」がいます。
それぞれの企業には伝統や社風、経営方針などがありますが、共通することは「人財」の活用です。
従業員の個人的課題や私的問題について、企業が主体的に取り組める施策には限界があります。
民間企業同様今後はNPO団体等地域資源の活用により、企業の目指す人的資本の活用を推し進めていける様に弊団体でも取り組んできたいと考えいます。

https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/platform/index.html

SKYの今後の活動

そこで今後は定期的に「健康経営」「人的資本経営」に関心のある企業担当者を対象にしたワークショップの開催を行っていきます。

本講座のビデオを視聴して「隠れた孤独・孤立を発見するには」「孤独・孤立対策で達成できる健康経営とは」などをテーマに、参加者同士で意見交換しながら自身の知識や情報をアップデートしていくものとしたいと考えております。

SKYのFacebookページ:https://www.facebook.com/sky.esukeiwai

ご興味のある方は、SKYのホームページ/Facebookでお知らせいたします。
また、直接ご連絡させて頂く場合には、事前に事務局までメールを送信ください。

Email : esukeiwai.info@gmail.com
件名「孤独・孤立対策ワークショップ通知申込」
記載事項:1.会社名 2.ご担当者名 3.連絡先(メールアドレス、電話番号等)4.ご質問等


NPO法人SKYについて

2019年5月設立。大阪市内を中心に活動。
カウンセリング、研修、講演会や交流会等のイベントを通して、社会一般の多くの人々や企業・団体で働く人々に対し、孤独を感じることからのメンタルヘルス不調を未然に防ぐため、セルフヘルプの技能を身につけ、それぞれが自立し自活できるよう援助し、広く社会に寄与することを目的としている。
内閣府の孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム、大阪府孤独・孤立対策公民連携プラットフォームに参画。
令和5~7年度 内閣府「地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査」、令和7年度 大阪府「福祉基金地域福祉振興助成金事業」に採択。



【団体概要】
団体名:特定非営利活動法人SKY(エス・ケー・ワイ)
本社所在地:大阪市生野区
代表:藤田公惠・村田早苗・水崎由美子
事業内容: 心理相談事業・心理研修事業・メンタルヘルス不調を未然に防ぐための普及・啓発事業
設立: 2019年 5月 27日
HP:https://esukeiwai.jimdofree.com/




担当者コメント

「孤独・孤立対策が企業価値を高める」という一見結びつきが見えづらい施策ではあるものの、大手企業の人事担当者様や幹部の方、地方自治体の担当者様など多くの方にご参加いただけました。
政府が懸念している「孤独・孤立」の問題を、民間からアプローチする試みは、まだ普及しておらず社内においても理解されるまでに時間がかかると考えられます。
弊団体としては、今後も地道に普及活動に努め、1人でも多くの人が健康で生きがいを持って自立的に行動することを支援していきます。
私たちSKYは「孤独・孤立対策」と「企業の人的資本経営・健康経営」が結びつくときに皆の幸せがある、と考えております。



共同代表 水崎由美子


企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
page top