
VR運転シミュレーター「SimRaku Drive」
3DCGとAI技術で産業界のDXを推進する株式会社ORENDA WORLD(本社:東京都港区、代表取締役社長:澁谷 陽史、以下 ORENDA WORLD)は、VR運転シミュレーター「SimRaku Drive」のオプションとして、専用筐体の提供を開始したことをお知らせします。シート、ハンドル、ディスプレイの位置を物理的に調整できる本筐体は、普通乗用車から大型トラック、建設機械まで、あらゆる車種の最適な乗車姿勢を再現します。固定式と可動式の2種類をご用意し、これまで以上にリアルな運転訓練環境を提供することで、企業の交通安全対策とドライバー不足という二つの社会課題解決に貢献します。
■背景:深刻化する交通事故リスクとドライバー不足
社用車による交通事故は、企業の社会的信用の失墜や経済的損失に繋がる重大な経営リスクです。営業や配送などで日常的に社用車を利用する企業にとって、従業員の安全はもちろん、損害賠償や保険料の高騰など、その影響は計り知れません[1]。
多くの企業が安全運転教育の重要性を認識しているものの、従来の研修は「コスト・時間・場所」の制約により、十分な効果を上げにくいという課題がありました。外部の研修施設を利用すれば高額な費用がかかり、社員を長時間業務から離脱させることになります。かといって自社で実車研修を行うにも、広い敷地や専門の指導員が必要です[1]。
さらに、運送・物流業界や建設業界では、ドライバー不足が深刻化しており、未経験者でも安全かつ効率的に運転技術を習得できる教育システムの構築が急務となっています。特殊車両の教習は運転機会が限られ、人手不足も深刻な状況です[2]。
■SimRaku Drive専用筐体について

このような課題を解決するため、ORENDA WORLDはVR運転シミュレーター「SimRaku Drive」の新たなラインナップとして、専用筐体の提供を開始します。VRゴーグルとハンドルコントローラーのみの省スペースでの訓練に加え、より実践的で没入感の高い訓練環境を求めるお客様のニーズに応えます。
■筐体の最大の特徴:自在なポジション調整機能
従来のドライビングシミュレーターは特定の車種に特化しているため、複数の車種を訓練する場合は複数台の設備が必要でした。しかし、SimRaku Driveの専用筐体は、一台で普通車(4輪)、大型車・商用車(6輪)、大型トラック、建設機械といった幅広い車種に対応します。シートの高さを上げればトラックの運転席、ハンドルの位置を調整すれば建設機械の操作席と、訓練内容に応じて柔軟に環境を変更できるため、教習所や企業研修施設での多様な訓練ニーズに応えることができます。
■提供する2種類の筐体
1. 固定式筐体
- 価格: 1,500,000円(税抜、ソフトウェア一式含む)
- 特徴: 軸が動かない標準タイプ。シート、ハンドル、ディスプレイの位置調整が可能で、基本的な運転訓練に最適です。
- 適用シーン: 教習所での基礎訓練、企業での安全運転教育、危険予知トレーニングなど

2. 可動式筐体(モーション対応)
- 価格: 3,000,000円(税抜、ソフトウェア一式含む)
- 特徴: 車両の動きに合わせて筐体が動くモーション対応タイプ。シート、ハンドル、ディスプレイの位置調整に加え、加速・減速・旋回時の体感を再現し、より高い没入感での訓練が可能です。
- 適用シーン: 高度な運転技術訓練、建設機械の操作訓練、イベント・展示会での体験コンテンツなど

■専用筐体がもたらす圧倒的な訓練効果
SimRaku Driveは、専用筐体と組み合わせることで、その訓練効果を最大限に発揮します。
1. 圧倒的な没入感

VRヘッドセット(Meta Quest 2, 3, 3s対応)により、メタバース空間でのリアルな360度没入体験を実現します。車両の挙動をリアルに再現するハプティクス対応ハンドルコントローラーは、900度回転とフォースフィードバック機能を搭載し、実車同等の操作感を提供します。[2]
さらに、Unreal Engine 5による高精細なグラフィックにより、リアルな車両や環境モデルを提供可能です。VRが苦手な方には、3画面マルチモニター環境にも対応しており、広視野角で高い没入感を提供します。[2]
2. 自在なポジション調整による実車さながらの乗車体験
ドライバーは実際の業務で使用する車両と同じ姿勢で訓練を受けることができ、訓練効果が大幅に向上します。特に、大型トラックや建設機械のような特殊車両では、視点の高さや死角の位置が安全運転に大きく影響するため、実車と同じ乗車姿勢での訓練は極めて重要です。
3. 多様な車両対応と実践的な訓練シナリオ
SimRaku Driveは、普通車(4輪)だけでなく、大型トラック(6輪)、建設機械(ショベルカー、ブルドーザー等)といった特殊車両の運転訓練にも対応しています。低速域での精密な軌道再現により、縦列駐車、車庫入れ、S字クランク、狭路でのすれ違いなど、実践的な訓練が可能です。[2]
また、危険予測訓練(歩行者の飛び出し、前方車両の急ブレーキ等)や、悪天候・夜間走行訓練といった、実車では実施が困難な訓練シナリオも安全に体験できます。VR空間であれば、現実では試せないような危険な状況を何度でも安全にシミュレーションでき、ドライバーの危険予知能力を効果的に養うことができます[1]。
■幅広い業界での活用が可能
SimRaku Driveの専用筐体は、様々な業界・用途に対応し、ドライバー育成の課題を解決します。

■他社製品との比較:圧倒的なコストパフォーマンス
SimRaku Driveは、業務用に特化した他社製品と比較して、圧倒的なコストパフォーマンスと高いカスタマイズ性を誇ります。

業務用特化型の他社製品と比較して、SimRaku Driveは1/4~1/2の価格で導入できる点が大きな強みです。さらに、お客様の要望に合わせた特定地域・施設・コースの追加開発、特定の車両モデル・特殊車両の追加開発、業務に特化した訓練シナリオの開発など、高いカスタマイズ性を誇ります。
■導入スケジュールとサポート体制
SimRaku Driveは、最短1ヶ月で導入・運用開始が可能です。
- お問い合わせ(1週目): お客様の課題やご要望をヒアリング
- ご提案・お見積もり(2週目): 最適なプランと詳細なお見積もりをご提示
- ご契約・制作(3週目~): ご契約後、必要に応じてカスタムコンテンツの制作
- 導入・運用開始(最短1ヶ月~): ソフトウェアのインストール、設定、運用開始
※ カスタマイズの内容により、導入期間は変動します。
また、保守サポート、アップデート、技術サポートなどの年間契約も承っております。
■今後の展望
ORENDA WORLDは、「SimRaku Drive」の専用筐体提供を通じて、運送・物流、建設、教習所、製造業など、幅広い業界におけるドライバー不足問題の解消と、交通事故のない安全な社会の実現に貢献してまいります。
VR技術による「安全な危険体験」を、低コストかつ省スペースで提供することで、すべての企業が手軽に高度な安全運転教育を実施できる環境を創造し、ドライバー一人ひとりの危険予知能力を高めることで、交通事故のない社会の実現を目指します[1]。
「SimRaku Drive」サービスサイト:http://simraku-drive.orenda.co.jp/
【株式会社ORENDA WORLD】
「デザインとテクノロジーを用いて、人々に感動と心揺さぶる体験を届ける」をビジョンにかかげ、ゲーム開発における技術を活かして社会課題を解決するソリューションを提供している。
コンピューターグラフィックス・映像分野とコラボレーションさせた、デジタルヒューマン・メタバースコンテンツへの音声合成技術の活用にも積極的に取り組む。
会 社 名:株式会社ORENDA WORLD
設 立:2015年7月15日
所 在 地:東京都港区北青山一丁目3番6号 SIビル青山
U R L:https://orenda.co.jp/
代 表 者:代表取締役 澁谷陽史
事業内容:AIソリューション事業、デザイン開発事業、地方創生事業
■参考文献
[1] ORENDA WORLD. (2025年7月17日). ORENDA WORLD、業界課題を分析、VR運転シミュレーター「SIMRAKU DRIVE」が"いつでもどこでも"危険予知トレを実現. PR TIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000101429.html
[2] ORENDA WORLD. (n.d.). 次世代ドライビングシミュレーター | 実車を超える没入体験. http://simraku-drive.orenda.co.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

