岐阜県白川村では、2026年春に新たな学童保育「やまの学童 てらすこ(Terrasco)」を開設するにあたり、学童指導員3名の採用募集を開始しました。つきましては、10月20日(月)にはオンライン説明会を実施いたしますので、お知らせいたします。(募集概要・応募はこちらから ▶︎ https://www.toyotashirakawago.com/)

村立白川郷学園は多くの授業に住民が関わる先進校としても有名です。
開設にあたっては、NPO法人 白川郷自然共生フォーラム(理事長:田中 泰)と連携し、トヨタ白川郷自然學校の知見を生かした自然学校型カリキュラムで運営を行う予定です。子どもたちの“生きる力”を育み、村の暮らしに根ざした豊かな原体験を残すことを目標としています。
大自然に囲まれた白川村で、子どもたちの成長を支える新たな学びの場を共につくってくださる人材を募集します。社会教育や野外体験に関心のある方、また、白川郷での暮らしを楽しみながら働きたい方のご応募をお待ちしています。
【プロジェクトの背景】
― 育みの郷・白川村が見据える未来と「ふるさとに見守られて育つ」環境づくり岐阜県白川村は世界文化遺産に登録された白川郷合掌造り集落で知られ、豊かな自然に恵まれた人口約1,500人の小さな村です。高校がないため、多くの子どもが村外へ進学せざるを得ない状況にあります。こうした背景から村では、「ふるさとに育てられた」という実感を子どもたちに残し、「いつまでも住み続けたい」と思える環境をつくることを大切にしてきました。その一環として、ふるさと教育や地域とのつながりを育む取組みを続けています。実際に、義務教育学校である村立白川郷学園は、多くの授業に住民が関わる先進校としても知られています。
さらに近年では、共働き世帯の増加や観光業を中心とした地域特性から、土日勤務の家庭も多く、学童保育へのニーズが年々高まっています。保護者が安心して働ける環境を整えることも、今回の新設の大きな目的のひとつです。
こうした課題に向き合い、自然や地域文化に触れながら、遊び・挑戦・失敗を繰り返して子どもたちが育つ環境を「放課後の新たな選択肢」として整えたい--。その思いから、「自然学校型学童」という新しい構想が生まれました。
【新設される学童の概要と特長】
「やまの学童 てらすこ(Terrasco)」は、子どもを預かる場所にとどまらず、白川村の自然や生活文化を活かした“教科書にない学び”を重視します。運営は自然体験教育を20年以上にわたり展開してきたNPO法人白川郷自然共生フォーラムが担い、トヨタ白川郷自然學校で培われた知見を活かしたカリキュラムを導入。学校教育では得がたい「原体験の場」として、子どもたちの“生きる力”を育んでいきます。学童の概要
名 称:やまの学童 てらすこ(Terrasco)
対 象:白川村立 白川郷学園(1~6年生)
実施日:年末年始を除く通年
運 営:NPO法人白川郷自然共生フォーラム(トヨタ白川郷自然學校を運営)
名称にこめた想い:
「てらすこ」は、白川村の方言で“キツツキ”を意味します。
森に響くキツツキの音のように、子どもたちの声が地域に響き、やがて地域の未来を照らす光となってほしい--そんな願いが込められています。
主な学び・活動内容
晴れた日は里山での外遊び、雨の日はものづくりなどの創作活動や読書に取り組みます。実体験を大切にし、例えば、火や刃物も扱います。

▲地域に根ざした体験活動(イメージ)|山の中でのソリ遊びや調理体験

▲地域に根ざした体験活動(イメージ)|楽しい仲間と豊かな時間を
【雇用の新しいかたち】
― 自然學校との「兼務型雇用」で、移住・定住を現実にこのたびの採用では、「兼務型」という新しい働き方で正職員を募集します。学童指導員を中心として、トヨタ白川郷自然學校のスタッフとしても活動いただきます。日中のトヨタ白川郷自然學校の勤務では、村外から訪れる子どもや親子と関わり、自然体験教育やエコツアーのスタッフとしても活躍の機会があります。教育と自然体験の両面から子どもたちの成長を支え、地域の未来を育む大きなやりがい のある仕事です。
この「兼務型雇用」は、白川村第2次総合戦略の基本理念である「いつまでも住み続けたい村」の実現に向けた、中長期的な地域づくり戦略の一環として位置づけています。
▶地域での暮らし・トヨタ白川郷自然學校でのしごと 紹介(外部リンク:白川村HP)
https://www.vill.shirakawa.lg.jp/hidanichi/kurosakake/index.html

▲職場環境(イメージ)|豊かな自然に囲まれた職場です

▲職場環境(イメージ)|さまざまな職種で採用しています
【メッセージ】

田畑や山や川×白川村の暮らし×遊びで原体験を育む仕事トヨタ白川郷自然學校 山田 俊行 學校長
(NPO法人白川郷自然共生フォーラム常任理事)
トヨタ白川郷自然學校は自然の中やアウトドアでの人づくりに取り組んで20年。子どもたちにはキャンプを通して人間教育を、大人たちにはアクティビティを通して活力を提供してきました。その知見を活かし、白川村の子どもたちに原体験となる時間を届けます。
これらの体験の先にある学びや成長の場づくりを始め、日々の子どもたちの受け入れ、そして「てらすこ」オリジナルのプログラム作りなど、一緒に関わってくれる仲間を募集します。

ふるさとのチカラで子どもたちの成長を見守る白川村白川村長 成原 茂
白川村は、先人が守り継いだ合掌造りの家屋と豊かな暮らし、雄大な自然に抱かれた村です。地域が力を合わせて子どもを育てる文化も息づいています。白川郷学園では「ひとりだち(自立・共生・貢献)」を教育目標に、村全体が学びの場となる教育を実践。高校がないため多くの子どもは村外へ進学しますが、ふるさとに見守られて育った経験こそ未来を支える礎になると信じています。この理念に共鳴し、子どもたちの成長をともに支えてくださる皆さまを歓迎します。
募集概要
採用は、NPO法人白川郷自然共生フォーラムの正職員として行います。
応募詳細はこちらから
採用情報・オンライン説明会の申込についてご案内します。
【求める人材】
子どもたちの成長を学力だけでなく、心や人間性の成長も見守りたい方を求めています。
学校教育・保育・野外教育などの経験・資格をお持ちの方を歓迎します。
こんな方におすすめ:
- 子どもたちの成長に関わる仕事をしたい方
- 自然や地域に根ざした教育に関心のある方
- 世界遺産の村での暮らしに興味がある方
- 教員・保育士・自然ガイドなどの経験・資格を活かしたい方
<ご参考>
NPO法人白川郷自然共生フォーラムについて:
白川村を拠点に、地域・環境NGO・企業が連携して環境課題に取り組むNPO法人です。「Think Globally, Act Locally(地球規模で考え、足元から行動する)」を理念に掲げ、環境教育や自然保全を推進。世界遺産の村・白川郷に根ざした持続可能な地域づくりを目指し、トヨタ白川郷自然學校の運営を通じて多様な自然体験プログラムを実施しています。
- 団体名: 特定非営利活動法人 白川郷自然共生フォーラム
- 設 立: 2004年(平成16年)10月18日
- 理事長: 田中 泰
- 主な事業:環境教育、自然体験、エコツアー、地域連携による保全活動 ほか
- ご参照リンク: NPO法人 白川郷自然共生フォーラム 公式URL https://f-ess.jp/
会報誌 NPO設立20周年記念号
トヨタ白川郷自然學校 公式URL https://www.toyotashirakawago.com/
白川村について:
岐阜県北西部、世界遺産・白川郷と白山国立公園の自然に抱かれた白川村は、国連世界観光機関(UN Tourism)の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選出された、持続可能な地域づくりに取り組む人口約1,500人の小さな山村です。厳しい自然の中で育まれてきた“結(ゆい)”の精神に象徴される共助の文化が今も息づき、観光や農業のほか、地域ぐるみの子育てやふるさと教育にも力を注いでいます。
- 所在地: 岐阜県大野郡白川村
- 人 口: 1,464人(2025年9月1日時点)
- 主な産業:観光、農業など
- 基本理念:いつまでも住み続けたい村(第2次総合戦略より)
今回の協業で、子育て世代の移住・定住促進や地域の活性化にもつなげていきます。白川村は今後も、子どもたちの健やかな成長を支えるとともに、地域資源を活かした教育・人材育成のあり方を探求し、持続可能な地域社会の実現を目指してまいります。
子どもの育ちや学び、移住・定住、持続可能な地域づくりに関心のある記者の皆さまへ
取材や掲載に関するお問い合わせも歓迎しております。
この取り組みの現地取材や関係者インタビューなど、ぜひご検討ください。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ