エゾウィン株式会社(本社:北海道標津町、代表取締役:大野 宏、以下「当社」)はこのたび、当社が提供する、誰でも簡単に使える動態管理ツール「ミルトッカ」の自動日報機能について、その走行距離データの精度を検証する実走テストを実施し、その結果を公開します。
総走行距離約500kmにおよぶテストの結果、車両のオドメーター(総走行距離計)と比較した走行距離の誤差が2%という、きわめて高い精度を記録。本機能が、日々の業務日報としての実用に耐えうることはもちろん、EBPM(証拠に基づく政策立案)や研究用途の基礎データとしても活用できる、高い信頼性を持つことを証明しました。

■検証の背景:「信頼できるデータ」は、全ての活用の礎
車両の動態管理において、走行距離は、燃料費の計算、メンテナンス計画、顧客への請求など、日々の業務における重要な指標です。当社の「ミルトッカ」は、この走行距離を含む日報を自動で作成し、手作業による記録の手間を大幅に削減します。しかし、そのデータがビジネスや研究、さらには行政の政策立案(EBPM)で活用されるためには、その数値が客観的に「信頼できる」という証明が不可欠です。私たちは、この最も本質的な要求に応えるため、今回の厳密な精度検証テストを実施しました。

■検証概要:実用シーンを想定した、厳密な比較テスト
今回の検証では、実際の業務利用シーンを想定し、以下の3つの数値を比較しました。- 基準データ: 車両のオドメーター
- 比較データ1.: ミルトッカ(みちびきCLAS対応GPSロガー・車内にアンテナ設置)

- 比較データ2.: ミルトッカ(みちびきCLAS対応GPSロガー・車外にアンテナ設置)

これらの条件下で、複数日にわたり合計約500kmの市街地や郊外を走行し、それぞれの走行距離データを記録・比較しました。
■検証結果:総走行距離500kmで、オドメーター比の誤差2%を達成
検証の結果、「ミルトッカ」が算出した走行距離は、車両のオドメーターの数値と、きわめて誤差の少ない高い精度を持つことが確認されました。複数日にわたるテスト走行(合計500.5km)において、オドメーターとの総走行距離の誤差はわずか2%でした 。7月15日のテストでは、オドメーターの走行距離30kmに対し、「ミルトッカ」の数値も30kmとなり、誤差0kmを記録した日もあります 。
また、アンテナを車内に設置した場合、車外に設置した場合のいずれの条件下でも、日々の業務日報として十分に活用できる実用的な精度を実証。車外設置の方がより誤差が少なくなる傾向も見られ、設置環境に応じたデータ精度の傾向も確認できました。

■「FIX率」の比較:車外アンテナが、より高精度な「事実データ」を記録
今回の検証では、走行距離の誤差に加え、最高精度(理論値誤差12cm)である「FIX(固定解)」を、全測位時間のうち、どのくらいの割合で維持できたかを示す「FIX率」も算出しました。
その結果、
- 車外にアンテナ設置:FIX率 71.6%
- 車内にアンテナ設置:FIX率 52.3%
と、両者の間には明確な差が見られました。
これは、衛星からの信号を遮るものがない車外へのアンテナ設置が、より安定した測位環境であることを示しており、研究などで厳密な「事実データ」が求められる場面においては最適であることを示唆しています。
一方で、アンテナを車内に設置した場合においても、総走行距離500kmでの誤差はわずか2%という高い精度を記録しています。
これは「ミルトッカ」に搭載されている高精度GPSロガー自体の性能の高さを示しており、日々の動態管理や業務日報といった、一般的なビジネスユースにおいては、設置が手軽な車内設置でも、安心してご活用いただけます。
■EBPMや研究利用への展開:客観的な「事実データ」としての価値
今回の検証で示された「ミルトッカ」の走行距離データの高い信頼性は、一般的な動態管理の枠を越え、より高度なデータ活用への扉を開きます。自治体におけるEBPM(証拠に基づく政策立案)では、例えば公用車の稼働実績や、コミュニティバスの正確な走行距離といった客観的な「事実データ」が、予算策定や路線見直しのための、揺るぎない「証拠(エビデンス)」となります。
また、大学や研究機関においても、本検証で示されたデータ精度は、交通システムの分析や、新たなモビリティサービスの開発といった、高度な研究における基礎データとして、安心してご活用いただけるものと考えております。
■「ミルトッカ」について:シンプルさを追求した動態管理ツール
「ミルトッカ」は、当社の高機能システム「レポサク」から、あえて多くの設定項目をなくし、「誰でも、絶対に、簡単に使える」という信念のもとに開発された、きわめてシンプルな動態管理ツールです。専門的な知識や複雑な設定は一切不要。車両の電源に専用端末を挿すだけで、その瞬間からリアルタイムの位置情報確認が可能になります。今回の「自動日報機能」も、この究極のシンプルさというコンセプトに基づいています。

■製品に関するお問い合わせ
これまで日報作成の手間から動態管理を諦めていた事業者様、IT機器の操作に不安があった皆様、この機会にぜひ「ミルトッカ」の簡単さをご体感ください。
製品の詳細や、お客様の業務に合わせた具体的な活用方法について、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
ミルトッカHP
→ https://reposaku.info/miltocca/
■動態管理DX「レポサク」の主な特徴

◯ 超高精度な作業記録:
準天頂衛星みちびきのCLASに対応したGPSロガーが、誤差12cmの精度で位置情報を1秒単位で自動記録します 。 車両の電源に接続するだけで、オペレーターの操作は一切不要です 。
◯ リアルタイムな進捗の可視化:
数十台の車両位置や圃場ごとの進捗率を地図上でリアルタイムに確認できます 。 進捗確認のための無線連絡が不要となり、コミュニケーションストレスを軽減します 。
◯データに基づく運用改善と技術継承:
自動作成される日報や稼働データ(実稼働・アイドリング等)の分析により、車両や人員の最適配置、投資判断の材料を提供します 。 熟練者の作業履歴(軌跡データ)は、若手や新規就農者にとって貴重な参考資料となり、早期育成を支援します 。
■エゾウィン株式会社について
日本最大の酪農地帯が広がる北海道東部の標津町(しべつちょう)で、2019年に創業。
- 2022年:令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞
- 2023年:J-Startup HOKKAIDOに選定
- 2023年:イチBizアワード最優秀賞を受賞
- 2024年:CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞
○私達のミッション
「2021年に130万人いた農業従事者は、2040年には35万人にまで減少。日本の食糧生産は危機に瀕しています。エゾウィンは、北海道から国内最大の完全自動化農場を目指し、日本の食を支えます。」
■会社概要
名称:エゾウィン株式会社
設立:2019年1月
代表者:代表取締役 大野宏
住所:北海道標津郡標津町川北63-7
URL:https://ezowin.com/
レポサクの商品一覧ページ:https://ezowin.com/products
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