
通信制高校の紹介サイトGo通信制高校を運営する株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田 彰人)は、2025年5月21日~6月18日にかけて「通信制高校における入学前後の行動調査」を実施しました。
本調査は通信制高校に現在通っている生徒(958名)とかつて通っていた方(34名)の計992名に行い、「現在の学年別」、「入学種別」、「入学時の学年別」などに分けて統計を取っています。この統計により、通信制高校に入学して変化した行動を詳しく調査しました。(※1)
< 調査結果トピックス >
・ 通信制高校の現役生・卒業生の62.8%が「通信制高校のイメージを変えたい」と回答
・ 通信制高校進学時に「自分の意志で決めた」と回答した生徒は68.5%
・ 入学前に抱いていた不安は、入学後「相談のしやすさ」や「学びの自由さ」への実感に変化
・ 一方で「引け目を感じたことがある」生徒は58.7%にのぼり、偏見の払拭が課題
Q1. 以前の調査では、通信制高校に対して「良くないイメージ」と回答した人が全体の半分以上(54.3%)を占める結果になりました。そんなイメージを変えたいと思いますか。(単数回答/n=992)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507091878-O4-7ArD6U6C】
2025年1月に実施した通信制高校の調査では、通信制高校のイメージについて子世代の58.0%が「良い計(良い+やや良い)」と答えたのに対し、親世代は60.5%が「良くない計(あまり良くない+良くない)」と回答しました。Q1は、以前の調査結果をさらに掘り下げたものです。
今回の調査の回答者は全員が通信制高校の現役生および卒業生であり、この設問には62.8%の方が「通信制高校に対するイメージを変えたいと思った」と回答しました。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
当社が1月に実施した調査では、通信制高校のイメージを「良い計(良い+やや良い)」と回答した方は45.7%、「良くない計(あまり良くない+良くない)」と回答した方は54.3%でした。ただ、このイメージには親子世代で大きな乖離があり、子世代は58.0%が「良い計」と答えた一方、親世代は60.5%が「良くない計(あまり良くない+良くない)」と答えていました。
通信制高校に入学した生徒は、自らの経験と学校への満足度の高さから「通信制高校の良くないイメージを変えたい」と考えているのでしょう。
Q2. 通信制高校へ入学した理由をお答えください。(複数回答/n=992)
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入学した理由として最も高いのは「人間関係に悩みがあった」で41.1%でした。次いで「体調不良で通学が難しかった」が40.5%、「全日制の勉強についていけなかった」が21.6%、「学校行事や集団活動が少ない方が良かった」が19.0%と続きました。
Q3. 中学時の通学状況、または授業中の過ごし方として、最もあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=992)
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中学での通学状況や授業中の過ごし方として最も高いのは「病気以外の理由で、1年間に30日以上学校を休んでいた」で28.6%でした。次いで「学校には行き教室で授業には積極的に参加していた」が18.4%、「学校には行き教室で授業には参加するが、内心『学校に行きたくない』『つらい』『嫌だ』と感じていた」が13.2%、「学校には行くが、教室には入らず、保健室など別室で過ごしていた」が11.6%と続きました。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校への入学理由は、多いものから人間関係、体調不良、勉強と並びました。そして、Q3の質問から通信制高校に通っている生徒の88.4%が不登校または不登校傾向にあったことがわかります。しかも、「1年間に30日以上学校を休む」という不登校の定義にあてはまるのは30%弱で、約60%は不登校傾向です。不登校と見なされていなくても学校に行きづらさを感じている生徒は多く、それゆえに通信制高校に入って「行きづらさを解消できた」と感じる生徒もまた多いのでしょう。
Q4. 通信制高校への入学を検討した時期についてもっともあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=992)
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通信制高校への入学を検討した時期は「中学3年生時」が最も高く42.7%でした。次いで「中学2年生時」が16.9%、「高校入学後(中退・転校するタイミング)」が10.7%、「高校入試の時期に選択肢の一つとして考えた」が10.6%と続きました。
Q5. あなたが通信制高校への進学を決めた際の状況として、もっともてはまるものはどれですか。(単数回答/n=992)
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通信制高校への進学を決めた際の状況では「自分の意志で決めた」が最も高く68.5%でした。次いで「それ以外の選択肢がなかったから決めた」が14.3%、「親に勧められて決めた」が12.9%と続きました。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校への入学を検討する時期としては、高校進学について真剣に考える「中学3年生時」と、さまざまな事情から通信制高校に「転入・編入することを決めたタイミング」がそれぞれ高くなりました。
驚きだったのはQ5「通信制高校への進学をどのように決めたか」に対する回答で、「自分の意志で決めた」が68.5%もの回答率を得たことです。当社のインターンシップに参加している通信制高校の生徒も自分の意志で入学を決めた人が大半ですが、実際に数値として示されると改めて驚きます。通信制高校には不登校経験をもつ生徒が多いですが、この回答率の高さには「学校に通うことを諦めたくない」という思いが反映されているように感じます。
Q6. 通信制高校に入る前に楽しみにしていたこととしてあてはまるものをお答えください。(複数回答/n=992)
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入学前に楽しみにしていたことでは最も高いのは、「通学日数が少なく自由な時間が増える」が最も高く54.2%でした。次いで「自分のペースで勉強できる」が49.4%、「不登校だった自分でも、プレッシャーの少ない環境でやり直せる」が40.2%、「今までの人間関係から離れられる」が37.1%と続きました。
また、高校1年生は「新しい友達との出会い」や「スクーリングでのイベントや体験学習」も楽しみにしています。
Q7. 通信制高校に通っていることへ引け目を感じたり、周りの人に話しづらいと思うことはありますか。(単数回答/n=992)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507091878-O6-8tCbLVu4】
この設問の回答率は「よくある」が15.0%、「ときどきある」が43.6%となり、合計すると58.7%でした。学年別や入学種別による差もなく、通信制高校に通う生徒の多くが引け目を感じることがあるようです。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校に入学する生徒は、自由な時間が増えて自分のペースで勉強できること、不登校経験があってもプレッシャーのない環境で新しい人間関係を築けることを楽しみにしています。一方、通信制高校へ通っていることに引け目を感じたり、周りに話しづらいと思った経験のある生徒も半数以上います。通信制高校に通うことを引け目に感じるあまり、もしかすると入学をためらう生徒もいるかもしれません。
しかし、生徒によっては無理して全日制高校に通うよりも通信制高校で自分らしく過ごした方が将来の可能性が開ける場合があります。当社は通信制高校のリアルや可能性を伝えていくことで引け目を感じる生徒を減らすと共に、全日制高校に通うことが全てではない、さまざまな学びの選択肢を積極的に選べる世の中をつくりたいと考えています。
Q8. 通信制高校へ入学する前のイメージとしてあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=992)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507091878-O8-Tmx985ih】
入学前のイメージとして、そう思う計(そう思う+ややそう思う)が最も高いのは「自由な時間が多い」で96.4%でした。次いで「自分のペースで学べる」が95.4%、「学習や生活習慣などの自己管理が難しい」が74.9%、「様々な価値観を持つ人と関われる」が73.8%と続きました。
Q9. 通信制高校へ入学した後のイメージとしてあてはまるものをお答えください。(単数回答/n=992)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507091878-O7-jkaVBprB】
入学後のイメージのそう思う計では、「自由な時間が多い」が最も高く95.0%でした。次いで「自分のペースで学べる」が94.8%、「様々な価値観を持つ人と関われる」が79.9%、「先生や職員に気軽に相談できる」が77.1%と続きました。
<プレマシード代表 岩田のコメント>
通信制高校への入学前のイメージでは「自由な時間が多い」や「自分のペースで学べる」といった余白の時間の活用に対して肯定的な回答が多かったです。一方、学習や生活習慣などの自己管理、問題を抱える生徒との交流、卒業後の進路に対して不安を覚えている生徒も相当数います。入学前は通信制高校のメリットとデメリットをどちらも感じているということでしょう。
ところが、入学後のイメージでは「様々な価値観を持つ人と関われる」、「先生や職員に気軽に相談できる」、「プログラミングなど興味のある分野を専門的に学べる」の肯定的な回答が多くなり、通信制高校のメリットをより強く感じる生徒が増えています。また、入学前にデメリットとして捉えていた不安は大きく減少しています。この結果からも、通信制高校に入学した生徒が余白の時間を活用し、友達や先生と交流しながら興味のあることを学び、自分の将来を前向きに考えられるようになった様子がわかります。
当社は通信制高校だからこそできるサポートや学びのメリットなどを広く周知していくため、今後もインターンをはじめ生徒のリアルな声を届け、通信制高校に関する適切な情報発信を続けていきます。
※1)調査結果は小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。
調査概要
調査手法 : ネットリサーチ
対象者条件: 【性別】 男性、女性
【地域】 全国
【その他条件】 通信制高校に現在通っている生徒、またはかつて通っていた方
調査期間 : 2025年5月21日 ~ 6月18日
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会社概要
商号 : 株式会社プレマシード
代表者 : 代表取締役 岩田 彰人
所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18−19 the Folks 3B/3F
企業URL: https://prmaceed.co.jp/