お笑い芸人のヒコロヒーが、K-POPファンの間で思わぬ注目を集めている。
ヒコロヒーは9月17日、自身のXに“NewJeansの母”として知られるミン・ヒジン氏とのツーショットを投稿した。
ハングルで「作品も、考えも、彼女だけの世界観も本当に好き」「直接会うことができて本当に幸せだった」とつづり、最後には「本当に死ぬほど美しかった」と、その魅力を称賛した。
投稿は170万回以上表示され、「直接会えたなんてすごい」「写真を共有してくれてありがとう」と好意的な声が上がった一方、LE SSERAFIMとILLITのファンからは複雑な反応も出ている。
なぜなのか。
引っかかったのは「考え方も好き」
最大の理由は、ヒコロヒーがミン氏の「作品」や「世界観」だけでなく、「考え方も好き」と書いたことだろう。

ミン氏をめぐっては、HYBEとの対立が表面化した2024年以降、ILLITやLE SSERAFIMの名前がたびたび登場してきた。
特にILLITについて、ミン氏は「NewJeansをコピーした」とする趣旨の主張を展開。ILLITの所属事務所BELIFT LABは、虚偽事実の流布によってILLITと会社が被害を受けたとして損害賠償訴訟を起こした。
一方、ミン氏側は、問題提起はK-POPの「創作倫理」を守るためのものだったと反論しており、両者の主張は現在も法廷で対立している。

LE SSERAFIMについても、ミン氏は、NewJeansが本来「HYBE初のガールズグループ」としてデビューするはずだったのに、宮脇咲良やキム・チェウォンを擁するLE SSERAFIMが先にデビューすることになったと主張してきた。
さらに、HYBEがNewJeansよりLE SSERAFIMの広報を優先したという認識も示している。
こうした一連の対立は、単なる会社同士の争いでは終わらなかった。
その過程でILLITやLE SSERAFIMへの悪質コメントが相次ぎ、両グループの所属事務所が法的対応を表明。2025年には両グループの海外ファンダムがHYBE本社前でトラックデモを行うなど、ファンダム間の対立にまで発展した。

だからこそ、一部ファンにはヒコロヒーの「考え方も好き」という言葉が、単なるクリエイターへの賛辞以上の意味を持って聞こえたようだ。
SNSでは「ILLITやLE SSERAFIMを巻き込んだ発言まで素敵だと思っているのか」「その考え方まで好きということ?」といった不満の声が上がった。
“誰を好きか”だけでは済まない背景
さらに反応の中には、「LE SSERAFIMやILLITとHYBEのプロジェクトで共演していて好印象だっただけにショックだった」という声もあった。
もちろん、ヒコロヒーが過去の騒動のすべてを念頭に置いて「考え方も好き」と書いたのかはわからない。ミン氏のクリエイターとしての発想や作品哲学を指した可能性も十分にある。写真を投稿し、好意を示すこと自体も個人の自由だ。

ただ、ミン氏をめぐる問題はすでに、一人のプロデューサーに対する好き嫌いだけでは語れないところまで広がっている。だからこそ、「考え方も好き」というわずかな一言でも、誰が読むかによってまったく違う意味を持ってしまう。
振り返れば、ヒコロヒーは以前からミン氏に関心を示していた。2024年5月には、ミン氏がHYBEとの対立をめぐる記者会見で着用していたカットソーとキャップを入手し、会見での発言を引用した韓国語とともにSNSへ投稿していた。
少なくとも、今回初めてミン氏への好意や関心を示したわけではない。
いずれにしても今回の反応は、ミン氏をめぐる一連の対立が、いまなおファンダムの感情に強く影響していることを示している。
■【比較画像】「パクり、亜流、コピー」NewJeansとILLIT、どこまで似ているか



