数え切れないほどのPC周辺機器やガジェットに囲まれていると、どうしてもデスクの上はごちゃごちゃしがちになってしまうもの。しかし、工夫次第で機材の多さと快適さを両立することはできる。
今回のデスクツアーでご紹介するのは、PC周辺機器やガジェットのレビュー動画を投稿しているYouTubeチャンネル「のぶちゅーぶ」を運営する、のぶさん。動画編集やDTM、ギター演奏まで幅広くこなす多趣味なクリエイターだ。使用機材は数多くあるが、デスクの上は驚くほどシンプル。
長年にわたり多くのガジェットを試してきたのぶさんが、現在たどり着いたこだわりの作業環境を紹介する。
長年愛用する背もたれ2分割チェア「デュオレスト」で身体をサポート
デスク環境を語るうえで、デスクと並んで欠かせないのが椅子だ。のぶさんが長年愛用しているのは、ドイツのメーカー「Duorest(デュオレスト)」のチェア。最大の特徴は、背もたれが左右2つに分かれている独特な形状にある。
「体型にあった形で、背中をサポートしてくれるっていう作りになっています」とのぶさん。分割された背もたれが体格に合わせてフィットすることで、長時間の作業でも疲れにくいという。
さらに、一般的なオフィスチェアがキャスター5個であるのに対し、このモデルはキャスターが1個多い仕様。荷重が分散されるため、フローリングの床でも傷がつきにくいというメリットもある。
なお、のぶさんはギター演奏の際に邪魔になるという理由で肘掛けを取り外して使用している。「デスク上でキーボードを叩く分にも、肘かけなくても全然問題ない」とのこと。使い方に応じてカスタマイズできる懐の深さも、長年の愛用につながっているようだ。

昇降デスクと連動する「マグネット引き出し」でスタンディング時もスムーズに
メインデスクとして使用しているのは、電動昇降デスク「Cofoデスク」。座り作業と立ち作業を切り替えられるこのデスクを、のぶさんはさらに便利に使いこなすための工夫を施している。
それが、天板裏に取り付けられるオプションの「マグネット引き出し」。
「立った状態でも座った状態でも使うアイテムに関しては、この引き出しの中にしまっておくと非常に便利です」
ポイントは、この引き出しが天板と一緒に上下に動くこと。デスクサイドにワゴンを置いていても、スタンディング状態では中身を取り出しづらくなってしまう。一方、天板と連動するマグネット引き出しなら、立った状態でも座った状態でも、同じ距離感でアクセス可能になる。
昇降デスクを「上げ下げできる机」として使うだけでなく、「どちらの姿勢でも快適に作業できる環境」として使いこなすための、シンプルながら画期的な工夫といえる。

圧倒的な安定感を生む「石のリストレスト」という選択
メカニカルキーボードを愛用するのぶさんが、キーボードと並んで重視しているのがリストレスト。木製のリストレストを使う人は多いが、のぶさんが選んだのはなんと「石」。人工大理石製とのこと。
石ならではの重量感が、タイピング時の安定感を生む。汚れが付いても拭き取れば綺麗になり、多少雑に扱っても壊れる心配がない。落下時のリスク(机や足へのダメージ)には注意が必要だが、据え置きで使うぶんには耐久性・清潔さともに文句なしの選択肢だという。
なお、この石のリストレストはAmazonではなく海外通販サイト「AliExpress」で購入したもの。少し珍しいアイテムだが、長く使えるリストレストを探している人には検討の価値がありそうだ。

モニターアームで浮かせた3枚のディスプレイ構成
のぶさんのデスクで真っ先に目を引くのが、3枚のディスプレイ構成だ。中央にメインディスプレイとしてLGのゲーミングモニター「UltraGear 27GN800」(WQHD)を横向きに配置し、その左右にIO-DATAの「GigaCrysta」シリーズ(WQHD)を縦置きで並べている。
注目したいのは、3枚すべてをモニターアームで吊っている点だ。左側はエルゴトロンのシングルモニターアーム、右側の2枚にはデュアルモニターアームを使用している。
モニターアームを使う最大のメリットは、デスクの上をスッキリと保てること。モニタースタンドの土台がなくなることで、キーボードやその他のアイテムを配置するスペースに余裕が生まれる。ケーブル類も天板裏に隠しやすくなり、「見せない収納」というのぶさんのコンセプトにも合致している。

マグネットアダプターでスマホ充電のストレスをゼロに
デスク周りの小さなストレスを解消する工夫として、のぶさんが取り入れているのが、USB-Cのマグネット式アダプターだ。
使い方はシンプルで、USB-Cケーブルの先端に磁石式のアダプターを取り付け、その相手側となるパーツをスマートフォンのUSB-Cポートに常時装着しておく。あとはスマホをケーブルに近づけるだけで、磁石の力でカチッと結合し、充電が始まる。
「家に帰ってきたらスマホを充電するって方が多いと思うんですけども、そうすると毎日充電する、スマホの充電機会が1番多いんで、スマホだけこのアタッチメント使って、簡単に充電できるようにしてあります」
毎日、しかも1日に何度も繰り返す動作だからこそ、「ケーブルを挿す」という数秒の手間を減らす効果は大きい。ケーブルを頻繁に抜き差しすることによるポートの劣化を防げるというメリットもある。デスク上に置いておくケーブルの先端をこのアダプターに変えるだけで導入できる、コストパフォーマンスの高い工夫だ。


小さな工夫の積み重ねが、快適な作業環境をつくる
多くのガジェットに囲まれながらも、デスクの上をシンプルに保ち、日々の作業効率を高めているのぶさんのデスク環境。今回紹介したアイテムに共通するのは、いずれも「作業中の小さなストレスや手間を減らす」ための工夫だという点だ。
昇降デスクと連動する引き出し、自動制御のモニターライト、マグネット式の充電アダプター、どれも派手さはないが、毎日繰り返し使うものだからこそ、その差は積み重なって大きな快適さを生む。
「机の上にごちゃごちゃ物を置くと、どうしても気が散るというか、見た目もあんまりよろしくない」と語るのぶさん。自分の作業スタイルに合わせ、必要なものは手の届く範囲に、しかし見えないところに収める工夫は、あらゆるデスクユーザーにとって参考になるはずだ。












