8打席無安打だった近藤健介を四球で歩かせた代償はあまりにも残酷だった。
去る3月7日、韓国代表は東京ドームで行われた「2026ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」1次ラウンドの日本戦で6-8と惜敗した。チェコとの初戦を11-4で制していた韓国は1勝1敗となった。
勝負の分かれ目は5-5で拮抗していた7回裏だった。リュ・ジヒョン監督は接戦を繋ぐ投手として、2025シーズンのKBOリーグのセーブ王であるパク・ヨンヒョンを指名した。
しかし、先頭打者の牧秀悟に7球の末に四球を許すと、源田壮亮の犠牲バント、代打の佐藤輝明のファーストゴロで2死3塁のピンチを招いた。1塁が空いた状況で大谷翔平を迎えたパク・ヨンヒョンは、申告敬遠を選択し、キム・ヨンギュにバトンを渡した。
キム・ヨンギュを起用した理由は、単純だった。左打者の近藤健介に対し、左腕投手をぶつけたのだ。
キム・ヨンギュはチェコ戦で1イニング2奪三振無失点の完璧な投球を見せ、監督の信頼を勝ち取っていた。
しかし、満員の観客が詰めかけた東京ドームのピンチの場面を、2000年生まれのキム・ヨンギュが切り抜けるには、荷が重かった。最初の打者である近藤を四球で出し、満塁のピンチを招くと、続く鈴木誠也には押し出し四球、吉田正尚には2点タイムリーを立て続けに許し、キム・テギョンと交代した。

韓国は8回表、2死1、2塁のチャンスでキム・ジュウォンのセンター前タイムリーにより6-8まで追い上げた。しかし、代打ムン・ヒョンビンの四球で続いた2死満塁の場面で、キム・ヘソンが見逃し三振に倒れた。
さらに9回表には、キム・ドヨン、ジャーメイ・ジョーンズ、イ・ジョンフが日本の守護神・大勢を前に三者凡退となり、6-8で屈した。国際大会での日本戦11連敗という泥沼にはまった瞬間だった。
日本のメディアもこの日の勝負どころとして7回裏を挙げ、その過程で出た近藤の四球に疑問を呈した。『デイリースポーツ』は、「大谷の後の2番打者として出場した近藤は、今大会8打席無安打と苦しんでいた。しかし、貴重な四球で勝利に貢献した」と分析した。

では、なぜ韓国はパク・ヨンヒョンの次に、日本側も疑問を抱いた四球を出したキム・ヨンギュを投入したのか。
リュ監督は、「チェコ戦でのキム・ヨンギュの投球内容は、非常に良かったと考えていた。1、2番の大谷と近藤という左打者が続く場面で、ピンチを断ち切れる投手はキム・ヨンギュだと思った。ただ、そこが思うようにはいかなかった」と悔しさを滲ませた。
(記事提供=OSEN)
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