東京ドームの夜空に、巨大な「満月」が昇った。
LGツインズの“看板”から、いまや韓国代表の“切り札”へと生まれ変わったムン・ボギョンが、WBCの舞台で強烈な「ムーンショット(Moon Shot)」を放ち、勝利の立役者となった。
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ムン・ボギョンは3月5日、東京ドームで行われたWBC本戦1次ラウンドのチェコとの初戦で、1回裏の決勝満塁本塁打を含む3打数2安打5打点の活躍を見せた。試合は11-4で韓国が快勝した。
韓国野球を12年にわたって苦しめてきた「初戦の悪夢」を断ち切ったバットには、ムン・ボギョンの恐るべき集中力が宿っていた。
圧巻だったのは、1回裏の第1打席だ。満塁の好機で打席に入ったムン・ボギョンは、相手投手の球を力強く引っ張り、右翼フェンスを悠々と越える一発を放った。試合を生中継していた米FOXスポーツの実況陣は、打球が舞い上がった瞬間に「A MOON SHOT!(月へ向かって放った!)」と叫び、「本当にとてつもないホームランだ」と興奮気味に伝えた。

野球で「ムーンショット」とは、月に届きそうなほど高く舞い上がる特大本塁打を意味するが、この日はムン・ボギョンの姓「ムン(Moon)」とも重なり、二重の意味を持つ賛辞として東京ドームを彩った。
試合後の取材でムン・ボギョンは、「初戦なのでとても緊張した」と照れ笑いを見せた。そして「最初の打席から大事なチャンスが来たので、何とかチームの助けにならなければと思った。最低でも外野フライを打とうという気持ちでバットを振ったのが、良い結果につながった。ホームランを打ってベースを回るとき、本当に気分が良かった」と感想を語った。
幸先の良いスタートを切った視線は、3月7日に控える“宿命の日韓戦”へ向かう。戦力では日本が優位と評価されるが、ムン・ボギョンの辞書に「萎縮」の二文字はない。
「日本は世界的な選手がそろった強いチームで、僕も尊敬する選手が多い」としながらも、「勝負の世界は別だ。必ず勝ちたい相手だ。最近、韓国野球は日本に連敗しているが、今回は必ず良い姿をお見せして、ファンの皆さんに勝利の喜びを届けたい」と力を込めた。

韓国は2015年プレミア12準決勝での勝利以降、日韓戦で10連敗という屈辱的な記録が続いている。
ソウル・蚕室(チャムシル)を支配していたムン・ボギョンの「満月」は、いまや東京を越えて世界へ向かっている。初戦勝利の英雄となった彼が、7日の日韓戦でも決定的な「ムーンショット」で韓国野球のプライドを打ち立てられるだろうか。
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