「アメリカで同じユニフォームを着ていた仲間と、違うユニフォームで再会するのは面白いことかもしれません。ですが、ただ楽しんでばかりはいられない。悲壮な覚悟で臨みます」
韓国代表のキム・ヘソン(27・LAドジャース)が、大谷翔平(31)、山本由伸(27)との対戦に闘志を燃やしている。
ドジャースでは共に勝利を目指す仲間だが、WBCのマウンドと打席で向き合う以上、決して譲れない意志がある。
「代打要員」に甘んじた3年前の雪辱へ
キム・ヘソンは3月4日、東京ドームで行われた公式練習後、「ドジャースの同僚たちとWBCの話は極力控えてきた。代表チームに来て、韓国語を思い切り使えるのが嬉しい」と、時折笑顔を見せながら取材に応じた。

彼には、この大会に懸ける並々ならぬ思いがある。3年前のWBC、彼は打率.500、3打点と驚異的な勝負強さを見せながらも、トミー・エドマンやキム・ハソンといったメジャーリーガーの陰に隠れ、代打要員という役割に留まった。
「当時、試合に多く出場できなかった悔しさが今も胸に残っている。今回は必ず良い姿を見せて、その悔しさを晴らしたい」と、レギュラーとして挑む今大会での雪辱を誓う。
大谷もリスペクト
対戦相手となる大谷もまた、キム・ヘソンに対し最大級のリスペクトを送っている。大谷は同日、「韓国選手の中でキム・ヘソンに最も期待している。野球の実力はもちろん、人間的にも本当に素晴らしいチームメイトだ」と、その実力と人柄を称賛した。
しかし、その言葉を受けてもキム・ヘソンに浮ついた様子はない。むしろ東京ドーム特有の芝の状態を念入りに確認するなど、すでに実戦モードに入っている。
「3年前の東京ドームや、最近の京セラドームとも芝の目が違う。打球速度を常にチェックしながら適応しているところだ。ショートとセカンド、指示された場所で役割を果たすのが選手の本分」と語るその表情は、職人のようにストイックだ。
7日の日韓戦は、この“ドジャース対決”が勝負の行方を決める大きな鍵となるのは間違いない。



