韓国納税者連盟が、今話題のチャウヌの巨額脱税疑惑について言及した。
韓国納税者連盟は1月29日、「チャウヌの税務調査を通して見た、税務調査の不都合な真実10項目」と題した資料を発表。
「追徴課税を受けたという事実だけで脱税と決めつけることは、納税者の権利を侵害する行為だ」と強調した。同連盟は、納税者の権益保護を目的に活動する、韓国唯一の税務専門市民団体である。
連盟は「租税回避は納税者の権利であり、成功すれば“節税”、失敗すれば“脱税”と評価される構造にある」と説明し、「その行為が違法かどうかは、大法院(最高裁)の最終判断が出るまで断定できないケースが多い」と指摘した。さらに「米連邦最高裁も、税務専門家の助言を受けて合法的に税負担を減らそうとする行為を、納税者の正当な権利として認めている」と付け加えた。
また、チャウヌの母親名義の法人について、一部メディアが“ペーパーカンパニー”と断定的に報じている点にも問題を提起。「不服申し立てや訴訟手続きが進行中の段階で、法人をペーパーカンパニーと決めつけるのは無罪推定の原則に反する」とし、「メディアの報道が先入観を形成し、納税者の権益を侵害する恐れがある」と警鐘を鳴らした。
さらに、課税情報の流出疑惑についても言及。「課税情報の流出は明白な違法行為であり、国税庁長が調査を行わず放置すれば職務放棄に該当しかねない」と指摘し、「内部監査を通じて関係者を特定し、厳正に処分すべきだ」と主張。

連盟は「“追徴課税=非難されるべき”という図式は成り立たない」としたうえで、「専門家ですら理解が難しい税法を作り、十分な事前説明もしてこなかった国税庁こそが、むしろ批判されるべきだ」と強調している。また「単なる追徴事実だけで脱税者の烙印を押すのは、無知による“名誉の殺人”だ」と強い表現で問題を提起した。
今回の論争は、チャウヌがソウル地方国税庁調査4局から、約200億ウォン(約20億円)規模の所得税追徴を通告されたと報じられたことをきっかけに広がった。国税庁はチャウヌが利率が高い個人所得税を回避するため、母親名義の法人と業務委託契約を結び、法人税率を適用させた可能性があるとみているという。
その法人の過去の住所が、仁川・江華郡にあるウナギ料理店だったことが確認され、「実体のないペーパーカンパニーではないか」との疑惑も浮上。実際、江華郡庁が現地調査を行った結果、事務所として使用されている形跡が確認できなかったとの報道も出ている。ただし、この法人は調査当日にソウル・江南区へ住所を移転したとされている。
これに対し、チャウヌ側は「当該法人は正式に登録されたマネジメント法人で、実質的な機能と役割を果たしてきた」と反論。所属事務所Fantagioは「現在は税務当局の手続きに従い、事実関係が確認されている段階だ。法的・行政的判断が明確になり次第、その結果に基づいて責任ある対応を取る」とコメントしている。
チャウヌ本人も「税務に関する手続きに誠実に臨む」としたうえで、「関係機関の最終判断を謙虚に受け止め、責任を果たしていく」との立場を示している。
追徴課税の妥当性や法人の実態、税法解釈の是非は、今後の司法判断の中で整理されていくことになる。現時点では、事実関係と法的評価が確定していない以上、断定を避けた冷静な議論が求められていると言えそうだ。
(記事提供=OSEN)
◇チャウヌ プロフィール
1997年3月30日生まれ。韓国・京畿道出身。本名はイ・ドンミン。2014年に韓国で公開された映画『世界で一番いとしい君へ』で俳優デビューした。2016年に6人組ボーイズグループASTROのメンバーとして歌手デビュー。「顔天才」と呼ばれ、人気を博す。俳優としてドラマ『私のIDはカンナム美人』『新米史官ク・ヘリョン』『女神降臨』『ワンダフルワールド』などに出演している。
■【写真】「脱税の拠点」と指摘された実家のウナギ店で堂々と “顔天才”チャウヌが撮った一枚に注目



