韓国俳優の日本ドラマ出演が次々と報じられているなかで、スキャンダルによって突然ドラマから“消された俳優”について改めて関心が高まっている。
日本では佐藤健と小芝風花のW主演でリメイクされた韓国ドラマ『私の夫と結婚して』で、“最低な夫”を見事に演じたイ・イギョンが、中村倫也の主演する2026年のTBS新ドラマ『DREAM STAGE』に出演することが決まった。
『DREAM STAGE』は、K-POP産業を背景に、業界から追いやられたプロデューサーと韓国人練習生7人が、世代と国籍を超えて夢を目指す旅路を描く作品で、イ・イギョンはライバルグループの所属事務所代表という役柄だ。
イ・イギョンはこれまで多数の作品を通じて演技力を認められているだけに、初出演となる日本ドラマでも存分に存在感を示してくれることだろう。
ただ、演技力とは別の問題がある。彼には現在、私生活の疑惑が浮上しているのだ。

スキャンダルで“消された”韓国俳優
事の発端は10月20日、SNSやオンラインコミュニティを中心に、イ・イギョンの私生活を暴露する投稿が拡散したことから始まった。
ドイツ国籍を名乗る女性Aさんが、韓国ポータルサイト「NAVERブログ」やX(旧Twitter)で、イ・イギョンと交わしたと主張するメッセージのスクリーンショットを公開したのだ。
Aさんは投稿の中で、「イ・イギョンと性的な会話を交わし、性的暴行をほのめかす発言もあった」と主張。「恐怖を感じ、彼の正体を明らかにするために証拠を集めて暴露した」と説明している。
このメッセージについて、イ・イギョン側は「虚偽事実の流布だ」と当初から完全に否定した。それを受けてAさんは「AI写真を用いて捏造した」と謝罪したものの、すぐに「証拠はすべて本物だった」と翻したことで混乱が拡大した。

この騒動もあり、イ・イギョンはバラエティ番組を降板。11月21日には自ら告訴状を公開し、「毎瞬間、怒りがこみ上げた。実体も正体もわからない“ドイツ人を名乗る人物”が会社に脅迫メールを送り、現れては消えることを繰り返した。令状が発付され次第、容疑者が特定されるだろう。ドイツにいるとしても直接現地に行って告訴状を提出する。悪質な書き込みにも絶対に情状酌量はしない」と改めて強い立場を示した。
Aさんには、イ・イギョンを脅迫してお金を受け取ろうと計画したような内容のメッセージが存在したとも伝えられている。真相はいまだに不明だ。
気になるのは、この疑惑がさらに大きな議論になった場合の日本ドラマ側の対応ではないだろうか。というのも、真相が定かではないスキャンダルで、韓国俳優がひっそりとドラマから“消された”ことが記憶に新しいからだ。
その韓国俳優とは、TBSの日曜劇場『キャスター』に出演したキム・ムジュンだ。

今年4月の『キャスター』放送当時、『週刊文春』が主演の永野芽郁が既婚者である田中圭と交際していると報じた。同時に、永野芽郁はキム・ムジュンと二股していたとも伝え、大きな騒動となった。
疑惑を受けたキム・ムジュン側は即日、「親しい同僚の関係」と伝え、永野芽郁との熱愛説や二股説を否定した。こちらも真相が定かではないが、本人は否定したのだ。
しかし、この騒動によって『キャスター』からキム・ムジュンの姿は消えた。画面に映ることはなくなり、クレジットも消され、降板説が浮上したほどだった。
主要キャストの降板ではないため、それほど大きな問題ではなかったもしれないが、それでもキム・ムジュンへの対応に同情の声があったことも事実だろう。

今回、イ・イギョンが『DREAM STAGE』に出演するが、現在抱えている疑惑が弾けた場合、キム・ムジュンのようにひっそりと消されるという事態が再び発生する可能性は否定できない。
そういった不安をどこかに抱えながら、『DREAM STAGE』の放送日を迎えることになるのだろうか。疑惑の真偽が一日も早く解明され、作品と向き合える環境が整うことを願う。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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