大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場することが決まったガールズグループaespa(エスパ)に対して、日本国内で批判の声が高まっている。
オンライン署名プラットフォーム「Change.org」に投稿された「aespaの紅白出場停止を求めます」というタイトルの署名には、11月19日13時現在、6万7000人が賛同を示している。
賛同者からは「私はaespaが好きだ。しかし原爆ライトだなんてふざけている」「反省しない人たちを年に一度の皆が楽しむ祭典に出場させるのは絶対に許せない」「先の戦争で亡くなった方への配慮ない発言を面白がってしている韓国アイドル出すのは明らかにおかしい」といった声が寄せられた。

aespaをめぐる日本での論争は、中国出身メンバーであるニンニンが2022年にファン向けコミュニケーションプラットフォーム「Bubble」に投稿した“きのこ雲型ライト”の写真が発端となった。
第二次世界大戦当時の広島と長崎の原爆投下を連想させるスタンドランプの写真を投稿し、「かわいいライトを買ったよ~~、どう?」というコメントを添えた。
この投稿は当時も大きな論争となったが、今になって再び取り上げられており、aespaの紅白出場を不適切とする根拠となっている。
一連の動きは、少しずつ韓国メディアも取り上げるようになっており、「aespaの紅白歌合戦、出場反対…日本で4日間4万人が請願」「aespa・ニンニン、中・日葛藤のなか過去写真騒動が再燃…ボイコット運動にまで発展し“深刻な状況”」といった見出しが打たれている。

問題のニンニンの投稿についてNHK側は、ある日本メディアに「ご指摘の事案は承知しているが、所属事務所には、当該メンバーに原爆被害を軽視、揶揄する意図がなかったことなどを確認している」と回答し、受け入れる姿勢を見せた。
しかし、署名活動の規模が想像以上に大きくなっているだけに、NHKが世論を気にしてaespaの出場を電撃的に取り消す可能性もゼロではない。
日本人メンバーも所属するaespaは現在、日本での活動を本格化させている。2024年7月に日本1stシングル『Hot Mess』を通じて日本デビューし、同月には4都市9公演のアリーナツアー「2024 aespa LIVE TOUR – SYNK : PARALLEL LINE – in JAPAN」で計10万人を動員した。
今年10月からは4都市10公演の日アリーナツアー「2025 aespa LIVE TOUR - SYNK : aeXIS LINE - in JAPAN」を開催中であり、来年4月には京セラドーム大阪と東京ドームでグループ初となるドームツアーも控えている。
そんな人気ガールズグループが、紅白歌合戦という日本の国民的番組の舞台に予定通り立つのかどうか。議論が続くなか、NHKや所属事務所の今後の判断に、国内外の視線が注がれている。
(文=スポーツソウル日本版編集部)



