やはり「野球の神」だった。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が“3年連続満票MVP”という前代未聞の偉業を成し遂げた。“二刀流”再開初年度とは思えない圧巻の活躍だった。
MLB機構は11月14日(日本時間)、全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者30人によるMVP投票結果を発表。ナ・リーグMVPは大谷、ア・リーグMVPはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジが選ばれた。
大谷は1位票30票をすべて獲得し、総得点420点で文句なしの受賞だった。『スポーツソウル』は「やはり“野球の神”!オオタニ、3年連続“満場一致”MVP受賞…投打兼業再スタート1年目から大活躍」と題し、圧巻の2025年シーズンを振り返っている。
大谷は今季、打率0.282、55本塁打、102打点、OPS(出塁率+長打率)1.014を記録した。シーズン序盤はバットが沈黙した時期もあったが、すぐに本来のコンディションを取り戻し、驚異的なペースで成績を積み上げていった。
驚くべきはここからだ。彼は今季、投手としてのプレーも再開したのだ。
2023年シーズン終了後に手術を受け、ドジャースに加入した2024年は投球を封印。代わりに指名打者として出場し、MLB史上初の「50本塁打・50盗塁」という前例のない記録を打ち立てた。
“二刀流”再開を目指した今季は慎重に体づくりを進め、ブルペン投球やライブBPなどの復帰準備を経て、6月のサンディエゴ・パドレス戦で663日ぶりにマウンドに帰ってきた。
以降は徐々に投球数を増やし、本来の定位置へ戻った。最終的な投手成績は1勝1敗、防御率2.87と、限られた投球機会でも存在感を示した。
投打で主力として躍動し、その勢いはポストシーズンまで続いた。秋も先発ローテーションの一角として登板し、打撃でも勝負強さを発揮。大谷を軸にしたドジャースは2年連続のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

ある意味、ナ・リーグMVP受賞は当然だった。特にシーズン中盤以降は「大谷で決まり」という空気が流れた。ア・リーグでジャッジとシアトル・マリナーズのカル・ローリーが激しく競ったのとは対照的に、ナ・リーグは早い段階から大谷が最有力候補で、予想通りの結果となった。
MLBデビュー以降、“二刀流”として誰も歩んだことのない道を切り開き続けている大谷。今回の受賞で史上初の“3年連続満票MVP”という歴史的記録も達成した。
次なる目標は、もはや未知の領域の“4年連続MVP”だ。それも、今の大谷の勢いであれば決して不可能ではないだろう。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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