俳優キム・スヒョンの近況が6カ月ぶりに伝えられた。
芸能記者出身のイ・ジンホは9月30日、自身のYouTubeチャンネルを通じて「キム・スヒョン、元恋人の手紙公開の強硬手段なぜ?思いがけない二股説の実体!」というタイトルの動画を公開した。
その動画でイ・ジンホは、「キム・スヒョンは現在、極度のストレスを受けている」とし、「現実でこれを解消する方法が見当たらず、ひとりで登山に出かけて心を落ち着けている」と伝えた。
また、キム・スヒョンが法律代理人であるコ・サンロク弁護士を通じて、兵役中に実際に交際していた恋人に宛てて書いた150通の“日記形式の手紙”を公開した件については、「二股疑惑が起きている」と述べた。
そして「キム・スヒョンが当時交際していた彼女との手紙まで公開したが、それがキム・セロン氏と交際していなかったという証拠にはならない」とし、「存在しなかったことの証明、すなわち『していなかった』ことを証明し続けなければならない状況は非常に困難だが、キム・スヒョンは有名芸能人であるため必ずやり遂げなければならない」と付け加えた。

一方でイ・ジンホは、「キム・セロン氏の遺族が未成年時代の交際内容について、その時期をたびたび変えている」とも主張した。
キム・スヒョン、改めて疑惑を否定
キム・スヒョン側は同日、キム・セロンさんの遺族側が提起した「未成年交際疑惑」に対し、法律代理人を通じて強く反論した。
先立って今年5月、キム・スヒョンと中学生の頃から交際していたという発言を含むキム・セロンさん(とされる人物)の録音ファイルが公開された。
これについてキム・スヒョン側は、「当該録音ファイルは完全に偽造されたものであり、所属事務所ゴールドメダリストはAIなどを通じて作られたものと把握している」とし、虚偽の主張には強硬に対応する立場を明らかにしていた。
キム・スヒョン側はその後、5カ月ぶりに新たな立場を表明し、改めて事実関係を整理した。
コ・サンロク弁護士は、自身のYouTubeチャンネルを通じて「故人(キム・セロンさん)が中学生時代から(キム・スヒョンと)6年間交際を続けてきた」という主張は、「事実的根拠がまったくない虚偽だ」と一蹴した。

さらに、遺族側が公開した「スキンシップ写真」についても「すべて2019年末から2020年春にかけて、故人がすでに成人していた時期に撮影されたもの」と強調した。そして「実際の交際は2019年夏に始まり、翌年春に終了した。もし中学生の頃から数年間交際していたなら、その時期の写真も残っているはずだが、まったく存在しない」と指摘した。
さらにコ・サンロク弁護士は、キム・スヒョンの兵役時代の記録も公開した。彼は「俳優(キム・スヒョン)は軍生活の間、当時の実際の恋人と交流しながら、約150通の“日記形式の手紙”を残した」と説明し、「故人に送った手紙は恋人間のラブレターではなく、軍生活の感想や除隊後の計画を綴った随筆に近いものだった」と述べた。
また、「俳優は時間があるたびに知人に手紙を送り、復帰への意志を固めており、故人に送った一通の手紙もその延長線に過ぎない」と付け加えた。

議論の発端は2024年3月、キム・セロンさんが知人に送ったとされるカカオトークでの「立場文の草案」だった。コ・サンロク弁護士は「この草案には多数の明白な虚偽が含まれていた」とし、「代表的には故人の実際の年齢を歪曲し、『私は16歳、彼は30歳だった』と記して俳優を悪意的に描写した」と反論した。
さらに「故人がSNSに投稿後削除した写真も2020年2月、大学2年生の時点で撮影されたものであり、『中学3年生の時から交際した』という主張は成立しない」と断言した。
コ・サンロク弁護士は「俳優が受けている被害は組織的で、悪質なサイバー犯罪から生じたものだ」とし、「サイバーレッカーはデジタル時代の組織暴力に匹敵する深刻な社会的害悪」と指摘した。そして「フェイクニュースはコンテンツではなく犯罪である」とし、「社会全体が断固として制御しなければならない」と強調した。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
■キム・スヒョン、“疑惑の期間”に交際していた「本当の恋人」に送った手紙を公開