中国のネットユーザーの韓国コンテンツ叩きが止まらない。
標的となったのはDisney+オリジナルドラマ『北極星』。
9月17日配信の第4話で、チョン・ジヒョン演じる外交官ソ・ムンジュが「中国はなぜ戦争を好むのか。核爆弾が国境地帯に落ちることだってあり得るのに」と語るセリフがあった。
これに対し現地ネット上では「中国を侮辱した」との反発が広がり、チョン・ジヒョンがモデルを務める化粧品や時計ブランドの一部広告が掲出を中止する事態にまで発展した。
ただしDisney+は中国国内では正式サービスが提供されていない。つまり不法視聴を前提とした“言いがかり”にすぎないとの批判も強まっている。

今回の騒動を受け、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は「中国のネットユーザーにもドラマを見て意見を言う自由はあるが、Disney+が中国でサービスされていない以上、結局また盗み見ていたことが露呈した」と指摘。「他人のコンテンツを盗み見ておきながら、恥じることもなく難癖ばかりつけている」と強い言葉で批判した。
さらに「問題提起をするのであれば制作会社やDisney+に抗議するのが筋だ」としたうえで、「結局は韓国コンテンツが世界で注目を集めていることへの恐れが、こうした形で表れているのだ」と皮肉を込めて語った。
◇チョン・ジヒョン プロフィール
1981年10月30日生まれ。17歳の時にモデルの友人の撮影見学に行った際、関係者に声をかけられ、ファッション誌の表紙モデルを務め、芸能界デビューを果たす。1998年にドラマ『私の心を奪って』で女優デビュー。2001年に主演映画『猟奇的な彼女』が社会現象になるほどの大ヒット作となり、「国民の初恋」という愛称で爆発的な人気を集めた。また、2014年のドラマ『星から来たあなた』は、韓国のみならずアジア全域で大きな人気を得た。プライベートでは2012年4月に、ALPHA資産運用のチェ・ゴン会長の次男であるチェ・ジュンヒョク氏と結婚。2016年2月に長男、2018年1月に次男を出産した。