タレントのキム・ドンヒョンが、路上で因縁をつける男性に怒りをあらわにした。
9月15日夜に韓国で放送の犯罪分析コメンタリー番組『ヒドゥンアイ』(MBC every1)では、出演者たちが誰もが遭遇し得る身近な犯罪について語り合う。
まずは、行き交う通行人に自慢げに稚拙なボクシング技術を披露しながら、逆に反撃を受けた男性の事件が取り上げられる。この男性は理由もなく複数の通行人に因縁をつけ、拳を振るい、割れた焼酎瓶を振り回すなどの奇行に邁進。通報を受けて駆けつけた警察に対しても「階級と名前を言ってみろ!」と暴言を浴びせ、警察官の急所を蹴るなど暴れ続けた。
この映像をスタジオで見ていたキム・ドンヒョンは、「力づくで一気に押さえ込むべきなのに」と歯がゆさをあらわにする。
続いて「クォン・イルヨンの犯罪ルール」のコーナーでは、男性用カミソリを168個も盗んだ女性窃盗犯が登場し、スタジオをざわつかせた。犯人の正体はもちろん、なぜカミソリだけを盗み続けたのかに注目が集まる。

さらに、深夜の路地を歩く女性に「こんばんは。お元気ですか?」と声をかけたかと思えば、いきなり暴行を加える“挨拶執着男”も取り上げられる。逃げようとする女性をしつこく追いかけ、まるでオウムのように同じ言葉を繰り返す男。見ず知らずの女性につきまとい、挨拶と暴行を繰り返した加害者の心理について、プロファイラーのクォン・イルヨンが分析を行う。
ほかにも「ライブイシュー」のコーナーでは、手術室の防犯カメラ設置を義務化させた、いわゆる「クォン・テヒ法」成立の背景となった男性クォン・テヒさんの事件が取り上げられる。
2016年9月、顔の輪郭矯正手術を受けるため美容外科を訪れたクォン・テヒさん。午後1時に始まった手術は7時間経っても終わらず、その過程で大量出血によって昏睡状態に陥り、命を落とした。
事件後に公開された、約7時間に及ぶ手術室の監視カメラ映像は衝撃的なものだった。執刀医は手術中に突然手術室を離れ、代わりに“ゴーストドクター”が医療行為を行い、看護助手は患者を手術台に残したまま平然と化粧を直していたのである。
母親は息子の無念を晴らすため、監視カメラの映像を500回以上も繰り返し確認し、真相解明に奔走。可能性は低いなか、美容外科を相手取って訴訟を起こしたが、その間も執刀医は「無事故病院」を謳い文句にクリニックの宣伝を続けており、母親をさらに絶望と憤りへと追い込んだという。
さらに、担当検事と病院側の弁護士の不適切な関係も明らかになり、事件は新たな局面を迎えた。絶対に勝てないとされた「病院との訴訟」を乗り越え、医療法改正まで実現したクォン・テヒさん死亡事件の真実は、15日夜の本放送で語られる。