俳優クァク・ドウォンの復帰が霧散した。
韓国演劇界によると、クァク・ドウォンは10月9、10日にソウル・国立劇場タルオルム劇場で上演予定の舞台『欲望という名の電車』でスタンリー役を務める予定だったが、最近降板したという。
劇団「演劇」は公式コメントを通じて、「今回の公演におけるスタンリー役の出演者は、制作会社の事情により変更となった。ご理解をお願いするとともに、新たなキャスティングで良い作品をお見せできるよう最善を尽くす」と伝えている。

『欲望という名の電車』は、アメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの代表作で、ニューヨーク劇評家協会賞とピューリッツァー賞を受賞し、映画化作品としても広く知られている。日本では2024年に沢尻エリカ主演で舞台上演されたことも記憶に新しい。
クァク・ドウォンは2022年9月、済州島(チェジュド)で飲酒運転をしたとして摘発された。当時、酒に酔った状態で約11kmも運転し、信号待ちの最中に車内で眠っていたところを住民の通報で警察に逮捕された。その後、2023年に済州地裁から罰金1000万ウォン(約100万円)の略式命令を受けている。
この事件以降、クァク・ドウォンはすべての芸能活動を中断。主演映画『消防士 2001年、闘いの真実』は昨年公開されたが、制作報告会や試写会など公式プロモーションには一切姿を見せなかった。今回の演劇を通じて復帰を試みたものの計画は頓挫し、クァク・ドウォンのカムバック時期は再び不透明となった。