新作映画『TOKYOタクシー』で木村拓哉らと共演する韓国俳優が、飲酒運転の犯人を捕まえたにもかかわらず「模範市民賞」の受賞を辞退した理由を告白した。
韓国で7月17日に放送されたJTBCバラエティ番組『ハンキハプショー』(原題)には、『おつかれさま』『弱いヒーロー Class2』など多数の話題作に出演して注目を集める俳優イ・ジュニョンが登場した。
番組中、MCのタク・ジェフンが「ジュニョンがこの近くで飲酒運転の犯人を捕まえたらしいね」と話を切り出すと、イ・ジュニョンは「帰宅途中、ある車がガードレールに2回ほどぶつかりそうになった。クラクションを鳴らしても運転をやめなかった」と当時の状況を振り返った。
イ・ジュニョンは警察に通報して帰宅しようとしたが、「事故が起こる可能性があるので追跡してもらえますか」と頼まれたという。「他人の車にぶつかるよりは、自分の車にぶつけられる方がまだマシだと思ってついていった」という。
結局、飲酒運転車両と奨忠洞(チャンチュンドン)や紫陽洞(チャヤンドン)などソウル市内で約1時間の”追撃戦”を繰り広げた末、最終的に捕まえることに成功した。
飲酒運転を取り締まったイ・ジュニョンに警察は模範市民賞を授与しようとしたが、本人はこれを辞退した。タク・ジェフンがその理由を問うと、イ・ジュニョンは「自分よりもっと模範的で勇敢な方がたくさんいる。芸能人だから知られただけで賞をいただくのは恥ずかしかった。“感謝の気持ちだけ受け取ります”とお伝えした」と謙虚に語った。

同事件は去る2021年8月に発生した。当時の車載カメラ映像には警察との通話や通報内容が記録されており、事件後にはイ・ジュニョンが捜査に協力した詳細も明かされた。
イ・ジュニョンは1997年1月生まれの28歳。2014年にボーイズグループU-KISSに途中加入してデビューし、2017年のドラマ『甘くない女たち~付岩洞<プアムドン>の復讐者~』で俳優デビュー。翌2018年の『別れが去った~マイ・プレシャス・ワン~』ではMBC演技大賞の新人賞を受賞した。
近年も『グッド・キャスティング~彼女はエリートスパイ~』『D.P. -脱走兵追跡官-』『マスクガール』『予期せぬ相続者』『私は堂々とシンデレラを夢見る』など、幅広い作品に出演。今年は上半期だけで『恋するムービー』『おつかれさま』『弱いヒーロー Class2』などの話題作に出演しており、日本で11月21日公開予定の映画『TOKYOタクシー』にも出演する予定だ。
(記事提供=OSEN)