EXIDのメンバーで、女優としても活動するハニ(本名:アン・ヒヨン)が、約1年間胸の内に抱えていた思いを語った。
ハニの韓国における活動は、昨年7月を最後に止まっていた。2022年に精神科医でタレントのヤン・ジェウン氏との交際を公表し、2024年9月に結婚式を挙げる予定だったが、ヤン氏が運営する病院で発生した患者の死亡事故により、すべてが一変した。
当時、ヤン氏の病院にダイエット薬の中毒治療のため入院していた30代女性Aさんが、入院から17日後に死亡。この事実は、Aさんの死亡から2カ月が経過した後に報道された。

ヤン氏は「入院中に発生した出来事について、私自身および病院関係者一同、深くお詫び申し上げます。ご遺族の皆さまに心より謝罪いたします」とコメントしたが、事故から2カ月後の謝罪というタイミングが、かえって批判を招くこととなった。
一部のネットユーザーは、結婚を控えていたハニも無関係ではないとみなし、連座的に批判。ハニは沈黙を選び、レギュラー出演が予定されていたバラエティ番組も自ら辞退し、その後は国内での活動を停止した。
“自分探しの旅”へ
ヤン氏との結婚式も無期限で延期となったが、ハニはEXIDのメンバーとして海外公演に参加し、活動を続けていた。
そんなハニが久しぶりに出演した韓国のテレビ番組が、MBNの『オ・ウニョン・ステイ』だった。患者死亡事故と結婚延期を経て初となるテレビ出演に、彼女が精神科医オ・ウニョン氏とどのような会話を交わすのか注目が集まった。
カメラの前に現れたハニは、“EXIDのハニ”でも、“女優アン・ヒヨン”でもなく、“ひとりの人間”アン・ヒヨンだった。舞台衣装でも華やかなメイクでもなく、すっぴんに近い自然な姿で登場した彼女は、「すべてを手放すための選択だった」と語った。

「芸能活動を始めたのがあまりにも早すぎて、契約が終わったときに“世の中のことを何も知らなかった”と気づいた。井の中の蛙のような自分に、ようやく気がついた」と話すハニは、「自分がどんな人間なのか、自分自身で答えられなかった。だから、自分を見つける時間を持ち始めた」と告白。瞑想を取り入れ、リュックを背負って寺に泊まるテンプルステイにも頻繁に出かけたという。
なお、ハニは今年3月、北インドのダラムサラを訪れた様子をSNSで公開しており、これも“自分探しの旅”の一環だった。

「『オ・ウニョン・ステイ』への出演は、私にとって“ある種の宣言”なんです」と語ったハニは、「今は“嫌われる勇気”を持とうとしている。この番組を通じて、その葛藤も手放したい。覚悟を決めて話すその瞬間が、変化の始まりだと思う。オ・ウニョン先生から“そうやって生きてもいいんだよ”と言われて、すごく救われた。小さな不安や疑念が、すっと消えていくようだった」と話した。
約1年ぶりに公の場に姿を現したハニは、私たちが知っていた“ハニ”とも、“アン・ヒヨン”とも違っていた。「手放すこと」を実践し、自分自身を見つめ直す過程のなかで、より自然体になった彼女が、今後どんな姿を見せてくれるのか注目される。
(記事提供=OSEN)
◇ハニ プロフィール
1992年5月1日生まれ。2011年にガールズグループEXIDのメンバーとしてデビュー。2014年に発売した曲『UP&DOWN』が一足遅れて大ブレイクし、以降は『Ah Yeah』『DDD』などのヒット曲で大きな愛を受けた。ドラマ『XX』から女優へと転向し、『まだ、慣れない30歳』『You Raise Me Up』『IDOL:The Coup』、映画『大人たちは知らない』などに出演。2022年6月29日に10歳上の精神医学科医でタレントのヤン・ジェウンとの熱愛を認め、2024年6月1日には同年9月に結婚すると発表した。