“大胆衣装”をめぐって論争が巻き起こっている。
かつてIZ*ONEのリーダーを務めたクォン・ウンビが、出演者と観客がともに“びしょ濡れ”になりながら楽しむ音楽フェス「WATERBOMB SEOUL 2025」で、再び注目を集めている。
大胆な衣装と情熱的なパフォーマンスで会場を盛り上げた一方、公演直後には衣装をめぐる議論がネット上で巻き起こった。しかも今回は、単なる露出の是非を超えて、性別による“ダブルスタンダード”の問題にまで発展している。
「露出が過ぎる」一部反発
発端となったのは、7月6日に開催された「WATERBOMB SEOUL 2025」最終日のステージ。クォン・ウンビはこの日、ホワイトビキニに赤いチェック柄のクロップドシャツ、ホットパンツ、ウエスタンブーツを合わせた“カウガール”コンセプトで登場し、視線を集めた。彼女のパフォーマンス映像は公開からわずか1日で再生回数200万回を超えるなど、爆発的な反響を呼んでいる。
しかし一部のネットユーザーからは「露出が過ぎる」「身体を強調しすぎている」といった批判の声が噴出。一方で、「WATERBOMBはもともとそういうフェス」「コンセプトに合った衣装にすぎない」と擁護する声も多く見られた。
特に今回の論争では、「パフォーマンスへの評価が性別によって異なるのではないか」との問題提起に共感が集まっている。
あるユーザーは「男性アイドルが上半身裸で腹筋パフォーマンスをしても誰も文句を言わないのに、なぜ女性アーティストには過剰な基準が課されるのか」と指摘。実際、これまでにもNU’ESTのベクホが上半身裸でステージを披露したほか、今年はBTOBのイ・ミンヒョクがソロ曲で腹筋を露出するパフォーマンスを行い、現場を沸かせたが、彼らの衣装や演出が批判されることはなかった。
なお、こうした論争は今回が初めてではない。
「表現の自由と社会の視線」
クォン・ウンビは2023年に初めて「WATERBOMB」に出演した際、シースルーカーディガンにビキニという衣装で登場し、“WATERBOMB女神”との異名を得た。一方で、当時もSNSなどでは「コンセプトに忠実だった」とする声と、「露出が過剰」「線引きが必要」とする批判が真っ向から対立した。
「WATERBOMBは水と音楽をテーマにした夏フェスであり、コンセプトにふさわしいスタイリングだった」「パフォーマンスは表現の自由として受け止めるべき」といった声もあり、衣装をめぐる評価は今も割れている。
こうしたパフォーマンスの受け止め方が性別によって異なる現象は、もはや一人のアーティストにとどまる問題ではない。今回のクォン・ウンビのステージは、その強烈なインパクトとともに、単なる衣装の話題を超えて、「パフォーマンスにおける表現の自由と社会の視線」をめぐる議論へとつながっている。
彼女をめぐる今回の論争は、社会が女性アーティストにどれほど“矛盾した物差し”を適用しているかを問い直す契機となっている。

一方ではいまだに「露出の程度」を問題視する声もあるが、他方では「コンセプトに忠実で、自信に満ちたステージだった」と評価する意見も明確に存在する。今回のクォン・ウンビのステージは、単なる炎上ネタではなく、表現の自由とジェンダー平等に関する社会的な議論を促す起爆剤となっている。
(記事提供=OSEN)