俳優キム・スヒョンが、複数の広告主から高額の損害賠償を求める民事訴訟を起こされていたことが明らかになった。
6月18日、ある韓国メディアの報道によると、キム・スヒョンと所属事務所「ゴールドメダリスト」は、最近になって複数の広告主から民事訴訟を提起されたという。
背景には、故キム・セロンさんの遺族との対立の過程で、“未成年との交際”をめぐる疑惑が浮上し、それに伴ってキム・スヒョンのイメージが損なわれたとして、一部広告主が契約解除や損害賠償に動いたことがあるとみられている。
現時点で確認されている訴訟は4件。具体的には、クク電子から約8億5000万ウォン(約8500万円)、クク電子・ククホームシス・マレーシア法人を含む系列会社から約20億2986万ウォン(約2億3000万円)、トレンドメーカーから約5億ウォン(約5000万円)、フロムバイオからは約39億6000万ウォン(約4億円)が請求されており、訴訟総額は計73億3986万ウォン(約7億4000万円)に上る。
キム・スヒョンを広告モデルとして起用していたブランドは全16社にのぼり、このうち一部では新たに訴訟を検討している、あるいはすでに法的手続きを進めている企業もあるとされる。
所有物件も仮差押えに
さらに先月、キム・スヒョンを広告モデルに起用していた美容医療関連企業「CLASSYS」は、ソウル東部地方法院を通じて、彼が所有するソウル市城東区の高級マンション「ギャラリアフォレ」に対する仮差押えを申請。裁判所はこれを認めたという。仮差押えの請求額は約30億ウォン(約3億円)にのぼる。
これに関連して、キム・スヒョンの法的代理人を務める法律事務所LKB&パートナーズは、本サイト提携メディア『OSEN』の取材に対し、「キム・スヒョンの所有する住宅1件が仮差押えされたのは事実です」と認めたうえで、次のようにコメントした。

「カロセロ研究所が主張する“故キム・セロンさんが未成年の頃にキム・スヒョンと交際していた”という内容は事実ではありません。むしろキム・スヒョンが“犯罪の被害者”であるという事実が明らかになりつつある中で、広告主らが加害者ではなく被害者に対して“二次加害”を行っているように見え、非常に遺憾です」
キム・スヒョン側は現在、YouTubeチャンネル、カロセロ研究所に対する法的対応とは別に、今回の広告契約や違約金に関する法的争いにも対応しているという。
(記事提供=OSEN)
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
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