6月10日、BTSのRMとVがついに兵役を終えた。
同日、ソウル・龍山(ヨンサン)区にある所属事務所HYBE本社には、彼らの除隊を祝おうと大勢のARMY(BTSファン)が集結。現場はまるで、コンサート会場さながらの熱気に包まれた。
正門前にはRMとVの除隊を祝うトラックがずらりと並び、BTSのヒット曲が絶え間なく流れるなか、ファンたちは歌に合わせて口ずさみ、体を揺らし、踊る姿も見られた。まさに“お祭り”のような光景だった。
早朝から人だかりができており、正門・裏門をはじめビルの周囲全体がファンで埋め尽くされた。周辺の龍山駅や新龍山駅も海外ファンであふれ、龍山警察署は万が一に備えて警官を配置し、現場の安全確保に努めたほどだ。



RMとVは、同日午前に江原道・春川(カンウォンド・チュンチョン)で除隊の報告を済ませ、正午頃に社屋へと到着。その後もファンはその場を離れず、メンバーの名前を呼びながら除隊の喜びを共有していた。そんな中、RMが建物の窓から手を振ってファンに応えた瞬間、歓声は一層大きくなり、まるでライブのワンシーンのような雰囲気に包まれた。
10時間以上かけて訪韓したファンたち
この日集まったARMYの約95%は海外からのファンで、BTSの影響力を改めて実感させるものだった。長時間のフライトや時差もものともせず、ファンはただ「7人での再会」を心から待ち望んでいた。
チリから訪れたカミリーさん(32)は、「飛行機で18時間かかったけど、全然疲れてない。完全体のBTSで歌う姿が待ち遠しい」と語り、「土曜日にあるJ-HOPEのコンサートにも行く予定。早くカムバックしてほしい」と興奮気味に話した。
また、アメリカ・ロサンゼルスから初めて訪韓したというファティマさん(21)は、「飛行機で14時間かけて来た。コロナ禍でBTSを知り、そこからRMのファンになった」と明かし、「RMはファンにインスピレーションをくれる存在。『DNA』『Spring Day』『Boy With Luv』『Life Goes On』『Butter』…全部大好き」と笑顔を見せた。


また、韓国に留学中のエクアドル出身ドメニカさん(26)は、「RMとJ-HOPEが好き。彼らの音楽とメッセージに共感する。だから世界中で支持されているのだと思う」と語った。手にしていたエクアドル国旗について聞かれると「国を代表して来たの」と誇らしげに笑った。
なお、明日11日にはJIMINとJUNG KOOKが除隊し、21日にはSUGAが代替服務を終える予定だ。これにより、2025年を迎えたBTSは再び“完全体”としての歩みを進めることになる。