連帯貢献金未納をめぐる“無資格選手”問題で物議を醸す光州(クァンジュ)FCが、正式に謝罪文を発表した。
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光州は5月21日、クラブ公式ホームページやインスタグラムを通じて、連帯貢献金の未納、そして国際サッカー連盟(FIFA)の処分を認識していなかった件に対する謝罪文を掲載した。
「光州FCは『アサニ選手連帯貢献金未納およびFIFA懲戒未認知』事案に関して深い責任を痛感し、ファンの皆様と関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と書き出した謝罪文で、光州は「ファンの皆様の叱責を謙虚に受け止め、事態収拾を優先し、公式声明が遅れた点についてもお詫び申し上げます」と伝えた。
光州は2023年のアルバニア代表FWヤシル・アサニ獲得時に発生した連帯貢献金3000ドル(日本円=約43万5000円)を支払わなかったことで、昨年12月に国際サッカー連盟(FIFA)から選手登録禁止処分を受けた。
ただ、光州側が「FIFAが処分を下した事実」そのものを把握せず、今冬の移籍市場で10人以上もの選手を獲得したことで、彼らが「“無資格選手”に該当するのではないか」として物議に。今月19日には、浦項(ポハン)スティーラーズが光州の“無資格選手”に異議を申し立てる公文書を、Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟に送付する事態となっていた。
「入金が確認されなかった」
光州は今回の謝罪文で、連帯貢献金未納の原因を次のように説明している。
「クラブはFIFAクリアリングハウス(以下、FCH)が告知したアサニ選手の連帯貢献金を、FCHが指定した口座に2024年8月30日、2024年9月4日、2025年5月13日の3回にわたって納付を行いましたが、入金が確認されませんでした。具体的な原因は、金融機関と共同で確認中です」
「その後、FCHはクラブ担当者のメールに納付の催促を、韓国サッカー協会は懲戒決定文を送ってきましたが、担当者が休職中であったため、これを認知できませんでした。最近、クラブはこの事実を認知した直後にFCHと疎通し、連帯貢献金を納付し、5月21日に納付完了の最終通知を受けました」
光州は「今回の事態と関連して、クラブは業務上の空白を厳重に受け止めており、責任ある姿勢で内部システムを点検し、プロセスを再整備します。徹底した原因調査を通じて責任の所在を明らかにし、今後、類似の問題が再発しないようにします」と対策を伝えるとともに、「FIFA、アジアサッカー連盟(AFC)、韓国サッカー協会、韓国プロサッカー連盟などの関連機関と緊密に協力し、本事案が円満に収拾されるよう最善を尽くします」と明かした。
そして最後、「ファンの皆様および関係機関の皆様に大きな失望とご心配をおかけした点について、改めて深くお詫び申し上げます。これからはより透明で信頼されるクラブとなるために、全役職員が一丸となって努力してまいります」と、改めて謝罪の意を伝えていた。
また本日(5月22日)、光州は「2025年5月21日、FIFAから『アサニ選手連帯貢献金未納』と関連してすべての行政手続きが完了し、これに伴い、当該の事案により賦課されたすべての懲戒が公式に終了したと通知されました。光州FCはFIFA、AFC、韓国サッカー協会、韓国プロサッカー連盟に誠実に釈明し、本事案を迅速に解決できるよう最善の努力を尽くします」と発表している。

光州FCの謝罪文全文は以下の通り。
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光州FCは『アサニ選手連帯貢献金未納およびFIFA懲戒未認知』事案に関して深い責任を痛感し、ファンの皆様と関係者の皆様に心よりお詫び申し上げます。
ファンの皆様の叱責を謙虚に受け止め、事態収拾を優先し、公式声明が遅れた点についてもお詫び申し上げます。
クラブはFIFAクリアリングハウス(以下、FCH)が告知したアサニ選手の連帯貢献金を、FCHが指定した口座に2024年8月30日、2024年9月4日、2025年5月13日の3回にわたって納付を行いましたが、入金が確認されませんでした。具体的な原因は、金融機関と共同で確認中です。
「その後、FCHはクラブ担当者のメールに納付の催促を、韓国サッカー協会は懲戒決定文を送ってきましたが、担当者が休職中であったため、これを認知できませんでした。
最近、クラブはこの事実を認知した直後にFCHと疎通し、連帯貢献金を納付し、5月21日に納付完了の最終通知を受けました。
今回の事態と関連して、クラブは業務上の空白を厳重に受け止めており、責任ある姿勢で内部システムを点検し、プロセスを再整備します。
徹底した原因調査を通じて責任の所在を明らかにし、今後、類似の問題が再発しないようにします。
FIFA、アジアサッカー連盟(AFC)、韓国サッカー協会、韓国プロサッカー連盟などの関連機関と緊密に協力し、本事案が円満に収拾されるよう最善を尽くします。
ファンの皆様および関係機関の皆様に大きな失望とご心配をおかけした点について、改めて深くお詫び申し上げます。
これからはより透明で信頼されるクラブとなるために、全役職員が一丸となって努力してまいります。