韓国警察が俳優キム・スヒョン、キム・セロンさん遺族の双方から提起された計10件の刑事告訴・告発案件について、本格的な捜査に着手した。
ソウル警察庁は5月19日午前の定例会見で、キム・スヒョン側が提出した7件、キム・セロン側が提出した3件の計10件を捜査中であると発表。キム・スヒョン側の案件は現在、本人の出頭日程を調整中で、被告発人の調査は未実施とのこと。
今回の騒動は、キム・スヒョンが、キム・セロンさんが未成年時代に交際していたのではないかという疑惑が浮上したことに端を発している。これに対し、キム・スヒョンは「交際は彼女が成人してから」と主張し、これを広めた遺族およびYouTubeチャンネル「カロセロ研究所」に対して約120億ウォン(約12億円)の損害賠償請求訴訟も起こしている。

一方、キム・セロンさん遺族側もキム・スヒョンを児童福祉法違反の疑いで告訴。同案件は江南(カンナム)警察署の女性青少年強力犯罪チームが担当している。
さらに、遺族側の弁護士による不適切な法的対応を指摘する公益通報案件も国家権益委員会を通じて提出され、こちらも16日付で江南警察署に配分された。
複数の刑事・民事が並行するかたちで、双方の法的攻防は今後さらに激しさを増すとみられる。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇る。また、主演を務めた2024年の『涙の女王』が世界的なヒットとなり、韓流スターとしての地位を盤石にした。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
■【画像】「キスして」キム・セロンさん遺族、キム・スヒョンと故人のやり取り公開