麻薬使用の罪で執行猶予中だった歌手のナム・テヒョンが、飲酒運転事故を起こした。
にもかかわらず、反省期間を設けることなく新曲を発表し、活動復帰を強行したことで波紋が広がっている。
ナム・テヒョンは4月27日4時10分頃、ソウル・漢江(ハンガン)沿いの「江辺北路」の銅雀大橋付近で中央分離帯に衝突する事故を起こした。事故当時の血中アルコール濃度は0.08%を超え、免許取り消し相当だった。
この事故は、彼が麻薬投薬容疑で懲役1年・執行猶予2年の判決を受けた期間中に発生したもの。なお、ナム・テヒョンは2023年にも飲酒運転で罰金600万ウォン(約60万円)の刑を受けている。

そのような状況のなか、ナム・テヒョンは5月9日18時、各音楽配信サイトで新曲『RAIN』をリリース。同曲は本人が作詞・作曲に参加しており、「愛だと信じていたものが、時を経て自分自身を見失う苦しみや混乱へと変化していく様子」を歌っているという。ナム・テヒョンは新曲について「過ぎ去った関係の残像と、そこから向き合った真実を淡々と綴った」と説明している。
ただ、当然と言うべきか、世間の反応は冷ややかだ。
ネット上では「復帰を語る資格すらない」「チャンスを何度も自分で潰した」「反省もせずに新曲とは図々しい」といった厳しい声が相次いでいる。
ナム・テヒョンは当初、麻薬事件後に自粛期間を経て復帰を目指していたとされるが、今回の飲酒運転事故によって再び世間の信頼を失った形だ。批判が続く中での新曲発表という選択に、冷たい視線が注がれている。
(記事提供=OSEN)
◇ナム・テヒョン プロフィール
1994年5月10日生まれ。2014年にボーイズグループ・WINNERのメンバーとしてデビュー。2年後にグループを脱退し、その後はバンド「South Club」を率いて活動。2019年7月に二股問題が浮上し、2022年8月には恋愛バラエティ番組出身の恋人に麻薬投薬を暴露されて議論に。さらに2023年4月には飲酒運転容疑で検察に送致されるなど、トラブルメーカーのイメージが強い。麻薬類管理に関する法律違反の容疑で裁判にかけられ、2024年1月に懲役1年、執行猶予2年を言い渡された。