昔から「災害は忘れた頃にやってくる」と言われますが、忘れる時間がないほど災害に見舞われる日本。自然災害大国ニッポンに住む以上、イザという時のために避難ルートの確認や準備をしておきたいものです。最近、震災や台風の度に話題になるのが、ペットとの避難ですね。人間用の防災品を準備している方も多いかと思いますが、ペット用となるとまだまだかも。そこでイザという時のために、ワンコ用の防災セットを考えてみました。人間用の場合、リュック(バックパック)等に非常食や飲料水、電池などを入れますが、ワンコに必要なモノをワンコ自身で運ぶイメージです。これを用意しておけば、一緒に避難する時も人間の負担が多少減りそうです。ワンコが自分で防災グッズを運ぶリュックとして、今回は※EZYDOG(イージードッグ)の「サミットバックパック」を選んでみました。もともとトレッキングやクロスカントリーなどで使うアウトドアグッズで、収容量が多く軽量に作られています。「サミットバックパック」はサイズがS、M、Lと3種類あり、我が家のハッピー(コーギーとパピヨンのミックス男子で体重8.8kg)には、Sサイズがジャストフィット。特殊加工ナイロン素材で出来ており、背中部分はメッシュ素材なので通気性があります。(価格は7,000~9,000円(税別) 下の画像の赤いLEDライトと黄色の迷子札は後付したもの)装着用のバックルは3箇所ありますが、ハーネスをワンコの体に調整すれば2個のバックルをパチンと挿入するだけで簡単に着させられます。下の画像のように、防災用品を左右のバッグに収納してみました。それぞれ用品量はミニマムですが、1日~3日間はなんとかなりそうです。右側のバッグに入っている物;消毒液、トイレシート、ティッシュ、タオル、懐中電灯、うんち袋、カラビナなど左側のバッグに入っている物;EZYDOGドライブウォーターボウル(Sサイズ)、水ボトル(UNITED PETSのボントンPi)、おやつ/ソーセージ、アルミシート、予備のリードなど背中部分には丸みがあるハンドルが付いており、ここに100均で買ったLEDライトを取り付けてみました。このバッグは反射素材が使われていますが、赤色LEDが点滅することでより目立ち安全になります。また、このハンドルを握ってワンコを持ち上げることも可能です。下の画像のように、リードを取り付けるステンレス製のDリングが2箇所有り、シーンにより使い分けることが可能です。上部のDリングには、ワンコの名前と電話番号を刻印した迷子札を取り付けました。バッグのサイドにはマジックテープでラベルが取り付けられており、自作のラベルに交換してみました。避難するときに心配なことが、ガラスの破片や金属片などで足を怪我することです。災害救助犬などは、震災地で専用の靴を使っているようですね。そこでワンコ用のシューズをいくつかトライしてみました。下の画像のシューズとソックスは「docdog(ドックドッグ)」の商品で、左から・・・・Summit Trex (サミットトレックス)/RUFFWEAR;ワンコの動きをサポートする日常使い向きのブーツ・Skitter PLUS(スキッタープラス)/docdog;ロング丈・ストラップ付きの犬の靴下・おさんぽソックス/アニマルオルソジャパン;防水タイプのレインブーツハッピーに履かせてみると歩きが多少ギクシャクしますが、直ぐに慣れてきました。これからは雨や雪での練習をしたいと思います。「サミットバックパック」をワンコ用防災リュックにしてみた~の動画を作りましたので、御覧ください(32秒)年末年始、家族+ワンコの防災対策について、シュミレーションしては如何でしょうか。【筆者プロフィール】礒野登希夫(Isono Tokio)東京生まれ、栃木県在住。1977年、本田技術研究所に入社。二輪、汎用、四輪の開発と商品企画を担当。2000年頃よりペット用クルマや商品の企画も。2015年からホンダアクセスの広報担当、その後退社。20年前から愛犬とのドライブを楽しむ。