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ドコモ・吉澤社長が語る「新15機種の魅力」……AIサービス強化策も発表

IT・デジタル スマートフォン
発表会に出席したNTTドコモの吉澤和弘社長
  • 発表会に出席したNTTドコモの吉澤和弘社長
  • 2017-2018年冬春新製品として全15機種のスマホ・タブレットが発表された
  • 吉澤社長自らが記者向けのブースツアーのガイドを担当した
  • 今回の発表会では「Realize(実現する)」というテーマが掲げられた
  • 受信時最大788Mbpsの高速ネットワーク対応端末を紹介
  • Android 8.0を発売時から搭載する端末も揃う
  • docomo with対象機種も拡充された
  • ドコモでは約5年ぶりとなる「JOJOスマホ」も来年1月に登場
■ふたつの試験サービス:「おはなしメモ」と「ドコモAIエージェントサービス」

 吉澤社長は「ドコモが少し先の未来に提供できるよう準備中のサービス」として、ふたつの試験サービスの導入を発表した。

 そのひとつは「おはなしメモ」と呼ばれるアプリだ。10月18日からAndroidトライアル版を無料で提供開始する。利用対象はドコモ端末のユーザー。サービスは無料で使えるが、トライアル期間は2018年3月31日まで。

 おはなしメモアプリを端末にインストールすると、通話中にバックグラウンドで起動できるようになる。アプリは通話時に、端末のユーザー自身の発話内容をテキスト化してくれるというもの。テキストデータは端末内に保存される他、メールやスケジュールなどのアプリと連携・共有もできる。1ファイル単位でテキスト化できる会話の長さは無制限。端末には150件のメモが自動で残り、150件め以降は古いものが順次上書きされる。

パイロット版が提供される「おはなしメモ」
パイロット版が提供される「おはなしメモ」


 例えば友人との待ち合わせを決める通話で、住所や店の電話番号などを調べて発話しておけばメモ代わりになるので便利だ。自分側の発話内容しかテキストに残せないが、相手もおはなしメモを使っていれば互いにメールでテキストを交換して会話を全て文書化することも可能だ。ドコモでは2018年度以降の本格商用化を視野にいれてサービスを開発しているという。当面日本語のみの対応になるが、英語など外国語についてもニーズをみながら判断していくそうだ。

 最後にドコモのAIエージェントサービスに関する取り組みを紹介しよう。現在、ドコモでは音声で情報検索、カメラやメールの操作ができる「しゃべってコンシェル」のサービスを展開しているが、これらの機能にNTTグループのAI技術である「corevo」の一部を組み合わせることで、より使いやすいAIエージェントサービスにブラッシュアップを図る。導入予定時期は2018年春と発表された。

 具体的には「先読みエンジン」を追加。ユーザーの行動をAIエージェントが先読みして、雨の日は少し早めに起床アラームを鳴らしたり、カレンダーの情報から少し早めに会社を切り上げられそうな日には映画情報をレコメンドしてくれるような使い方を想定しているという。ユーザーの行動履歴などを解析して、よりパーソナライズドされた情報を提供できるようにエンジンを洗練させる。

 サービスの一部を先行体験できるよう、ドコモではdヒッツやradiko.jpの一部機能を声で操作できるように、しゃべってコンシェルの機能を2017年10月下旬に拡充する。またdグルメやdリビングと連携して、これらのサービスの一部が音声による対話で操作できるアプリ「おしゃべり」も11月下旬から提供する。

 ドコモのスマホやタブレットが対象機種となるが、室内の離れた場所からでも音声コマンドを正しく認識できるように、ワイヤレスマイク「ドコモシンプルマイク」も2018年1月以降の発売に向けて商品化する。吉澤氏は「6月に発表したAIエージェントオープンパートナーイニシアティブにより、ドコモ単体でという考え方ではなく、パートナー企業の方々と便利なAIプラットフォームづくりを一緒に盛り上げていきたい」と壇上で意気込みを語った。本日時点では20社を超えるパートナーと提携が実現しているという。国内ではGoogleのAIプラットフォームが走り出したばかりで、年内にはアマゾンも上陸すると言われている。ドコモが独自性があり、精度の高いAI系サービスを打ち出すことができるのか期待したい。
《山本 敦》
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