河瀬直美監督（瀬はさんずいに束、刀の下に貝）がオリジナル脚本で挑むラブストーリー『光』が5月27日から全国公開となることが明らかになった。 同作は人生に迷いながら、単調な日々を送っていた女・美佐子が、弱視の天才カメラマン・雅哉に出会い、彼の内面に惹かれていくラブストーリー。雅哉の目がやがて見えなくなることを知りながらも、お互いの心を見つめようとする、切なくも希望を感じさせてくれる物語になっている。主演の弱視のカメラマン雅哉役は、河瀬監督と映画『あん』でタッグを組んだ実力派俳優・永瀬正敏。音声ガイドの製作に携わるヒロイン美佐子には実写映画『進撃の巨人』ヒアナ役や映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』彩田椎名役などの水崎綾女。さらに舞台からドラマまで幅広く活躍中の神野三鈴、白川和子のほか、劇中映画の主演と監督役に藤竜也を迎える。 11日からの劇場での特報上映に先立ち、特報映像が先行解禁された。視力を失いゆくカメラマン・雅哉にしだいに惹かれていく美佐子の心情の変化を描いた、美しくも切ない映像に仕上がっている。中でも見どころは美佐子が雅哉の顔を引き寄せ唇を重ねるシーン。美佐子を演じた水崎はそのシーンについて「夕日のキスシーンは、タイミングを狙ってしたというより、咄嗟に、衝動的にしてしまったという方が正しいですね。演じている時は、私を見て欲しい、雅哉さんの心が知りたい、安心させたい、そんな思いでした。大切な物を失ってしまうカメラマンの雅哉さんに、かける言葉がなくて、ああするしかなかったですね。本能のままのキスはお互いを求め合う気がして好きです。心と心でぶつかっている感じがするので。言葉をかわすよりも、もっと伝わった気がしました」とコメントしている。（C）2017“RADIANCE”FILM PARTNERS／KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE
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