八田さんは「今後も葬儀・葬式はコンパクト化する」と見込む。その3つの理由をこう話していた。
「まず、亡くなる人の高齢化がすすみ、寿命が延びている。そうなると死んだとき、同僚や友人が葬儀に参列しなくなる。次に近所付き合いや地域コミュニケーションが希薄になっているという流れで参列数が減る。さらに、価値観の多様化。葬式は安くていい。生きているうちに金を使いたいという人が増えている」(八田さん)。
さらに八田さんは、デバイスの変化にも注目している。「インターネットを不自由なく使える人たちが高齢化しはじめ、『小さなお葬式』サイトにアクセスするユーザーのデバイスはPCよりもスマートフォンのほうが上回った。つらい話だが、余命宣告を受けた人が、病院のベッドでスマホを手にサイトへアクセスしているというシーンもある」と八田さん。
インターネットによる葬儀ビジネスを確立したユニクエスト・オンラインだが、今後も需要を喚起していくという。その強力な担い手が、「早割」というサービスだ。
「葬儀の準備は早ければ早いほどいい。この記事をきっかけに、葬儀や葬式を“準備する”という意識を持ってもらえるといい。『手遅れか』と思ったときでも、サポートできる態勢を整えているので、ぜひアクセスしてみてほしい」(八田さん)。
同社は、そうした想いを動画にし、YouTube上で公開している。タイトルはズバリ「備えあれば、憂いなし 小さなお葬式の早割」。コンパクト葬儀のトレンドか、再生回数は30万回に達しようとしている。
備えあれば憂いなし。海外旅行も、“あの世”へ行く旅も、準備が大事ということか。