映画監督がオリジナル作品をYouTubeで公開 ネスレシアター | RBB TODAY
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映画監督がオリジナル作品をYouTubeで公開 ネスレシアター

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向かって左から佐々部監督、本広監督、月川監督
  • 向かって左から佐々部監督、本広監督、月川監督
  • ネスレシアター on YouTube記者会見(11月14日)
  • ネスレシアター on YouTube記者会見(11月14日)
  • 本広監督(向かって左)と小橋めぐみ
  • 本広監督(向かって左)と小橋めぐみ
  • 向かって左から山田裕貴、佐々部監督、大塚千弘
  • 向かって左から山田裕貴、佐々部監督、大塚千弘
  • 向かって左からマキタスポーツ、相澤侑我、月川監督
 ネスレ日本(神戸市)は14日より、「ネスレシアター on YouTube」と題し、映画監督が制作したオリジナル作品をYouTube上で公開するにあたり、公開初日、記者発表会を東京・カフェネスカフェ原宿で行なった。

 会場では、『半落ち』の佐々部清監督、『踊る大捜査線』などを手掛けた本広克行監督、月川翔監督らを招き、本企画についてのトークセッションを行なった。また、作品に出演する大塚千弘、マキタスポーツらも登壇した。

 ネスレ日本チーフ・マーケティング・オフィサー兼常務執行役員本部長の石橋昌文は、「ネスレシアター on YouTube」の企画ならびに広告展開の考え方について「消費者とのコミュニケーションの、新しいかたちにチャレンジした。それが著名な映画監督に自由につくっていたたき、YouTube上で無料展開するということ」と説明する。

 11月14日公開は『ゾウを撫でる』(佐々部監督)と『Regret』(本広克行監督)の2篇、12月10日に3作品、2014年1月以降数回にわけて5作品、2014年4月までに合計10作品を展開する予定。石橋は「延べ1000万人以上の人に見ていただけるのではないかと思っている」と見通しを述べた。

 ネスレ日本代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏は、企画の背景として、インターネットの普及に伴い、各種コンテンツは無料で楽しめるものとなりつつあることに言及。「事業にはイノベーションが必要だ。ブランドコミュニケーションについても既存の手法にとらわれないようにこころがけている。動画コンテンツは、多くの人がいつでもどこでも気軽にアクセス出来ることが魅力。しかもYouTubeは無料だ」と語る。映画館の中だけという限られた観客ではなく、ネットの動画なら何百倍、何千倍の、よりたくさんの人にアクセスしてもらえる。これを高岡社長は「新しいコミュニケーションのかたち」とする。

 発端は、ネスレがスポンサーしていたテレビ東京の番組「D×TOWN」で、高岡社長が監督たちと知り合ったこと。何人かの監督と話をするなかで、スポンサー側と監督側がタッグを組むことで、新しいことができそうな感触を抱いたのだという。

 映画業界の現状は、多くの作品が製作委員会方式によって多数からの出資を元にしており、さらにそのほとんどが原作・原案ありきで、監督に自由度がない。佐々部監督は「『YouTubeで配信』というのは、最初抵抗があった。それよりも魅力だったのが『オリジナルで好きなことができる』という点。しかし最終章は劇場で観せるんだっていう気持ちで撮っている」と述べる。

 本広監督も「佐々部監督と全く一緒」という。これまで普通の人よりは自由にやらせてもらっていたが、『踊る大捜査線』が終わったとき、今の映画状況はオリジナルをなかなかできないということに直面した。「YouTubeでの発信や、自主制作をやらなくてはと思っていたところに、ちょうど話をいただいた。自分のなかではヌーベルバーグをこえた」と笑う。

 月川監督はまだ劇場映画を撮っていないので、そろそろ……、と視野にいれているところだった。「映画状況が変わってきていて、どうしようかなと思っていたところにウェブ展開の打診があった。今回は本当に自由」。製作中に「本当に自由ですか」と何度もききかえしたそうだ。
《高木啓》
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