ティム・コペンズ---会話から作られるコレクション【INTERVIEW】 | RBB TODAY
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ティム・コペンズ---会話から作られるコレクション【INTERVIEW】

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ティム・コペンズ氏
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  • ティム・コペンズ13-14AWコレクション
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メンズブランド「ティム・コペンズ(TIM COPPENS)」を手掛けるデザイナー、ティム・コペンズが、バーニーズニューヨーク新宿店にトランクショーのため来日した。

ティムは1998年アントワープ王立芸術アカデミーを卒業。ラルフローレンでデザイナーを務め、2011年から自身のブランドをスタートし、ニューヨークファッションウィークで発表している。構築的なメンズクローズを作り出すティムの服作りを聞いてみた。

――今シーズンのコレクションのテーマは?

13-14AWコレクションはユースカルチャーを表現した。父親から譲り受けたような古着っぽさに着眼し、音楽や自分自身が経験したストリートカルチャーなどを含めた若者文化がテーマ。そして今回のコレクションはとても構築的に仕上げている。

上質なレザーを使用し、テーラリングなどもすべてのディテールにこだわっているが、特にジャケットのポケットのデザインに凝った。左右対称に配置させたポケットにパフのような大きな膨らみを持たせたことで、彫刻のようにマニッシュな構築的デザインが完成したと思う。

――13-14AW、14SSでは色や生地のブロック使いが印象的だが、自身のクリエーションの源は?

僕達のチームは、デザインが生まれるプロセスはシンプルなんだけど時間がかかる。まず素材を選んで、それにあったアイデアが生まれて、スケッチを起こしていく。時には週末散歩したりしてアイデアが思いつくこともあるけど、大体は人との会話からデザインが決まるね。

とにかく相談して、話し合うことにしているんだ。僕はたいてい「イエス」か「ノー」しか答えないけど、誰かの意見を聞くことが本当に大切で、あふれるアイデアから、突出して素晴らしいアイデアを絞り込むのに必要不可欠なこと。インスピレーションというよりも僕達のものづくりはプロセスに近いかな。時間は掛かるけど、素材を選び、アイデアが生まれたら会話をしてそのアイデアを編集することによって更に素晴らしいデザインのアイデアへとつながる。

――14SSではウィメンズルックも登場したが、ウィメンズを本格的に立ち上げる予定は?

ウィメンズの展開は積極的に考えているところ。まだあと数年は掛かりそうだけど、ウィメンズラインは本格的にやるつもりだ。

――日本の男性のファッションは?

実はジャパニーズデザイナーの大ファンなんだ。ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やサカイ(sacai)とか、デザインが本当に細かいところまで計算されていて素晴らしいと思う。

そして、日本人の着こなしは本当に独特。考えつかないようなブランドを組み合わせてスタイリングできるのは、日本人だけなのではないだろうか。ニューヨークのブランドでも、イタリアのブランドでも関係なく、そのスタイルが「良い」と思ったら組み合わせてしまう着こなしはとても面白い。他の国にはそういう他国のブランドをミックスするという発想はあまりないからね。

ティム・コペンズ--会話から作られるコレクション【INTERVIEW】

《編集部》
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