【インタビュー】中小・小企業のビジネスをITで変革!新しいワークスタイルを提案する「Cloud Work Square」とは? | RBB TODAY
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【インタビュー】中小・小企業のビジネスをITで変革!新しいワークスタイルを提案する「Cloud Work Square」とは?

エンタープライズ 企業
「Cloud Work Square」
  • 「Cloud Work Square」
  • 東京商工会議所 地域振興部 副部長 IT化支援担当課長 橋本一朗 氏
  • 東京商工会議所 入口の右手に「Cloud Work Square」のスペースがある
  • 入口の立看板。デスクと電源コンセントが用意されており、誰でも気軽に立ち寄れる
  • クラウドソリューションの展示コーナーその1。写真は大塚商会のスペース
  • NTTドコモなどのスペース
  • 常駐のITコーディネーターがクラウド関係の相談にのってくれる
  • 誰でも自由に使えるワークスペース
 この6月から東京商工会議所ビル(東京二重橋前)内にオープンした「Cloud Work Square」。このスペースでは、中・小規模事業者を対象に、モバイルやクラウドを効果的に活用することで、どこでもビジネスを展開できる新しいワークスタイルを紹介している。東京商工会議所 地域振興部の橋本一朗氏に、Cloud Work Squareの狙いやサービス、今後の展開などについて話を聞いた。

――「Cloud Work Square」を開設した狙いは何でしょうか?

橋本氏:東京商工会議所会頭が3年前に行った所信表明で「中小企業の生産性向上に対する取り組みが不可欠である」という見解を示しました。そして今後は、我々もITを活用した生産性の向上を中心にお手伝いしたいという話になりました。そこでIT推進委員会が立ち上がりまして、我々が運営をするようになりました。

 ただし、そもそもIT化を支援するといっても漠然としていて、我々としても一体どうやって進めていけばよいのか分からない状況でした。中小企業にいろいろな調査をしたところ、まだWebサイト(ホームページ)をあまり活用していなかったり、クラウドやタブレットに関心があっても取り組めていない、という実情が分かりました。そこでWebサイトについては、専門家を派遣して指導する形を取りました。

 一方、クラウドやタブレットに関しては、中小企業の皆様に自由に体験していただいて導入を促進していきたいという狙いがあり、このCloud Work Squareをスタートさせたのです。またベンダー側にも自社のサービスや機器をPRしたいという要望がありましたので、Cloud Work Squareで紹介できる場を設けたわけです。

――中小企業では、IT化はそれほど進んでいないという認識があったということですね。

 そうですね。ただ中小企業の場合には意思決定が早いので、効果さえ明確に理解すれば、すぐにでもIT化が進むものと感じています。どうやってクラウドやタブレットなどの利便性を気づいていただくか、それらを導入していただけるように、こういう場で我々もしっかりとサポートしていきたいと考えています。

――いま協賛ベンダーは何社ありますか? またベンダー側のメリットは何ですか?

 協賛ベンダーは、現在で10社以上あります(アイ・エヌ・ジーシステム、SPCS、NTTドコモ、エレコム、大塚商会、KDDI、ソフトバンクBB、凸版印刷、日本ユニシス、日立システムズ、フォーバル)。これまで(商工会議所の)会員に向けて、新しいサービスをPRするような場はありませんでした。あくまでも商工会議所としての立場は中立性を保つことですから、あまり具体的な商材を出したりすることは憚れるところでした。ただし、複合型のショールームの中でPRをしていただくのであれば、それは構わないだろうというスタンスです。

――やはり展示サービスはクラウド関係が中心になるのでしょうか?

 そうですね。もともとはクラウド・モバイルということで、どこでも仕事ができるサービスを基本コンセプトとして紹介するという主旨でしたから。あとはワークスタイルの変革を、クラウドやモバイルを活用して実現して欲しいということが狙いです。

 ただし、これはあくまで基本です。我々の目指すさらに上のところはIT化支援です。そのため、たとえばホームページの移行・活用への相談などにも対応させていただいています。具体的には、SEO対策やアクセス解析といったセミナーを開いたり、希望企業に対してITコーディネイターを無料で3回まで派遣したりしています。彼らが、企業のホームページを診断し、改善ポイントなどをアドバイスすることで、ホームページを活用できるようなアプローチをとっています。

 企業の皆様は我流でホ-ムページを作成しているケースが多いので、3回のアドバイスを受けただけでアクセス数が10倍以上に跳ね上がったり、サイトから初めて受注が取れた事例もありました。そうなると企業側も俄然やる気が起きて、販売管理ソフトを導入しよう!というように、次のIT化にも進んでいくのです。それが我々の望んでいるところです。

――このスペースの中で、さまざまなサービスをご紹介しているわけですね。

 ええ。ここでは、出展あるいは事業に参加している企業が提供するクラウド関連のサービスを体験できます。それぞれのサービスは、説明員がご紹介をしています。また、事務局が企画した中小企業のIT化支援セミナーや、企業のプレゼンテーションなども随時開催しています。それ以外にも説明員が常駐しており、展示サービスの導入なども含めて、経営課題解決につながるIT技術・ノウハウ・事例など、さまざまな相談ができる体制を整えています。また、誰でも利用できる無料のワークスペースもご用意しており、無線LAN(要本人確認)やモバイル機器を活用することが可能です。

――最後に、今後の予定や展望について教えてください。

 いま展示サービスを企業ごとに分けてご紹介していますが、今後は解決すべき課題ごとにまとめてサービスを分類したい、と考えています。たとえばグループウェアでまとめたりしながら、親しみやすく問題解決ができる場にしていく方針です。このスペースは、自社のサービスを紹介するだけの、いわゆる展示会とは違います。展示されているサービス全体の中で、それぞれを比較・検討できるように説明員が公平に紹介しています。

 ちなみにクラウドやモバイルをキーワードにしておりますので、その対象に合致したサービスであれば、商工会議所の会員でない企業でも、このスペースを自由にお使いいただけます。もしご出展の希望がありましたら、我々にご連絡ください。また電源コンセントを使えるワークスペースも開放しています。自由に仕事ができるITサロンとして、気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。
《井上猛雄》
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