CEATEC 2013、東芝のブースでは、機器同士をタッチする直感的な操作で、データを高速に転送できる近接無線技術「TransferJet」の紹介とデモを行なっていた。 TransferJetは、4.48GHz帯の周波数を利用し、最大560Mbps(実効375Mbps)のデータ転送を実現する。通信距離は数cmと短いため、データ漏えいの可能性が低く、面倒なセキュリティ対策も不要だ。また、あらかじめ登録している機器のみと接続する設定も行なえるため、スキミングの危険性もない。 近接無線技術としては「NFC」も注目されているが、こちらはデータ転送速度が遅いため、大容量のデータ転送には向かない。TransferJetの場合、たとえば1時間のテレビ番組(MPEG4、170Mbyte)ならば、僅か数秒足らずで転送できることになる。TransferJetコンソーシアムによって規格化され、国際標準化(ISO/IEC)も完了しているため、今後さらに普及に拍車がかかるかもしれない。 東芝ブースではTransferJetの通信を実現するためのデバイスやアクセサリーを出展していた。たとえばデバイスとしてIC、モジュール型、マイクロSDカード型、USBアダプタ型、SDメモリカード型(発売予定)といった多くのタイプを用意。デジタルカメラなどにマイクロSDカード型やUSBアダプタ型のTransferJetモジュールを装着した使い方を示していた。 とにかく転送速度が速いので、カメラからPCへの写真・動画データの転送や、コンテンツのダウンロードなどに適している。東芝では、課金システムのソリューションも提案しており、NFCで本人認証を行い、TransferJetでデータを転送するといった併用法も提案していた。TransferJetコンソーシアムによれば、「将来的に10Gbpsまで転送速度を高めていきたい」という。そうなれば大容量コンテンツが、さらに短時間で転送できるようになるだろう。
【デジージョ レビュー】ほんとに悪臭だけを消してくれる! 東芝 小型消臭器「エアリオン・スリム デオドライザー DC-230」 2017年12月19日 これはデジージョネタなのか? と一瞬悩みましたが、ある種家電…