【要潤インタビュー】新婚生活も仕事に影響? 「オフをどう過ごすか、むしろそれが全て」 2ページ目 | RBB TODAY
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【要潤インタビュー】新婚生活も仕事に影響? 「オフをどう過ごすか、むしろそれが全て」

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要潤/写真:黒豆直樹
  • 要潤/写真:黒豆直樹
  • 要潤/写真:黒豆直樹
  • 『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』 (C)2013 TSH Film Partners
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 2001年「仮面ライダーアギト」の主役(氷川誠/仮面ライダーG3)の座を射止めて俳優デビュー。いまでこそライダーや戦隊ヒーローは若手俳優の登竜門とされるが、当時は“ヒーローもの”を演じることは俳優にとってリスクをともなう選択と言われていた。要もまた周囲からのそういった懸念を耳にしたというが、彼をはじめ、2000年代初頭にライダーや戦隊ヒーローを演じた若者たちは次々とブレイクを果たし、常識を打ち破った。当時19歳の要は俳優という仕事、自らのキャリアに対しどのような思いを持っていたのだろう?
 「全然、分かってなかったですね。とにかく俳優に興味があって、俳優になりたかったけど『じゃあ俳優って何?』って聞かれてもはっきりと何とは言えなかった。でも、そんな中で当時から『主演か脇役か?』とか『有名か無名か?』でもなく、そこに立った時の影響力や存在感が俳優にとって大切なんじゃないかと思ってました。デビューする時に事務所の社長に宛てて手紙を書いたんです。『僕はそういう俳優になりたい。絶対になる』って。いま、自分がそうなれているのかは分からないけど、その気持ちだけはずっとぶれずに持ち続けてます」。

 一方で、この仕事を始めて実感したというのが「役者というのは受け身の仕事。役をいただかなくては力を発揮できない」ということ。同時に監督の思いに共鳴し、一緒に作品を作っていく喜びを知った。例えば本作でも、要が演じる沢嶋の立ち位置はあくまでも記者であり、ニュースを伝えるレポーターのようなもの。おまけに彼は誰もが知る歴史的人物や事件ではなく、陰に埋もれた事象に光を当てていくことを好むという役どころ。このスタンス自体が要の俳優としての姿勢とどこか重なって見える。
 「そもそも僕がこの企画に最初に惹かれたのは中尾浩之監督の才能に惚れてるから。過去に2作ほどご一緒して『こんな監督って他にいない!』と衝撃を受けたんです。その監督が僕を必要としてくださるなら何でもやりますという気持ちでした」。

 「仕事に対して“受け身”」というと消極的なように思えるがとんでもない! そこには相手の要求に正確に応える確かな技術はもちろん、自分と向き合い、そして柔軟に自分を変えていく勇気と強さが必要とされるのだ。その結果が『仮面ライダー』に始まり、多種多様な役柄で埋まるフィルモグラフィーとなった。
 「自発的に『こういう役がやりたい』という思いはほとんどないし、そんなことは言いたくない。むしろ『要潤のような“イケメン”にこういう顔をさせたい』『こういうキャラっていなかったからやってほしい』という声に耳を傾けていく中で、当時は策略として考えていたわけじゃないけど、振り返ってみると自然と良い道を歩んでこられたんだなと思います」。

 冒頭に述べたように正解も満足感もなく、代わりに「やればやるほど『もっとこうしておけば…』という反省点が押し寄せてくる(苦笑)。だから続けられるのかな?」と笑う。

 そしてもうひとつ、「人間・要潤の人生が俳優・要潤の人生にリンクする」と断言し、それもまたこの仕事の楽しさであると語る。
 「オフをどう過ごすかが演じるときに役に滲み出ちゃう…いや、むしろそれが全てのような気さえしますね。だからこそ、年齢とともに役柄が変わっていく中で、自分の考えも変わり、役作りの過程も変わり、必然的にキャラクターに深みを与えられるようになるじゃないかと。映像にはそういう魔力があると思います」。

 であるなら、このほど人生の伴侶を得て、入籍という大きな節目を迎えたことが、今後の彼の俳優としての活動にどんな影響、変化を与えることになるのか? ますます楽しみだ。
《黒豆直樹》
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