【インタビュー】Windows 8が中小企業にもたらすメリットとは?(前編) | RBB TODAY

【インタビュー】Windows 8が中小企業にもたらすメリットとは?(前編)

Windows 8は、一般コンシューマー向けのみならず、企業ユーザーにとっても生産性の向上を期待できる革新的なOSとして期待されているが、企業が導入する際、具体的にどのようなメリットを享受できるのだろうか?

エンタープライズ マイクロソフト
日本マイクロソフト Windows本部 業務執行役員 本部長 藤本恭史氏
  • 日本マイクロソフト Windows本部 業務執行役員 本部長 藤本恭史氏
  • チャーム上でメールを選択すると、現在起動しているアプリケーションの情報をそのまま添付できる
  • チャーム上でメールを選択すると、現在起動しているアプリケーションの情報をそのまま添付できる
  • スタート画面は自分の使いやすいようにカスタマイズ可能
  • マイクロソフトのTouch Mouseを使えば、マウス上でタッチパネル同様の操作が可能に
  • デスクトップモード。従来のようなデスクトップ画面もサポートしている
 マイクロソフトからWindows 8が発売されて約1ヵ月が経ち、同OSを採用したユニークなPCが続々と発表されている。Windows 8は、一般コンシューマー向けのみならず、企業ユーザーにとっても生産性の向上を期待できる革新的なOSとして期待されているが、企業が導入する際、具体的にどのようなメリットを享受できるのだろうか? 日本マイクロソフトの藤本恭史氏に話を聞いた。

■企業ユースでは、スタート画面をダッシュボードに活用

 マイクロソフトは、Windows 8シリーズを「Windowsの再創造」と標榜しており、「最新テクノロジーに対応しながら、既存資産を十二分に有効活用できるように再設計した」と自信を見せる。藤本氏は「Windows 8シリーズは、Windows VistaやWindows 7で実績のあるLonghornカーネルを踏襲し、それをさらにチューンナップすることで、従来のアプリやドライバーなどの互換性を保持しています。加えて、入力デバイスとしてマウス、キーボードのほか、タッチパッドやスタイラスペンなどにも対応できるように設計し、今後の数年間を見据えたインターフェースに作り変えました」と説明する。

 インターフェースで大きく変わった点は「スタート画面」であることは言うまでもないが、企業ユーザーにとってのポイントは、スタート画面が「ビジネス・ダッシュボード」の代替になるということだろう。「スタート画面に、業務アプリや営業データなど、企業の基幹系データと連携したアプリを表示させることで、ユーザーが求める重要な最新情報をすぐに取得できます。Windows 8では、そういったビジネス環境を簡単に構築できる点が評価されています。たとえばクライアント側から売上データの集計をExcelで取得する際には、Excelを起動せず、そのスナップショットをスタート画面上に表示することも可能です」。

 このスタート画面は、使いやすいようにタイルを自由に配置することによってカスタマイズが可能だ。タイルはクリックすればアプリを迅速に起動できるが、単なるアイコンとしてのみ機能するのではない。メール、SNS、スケジュール、天気、最新ニュースなど、さまざまなアプリからの情報を更新・表示できる「ライブタイル機能」も兼ね備えている。PCがスリープモードの時もネットワークにアクセスして最新情報を取り込めるので、再びPCを開いた時に古い情報のままということもない。売上分析や案件管理など、必要な情報をリアルタイムに一覧できるため、ビジネスでの生産性が大幅に向上するのだという。

 加えて、従来のようなデスクトップ画面もサポートしており、これまでのようなタスクバーやデスクトップアイコンによって操作できる機能もそのまま継承されている。

■シームレスな情報共有で、情報の付加価値を高める

 そのほか、新ユーザーインターフェースでは、画面右端に表示されるチャームという新メニューも強力だ。「Windows 8では、ブラウザーだけでなく、異なるデータベースを持ったアプリを横断検索できます。企業ではCRMの顧客情報の検索などで威力を発揮します。そうした情報を、たとえば社員間で共有したい場合に、チャームからワンクリックでメールに情報を貼り付けられます。共有できるアプリの一覧が表示されるため、SNSへの情報の配布も簡単です。情報の共有化の部分で、アプリからアプリへ情報を引き渡して、情報の持っている付加価値を高められるのは、他のOSでは実現できない特徴になると思います」。

■ノートPC、タブレットを1つに集約できる

 ではタッチパネルを装備していないPCの場合、このインターフェースのメリットを享受できるのだろうか? 藤本氏は「現在、多くのOEMメーカーでタッチパッドのドライバーをアップデートしているところです。そのためWindows 8シリーズ用のドライバーをインストールすれば、一般的なノートPCのタッチパッド上でスワイプ、スクロール、ピンチなど基本的なオペレーションも行えるようになります」と説明する。

 企業ユーザーが、タッチパネル未搭載の古いPCをWindows 8 Proにアップグレードしても、タッチパッドによってタッチパネルと同様に操作性を向上できる点は大きい。さらにマイクロソフトのTouch Mouseを利用すれば(すでに専用ドライバーも提供済み)、マウス上のタッチパッドで同様の使い勝手を実現できたり、指の本数によって機能を割り当てたりできるなど、より便利な使い方も可能になる。

 このように企業ユーザーは、Windows 8へのアップグレードによって、従来のPCの生産性を向上できるのだ。さらにタブレットとノートPCをそれぞれ所有していた企業ユーザーならば、それらをデバイス面・機能面で1つに集約することができる。これもWindows 8導入の大きなメリットになる点だろう。
《井上猛雄》

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