感染手法にバイナリプランティングを利用 | RBB TODAY
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感染手法にバイナリプランティングを利用

ブロードバンド セキュリティ
トレンドマイクロ株式会社は8月16日、同社TrendLabsに7月下旬、ファイル「services.exe」が未確認の不正プログラムによってパッチされたという報告をユーザから受けたと発表した。パッチされた「services.exe」は、同社の製品では、32bit版搭載のコンピュータの場合「PTCH_ZACCESS」、64bit版の場合「PTCH64_ZACCESS」として検出され「ZACCESS」というファミリのコンポーネントであることが確認されている。この亜種は、ユーザに気付かれないように自身の不正なコードを読み込むのに際して通常のルートキット機能ではなく、「user-mode」を悪用した「バイナリプランティング」という手法を用いる点で新しいという。

ユーザに管理者権限がない場合、この不正プログラムはユーザの権限を昇格させ、インストール活動を進める。また「BKDR_ZACCESS.SMQQ」を作成、実行することでユーザの画面に「ユーザーアカウント制御(UAC)」の通知メッセージを表示する。しかし同時に「無害なインストーラである」というダイアログボックスをポップアップさせる偽装を行う。この偽装のためZACCESSは、<TEMPフォルダ>内に正規の「InstallerFlashPlayer.exe」および不正なファイル「msimg32.dll」(「BKDR_ZACCESS.SMQQ」として検出)を作成する。この手法をバイナリプランティングと呼び、DLLファイルの検索優先順位を悪用し、InstallerFlashPlayer.exeが実行されると、そのプロセスアドレス空間上でZACCESSの不正なコードを読み込ませる。

感染手法にバイナリプランティングを利用する不正プログラムが感染拡大(トレンドマイクロ)

《吉澤亨史@ScanNetSecurity》
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