警察庁は5月21日、2012年4月の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」（暫定値）を発表した。これによると、4月の振り込め詐欺の認知件数は536件で、このうち5,510件が既遂、被害総額（既遂のみ）は10億8,743万円、検挙件数は94件、検挙人員は67名と、前月より増加している。オレオレ詐欺では、認知件数が317件、このうち296件が既遂、被害総額は7億8,078万円、検挙件数は87件、検挙人員は62名と、こちらも増加した。振り込め詐欺、オレオレ詐欺ともに、本年の最高値を記録している。架空請求詐欺の認知件数は96件で、このうち91件が既遂、被害総額は1億2,151万円、検挙件数は7件、検挙人員は5名と、件数が過去最高となった。形態別で見ると、「有料サイト利用料金等名目」が17件で最も多かった。このほか融資保証金詐欺が37件で被害総額1億406万円、還付金等詐欺が86件で被害総額8,108万円などとなっている。
