インクリメントPの「MapFan for iPhone」が発売後1年が過ぎ、『Ver.1.5』となり大幅な機能アップが図られた。地図データをあらかじめダウンロードしてオフラインで使うスタイルは従来と同じで、通信に頼らず利用できるメリットはそのまま。その実力をチェックした。◆iPad対応が最大のトピック収録された地図データは2011年8月末の最新版。周辺スポットや検索ジャンルを大幅に強化し、その上でiPhoneだけでなくiPadに対しても地図表示やインターフェイスを最適化したのが最大のポイントだ。対応端末はiPhone 3GS以降、iPad、iPad 2、iPod touch(動作環境は第3世代16GBモデル以降)。対応OSはiOS 4.3 以降となる。iPhone 3G、iPod touchの第1・第2世代および第3世代の8GBモデルには非対応で、今までこれらの機種で「MapFan for iPhone」を使っていて、うっかりバージョンアップをするとアプリが使えなくなってしまうのでご注意を。上記端末の利用者でVer.1.4をインストールしている人は、そのままバージョンアップせずに利用して、新機種に変更した際にアップデートすればよいだろう。◆「すべてを一新した」と言い切ってもよいさて、アプリを起動し段階で見た目には今までのものと大きく変わらないようにも見える。しかし、操作を始めると「すべてを一新した」と言い切ってもよいほど中身が濃くなっていた。とくに魅力なのがiPadへの対応である。従来はiPhone用として開発されていたために、iPadで使うとデジタルズームのように単に拡大されて表示されてしまっていた。当然、表示は荒れてしまい、見た目にも美しいとは言えない。また、ガイド機能も妙に大きく表示されてしまっていた。『Ver.1.5』ではiPadへの最適化が図られ、iPhoneとは別の表示で対応できるようになったのだ。◆横画面にも対応iPadならではの大型画面はカーナビでも得られない広々感を伝え、それでいて地図情報はしっかりと読み取れる。しかもルート案内中に表示されるガイドはiPhoneで使うよりも余裕を持たせてあり、ここにこそiPadで使うメリットをあると言えるだろう。iPhoneではこれらの表示がやや窮屈になり、方面案内が表示されると全体の半分が占められてしまうからだ(詳細は後述)。ただ、iPhoneの画面サイズを踏まえれば、このぐらいの表示をしないと分岐点など肝心の情報が伝わりにくい。この使い分けがきちんとできるようになったことに魅力があるのだ。横画面への対応を実現したのも大きなポイントで、地図のスケールチェンジはピンチイン/アウトの操作で指先で容易に行える。地図の向きもノースアップ/ヘディングアップが選べ、地図上の文字サイズも大小二段階に変更できるのも便利だ。また、二本の指を使って押し広げるように回転させると地図が自由に回転する独自の機能はそのまま継続搭載されている。この辺りはiPhone小さめの画面でとくに役立つ機能となりそうだ。◆カーナビでの使い勝手にも配慮した地図表示地図表示はiPhone/iPadいずれでも基本的に見やすく良くできている。交差点名は名称を枠で囲って表示するため、カーナビとして使っている時でも見落としにくい。地下鉄の出入口も一つひとつを白抜き文字で表示して見やすかった。また、市街地図表示レベルでは家の形状が一軒ずつ表示されるが、一般住宅以外は色分けして表示され、その区別が一目でわかるのも良いところだ。地図上にランドマークが数多く表示されるようになったのも朗報だろう。一方で駅名がひらがなで(たとえば「国際展示場」を「こくさいてんじじょう」とする)表示するのは少々煩わしい。すべてがこの表示でないのも不思議だ。ルート案内中のガイド機能については、分岐点ごとに進行方向を示す矢印がリスト化されるだけでなく、方面看板が同時に表示できるようになっている。方面看板には進行方向や車線ガイドも表示され、その上には分岐点名や分岐点までの距離も表示。これらの組み合わせで進行方向をガイドする仕組みだ。ただ、カーナビでは一般的になっている交差点拡大図が表示されないのは今までと同様。交差点付近にあるランドマークの表示は地図上で確認する形となる。
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